アマノっちー!

shimano racing 天野壮悠(あまの たけはる)のブログです

天野壮悠的、機材選択

2023-11-10 12:15:13 | 日記
僕たちシマノレーシングは、ほとんどの選手がTCRとプロペルを使っていて、サドルやハンドル、ホイールなどは各自選択してレースを戦っています。

今週末にシマノのホイール試乗会があるのでローハイトホイールとディープホイールの使い分けについて書いてみようと思います。
現在のDURA-ACEにはC36,C50,C60の3種類があります。高頻度で使うのはC36,C50が多いです。
登りならC36と平坦ならC50という棲み分けが大きな判断になりますが、実はそれだけではないように思っています。

基本的にはエアロ性能の方が軽量性よりも早く走るためには効果が大きいと僕は考えています。
過去にTTバイクとロードバイクで1.4kmave5.9%の峠(箕面浄水場-山荘 風の杜)を登ったことがあります。その時にAveパワー等は同じパワーでしたが、タイムは違いました。TTバイクのほうが速かったです。
この理屈で考えると僕は常にC50を使用するべきですし、むしろC60の選択が正しいということになります。しかし、実際には前50後36の組み合わせが好きです。
これにはタイムトライアルとロードレースでの特性の違いがあると私は考えています。

重いホイールは加速に不利です。
加速に不利であることはタイムトライアルにおいては大きく不利になることはありません。何故ならタイムトライアルは巡航状態から減速することも加速することもなく、コーナーや下り坂、登り坂からの立ち上がりしか加速タイミングがないからです。
しかしロードレースであればそれは違います。タイムトライアルと同じように立ち上がりで加速が求められる上に、他のライダーのアタックに対応する必要があります。さらに勾配の変化に対して減速したり加速したりを繰り返します。結果的にレース時間が長いことも影響して、圧倒的にロードレースのほうが加速を求められる回数が多くなります。だからロードレースでは軽さを重視されることもあります。

剛性の面では、ディープホイールは加速に有利です。ディープホイールになるとリム面が大きくなり、ローハイトのものよりも遥かに剛性が上がります。
剛性があるので踏み込んだ力を推進力に変えやすいという特徴があります。
またロードレースでもひたすら逃げるようなスタイルの勝負を目指すのであれば、ディープホイールの選択も有効に働きます。

詰まる所、自分に相性が良いホイールが一体何なのか試してみて決めるしかありません。
しかし、ホイールをその都度買うわけには行きません。無料で試乗できたら選択がより簡単になります。
だから今週末のシマノの試乗会のような機会は是非利用していただきたいです。

会場でお会いできるのを楽しみにしています😉

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歩き回る

2023-10-20 10:37:16 | 日記
お久しぶりです。
トルコでの怪我がまだ痛むので自転車はしばらくお休みしています。
今日はトレーニングができない代わりに。というわけでもないのですが、本を読むために4km先の伊丹空港横の公園まで歩きました。
久々に街を歩くと知らないお店、初めて見るポスト、もう紅くなっている木の葉を見ることができました。
いつも自転車や車だと見落としてしまうような道の隅っこの草木も見ることが出来るから歩くことは好きです。咲いていた花が枯れていたり、見ないところに花が咲いていたり、ただの街中でも自然を感じられるものだな。と感心しました。

すっかり秋になったので半袖半ズボンでは少し寒く、長袖長ズボンで出歩くようになっています。秋が特別好きかと聞かれれば、そうではありません。
個人的に一番好きなのは夏です。でもいつだって四季を楽しみたいと思っています。

この前は一人で車に望遠鏡を載せて月を見にドライブしました。ほんとふと思い立って行動しました。とても綺麗でした。

さてこれから秋も深まって箕面の山の紅葉も紅くなってきますね。それから冬が来てまた指先をさすりながら過ごす日々が来そうです。
今は1年で唯一クーラーも暖房もいらないこの季節。目一杯楽しみたいですね。

