ポルトガルのえんとつブログ

画家の夫と1990年からポルトガルに住み続け、見たり聞いたり感じたことや旅などのエッセイです。

K.019. 線彫り呉須彩画オリーヴ入れ Azeitoneira

2018-10-22 | 風物

直径 13.5cm

 ポルト・コーボと地名の入ったヴィアナ・ド・アレンテージョ製のオリーヴ入れ。
 ポルトガルのアズレージョ(タイル絵)のアズール(青)の一色で細かい柄が描かれているが筆使いはいかにも素朴である。
 私がオリーヴ入れが好きな理由の一つに、一旦ろくろで丸い形を成型した後、種入れの部分を作るために仕切りを入れる。
 その時に手で捻る、そのためにどうしても歪みがでる。
 そしてひとつひとつに趣が加わる。
 そんなところを楽しんでいる。

 今の時期オリーヴ漬けのNOVO(新しいの)が市場などに出まわりはじめる。
 古漬けも良いがNOVOも渋みが残っていて歯応えもありそれなりに旨い。
 ボージョレヌーボーではないが「どれどれ今年の出来具合は…?」などと言って買ってみる。
 アゼイトナ(オリーヴ)の出来は?
 ヴィーニョ(ワイン)の出来は?
 クェージョ(チーズ)の出来は?
 プレスント(生ハム)の出来は?
 チョリソ(サラミ)の出来は?
 アローシュ(米)の出来は?
 アグアデンテ(焼酎)の出来は?
 とあらゆる物のNOVOが出揃う。
 利き味に忙しい時期である。MUZ

©2018 MUZVIT

 


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