鑑賞作品:「ディストピア パンドラの少女」(2D・字幕版)
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原題:「THE GIRL WITH ALL THE GIFTS」
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口元を真っ赤にして拘束されているのが主演のセニア・ナヌマ。500人の中から選ばれた新人子役。凶暴性と高い知能を持つ(一種の)ゾンビ…という難しい役柄を演じ切っている。
彼女に寄り添う女教師(?)にジェマ・アータートン(
「ビザンチウム」「ヘンゼル&グレーテル」「プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂」「アリス・クリードの失踪」「タイタンの戦い」「007 慰めの報酬」)。相変わらず美しい!
ゾンビ感染のワクチンを作ろうと奮闘する研究者にグレン・クローズ(
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」)、一行と同行する兵士にパディ・コンシダイン(
「ブリッツ」)etc etc.
ちょっとひねったゾンビ(正確にはそうではないが)映画。
冒頭30分くらいは謎描写が続くが、複数の伏線が潜ませてあるので見逃しには注意。
原題にも含まれている「GIFTS」は作品後半で連呼される重要なフレーズ。
ゾンビ映画あるあるを突っ込みながら見ている内に、物語全体をド新人子役がグイグイ引っ張っている事に気付く。
皮肉というか絶望というか希望というか…まさにパンドラの箱を彷彿とさせるエンディングが後に残る。
「鑑賞評価:☆☆☆☆△」
蛇足…荒廃した都市の映像に、チェルノブイリ原発事故で無人となったウクライナ・プリピャチの空撮が使われている。