片付け手伝いの『たけのこ屋』

片付け好きが高じて、宇治市で開店中です。
片付けのコツや考え方、併せてオモシロ小話などもちょっぴりつぶやいています。

欲しい!んだけど… 3

2024年04月08日 | モノを買うこと、もらうこと ~モノは増えるよどこまでも

オーダー本箱の続き

見積もりを出してもらった。想定していたよりも、ずっと高額でびっくりした!

当然と言えば当然で、量販店のカラーボックスと一緒にしてはいけない。木の種類から選び(もちろん合板ではない)、大きさから細部のデザインまで、私のために作られるのだから。私が規格に合わせるのではない、私に合わせるのだ。

しばらく悩んだ。モノを増やさないという信条で、身軽な段ボール本箱にしたのだから。段ボールなら、必要なくなればすぐにリサイクルできる。それに、ほぼタダ。

…でもこのまま一生段ボールの生活?と心の声が聞こえる。ふと思い立っての本箱製作だけど、本当は前から欲しかったのよね。だからすぐ、どんなデザインか決まった(というか、元々決めてた)んだよね。そして注文した!注文した今でも、本当に良かったのか迷っている。肚が座らないなあ。

自分が『良い』と思っているモノの中で生活しよう…この商売を始めるにあたってそう思ったし、皆さんにも伝えたいと思っている。

良いモノを持って、良い読書時間を過ごそう。自分の周囲には、自分の気持ちが入ったモノを置こう。『気に入った』という軽い言葉ではなくて、できれば自分の思いが表現されているモノを置こうと思う。

職人さんの技術を買うこと、良い木材を使うこと、それに見合う対価を払うこと、上質なモノを持つこと、すべてが自分という人間の表現だと思う。

誤解してほしくないのだが、高級品ばかりを集めようというのではない。そういうことは、お金持ちに任せておけばいい。今の自分ができる、今の自分(もしくは、今よりちょっとだけ先の自分)に見合った暮らしを整えようということだ。

もうちょっと続く

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欲しい!んだけど… 2

2024年03月28日 | モノを買うこと、もらうこと ~モノは増えるよどこまでも

前回の続き

市内の木工所見学に行ってきた。

私にしては早い決断。このブログのきっかけ『たけのこ屋』を始めたのも、ふとした思い付きだった。漫画で言うところの、電球が頭の上で”ピッカーン”と光った感じ。最近はこの”ピッカーン”がよく起こる。そして、それに素直に従ってしまう。いいのか、悪いのか?なんだか人生のターニングポイントな気がしている。そんな気がするだけなので、実際にそうなのかは分からない。でも、思いつきに従って進むことに、不安と大きな期待を感じている。私の何かが変わりそう。

市内と言っても、住宅地を抜けて山道をくねくねと15分くらい、登って、降りてを繰り返した山の中の集落。集落まではすぐ分かったのだが、そこからちょっと迷う。グーグル君に道案内してもらったのだが…。

狭い道を行くと袋小路だったり、戻って進むと、あれ?同じところに出た??これはタヌキの仕業か(タヌキはいない)?車が通るようにはできていない道も結構あって、慣れない私は、ナビを見ながら細い道にも注意しながら、不安なドライブ。

 

まだ、注文する決心がつかなかったので、予約も入れず「見学」という体でショールームの中を見せてもらう。釘や接着剤なしで組んだ木の椅子。写真で見たときは変な形に思えたけれど、座って納得。居心地のいい椅子ってこういうものか。体にフィットして楽、でも姿勢は崩れない。そんな椅子。数種類の椅子に座らせてもらった。それぞれに、人の体のことをよく考えて作られている。当たり前か。あとは、体の癖や好みの問題だろう。でも、長時間座ったらどうかな?いつか椅子を作る時、あの椅子を借りられないかな。

なんだか流れで、本棚の見積もりを取ってもらうことになった。作ってもらう決心がついていないのに。

こんな形を考えている…と、自分で考えたメモを渡し、細部の説明をする。連絡先を交換して帰路につく。小物とは言え自分でオーダーすることに慣れていないので、少し興奮。

そのうち続く

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欲しい!んだけど…

2024年03月25日 | モノを買うこと、もらうこと ~モノは増えるよどこまでも

いつもの食料品や日用品は、買う銘柄がだいたい決まっているのであまり迷わない。安全性や使い勝手、値段など、自分の基準に合格したモノをさっさと買って、さっさと帰る。これは、余計なモノを買わずに済ませる良い手だと思っている。ウロウロ店を回っても、疲れるだけ。今買ったよりもっと良いモノがあるかもしれないと思うから、際限なく新商品を探し回る。今、自分が選んだものに満足していない?

店をうろつく、その分のエネルギーや時間を別のことに使った方がいいと思っている。昼寝とか、読書とか、空を見るとか…。

 

でも普段の必需品以外にモノを買う時は、長く悩むことが多い。本当に使う?必要な機能は?置く場所は?お手入れは?代用できる方法はない?まるで、買わない理由を探しているのかと勘違いされそうである。オーブンレンジやホームベーカリーなど、買うまでに4~5年かかった。のんびり選んだもんだ。

 

今の家に引っ越してもうすぐ2年。本好きのくせに本棚はなく、引っ越しの際の段ボール箱で代用してきた。ずっとこのままでいいや、って思ってた。使わなくなればすぐリサイクルに出せる。こんな手軽なことはない。

それが、ふと思い立って本棚(になるカラーボックスのような箱)をオーダーメイドで作ることにした。『本棚』としているが、長く使えるように汎用性の高いデザインの箱を国産の木材で作ろうとしている。今、大きさや、細部のデザイン(キャスターを付けたり、引き寄せるための取っ手を付けたり)を考えている最中。

デザイナーもどきの時間は楽しい。どうしたら掃除しやすいだろうか、どんなデザインが使いやすいか、ここに何を置くつもりか…自分の生活場面を想像しながら考えている。

自分で家具を考える(ちょっと大袈裟か)時間、どこで作ってもらうか探し回る旅(これも大袈裟か…旅と言っても、市内の木工所を巡ろうと思っている)。こうした本棚を巡るついでの副産物は、人生の面白味だと思う。人生の望みはゆっくり叶えていく方が面白い。欲望や欲求を飼いならせると、人生は楽しめると思う。

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足りないを考える

2024年02月24日 | モノを買うこと、もらうこと ~モノは増えるよどこまでも

必要以上に持たない生き方を努めている。が、ちょっと油断するとすぐ、いろんなモノが家に入り込んでくる。私の『捨てる罪悪感』と『すっきり暮らしたい』という2つの気持ちがせめぎあう。

そしてしばらく家で預かり、使ってもらえる先を探すことになる。

意識していないと勝手に(!)モノが増殖するとは、なんてモノが豊富な国なのだろう。ちょっと呆れる。

 

『足りないと困る』と思うのが一般的な思考なのかもしれないが、私は違う。ちょっと足りないくらいが楽しく暮らせるキモだと思う。ちょっぴりの不足は気持ちにハリが出て、工夫や発見も生まれやすいと思うのだが…いかが?

そうそう、ひとつだけ足りないと困るものがあった。トイレットペーパー!これだけは切らさないようにしたい。

他に思いつくものって、ある?

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