私は、怪我があるので、残りのレースはさいたまクリテだけです。お越しになられる方はお気をつけてお越しください。
明日はかすみがうらTT/RRです。
チームへの応援よろしくお願いします!
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みちのり

2023-07-24 18:13:00 | 日記
プロローグ:構想
メニューで「7.0h END」の文字を見て小さくガッツポーズしてしまった。なぜなら5時間までならほぼ知ってる道でしか構成できないけど、6時間を超えると未知の冒険をしないといけないからだ。7時間なんてなってくるとどこを走ろうかと地図を見て思い描いてガーミンでコースを作ってみて長すぎるな。とか足りないな。とかを繰り返して行く前からワクワクしてしまう。
そんなわけで昨日も7時間エンデュランストレーニングを行った。

Ep.1:箕面脱出!
最初は、箕面駅から高山公民館を目指す北摂の定番ルート。ツールドフランスと夏休みの2連コンボでこの時期はサイクリストが多い。高山公民館にも何人もサイクリストの方がいて止まりたかったが、私はまだ止まる時ではないので羨望の眼差しだけを向けてスルーした。

Ep.2あくまで冷静です。
続いて下りきってすぐに目の前に見える妙見山を登った。登り慣れた道だが、7時間の長旅を想像してペースが上がりそうだが、指定された強度に抑える。妙見の中腹を曲がって、野間峠を下ってるり渓を目指す。加舎の里からるり渓を登る。この登りはかなりお気に入り。頂上までで20分のSSTができる。とはいえ、気持ちよくなってそんなペースで登ると後に響きそうなのでペース維持。今回の旅では大きな峠を7個超える。つまり平均1時間に一回ビッグクライムをする。しかも峠は全て少なくとも15分以上。妙見山以外は20分以上だ。なかなか登り甲斐のある良いコースだと我ながら満足していた。

Ep.3るり渓トリオ
るり渓を越えて篠山方面に下る。山の麓のコンビニで第一休憩。アイスと水分の補給を中心に行う。そこから、折り返して天王峠を登ってるり渓に向かう。地元の方ならわかると思うが、るり渓には3方向からの登り方がある。昔はもう一つあったみたいだけど、封鎖されていた。封鎖がなければ行く気だったので残念。今回はその3方向を全て登る。
天王峠からの登りを登りきったということは、もう一方も登るわけだ。こちらもなんとか登りきる。そろそろ体力の限界を感じてきたが、まだ3時間半くらいしか走っていなかったのを見て元気になって回復。そこからは、少しの丘と平坦区間をこなして杉生へ、ここでコンビニに寄っておく。実はこの旅はここからが超級山岳2連続でさらにコンビニがないからだ。捕食とアイス、水分をまたしても補給。杉生に到着。さてここから。

Ep.4ちまこっぴ
大野山という山がある。頂上に天文台がある。とは言っても標高が高いというよりは周りの山より高いというだけ。北摂は山脈の範囲が広いだけで、特別高い山はない。高さで言えば南大阪の高野山とか金剛山、葛城山には及ばない。とはいえ、北摂の中ではトップクラスにきつい山だと思う。何が一番きついかというと斜度だ。本格的に登る後半区間が2.89km平均勾配10.9%というイカれ具合だ。しかも、一方通行で道もすごく悪い。ちなみに一方通行というのは、登りも下りもあるが、ただ上に登るためだけの道ということだ。一つ目の超級山岳はこいつ。木陰の中を走るイメージだったから涼しいと期待したが、なぜかすごく蒸し暑かった。しかも頂上に行くと日差しがモロに当たって暑くて全く涼しさは享受できなかった。でも景色は特別良かった。

暑いから長くは滞在せずすぐに下る。25分くらいかけて登ったのに、1分も滞在せず。すごくコスパが悪い。しかし、暑さには変えられない。やはり下界の方が涼しかった。なぜだ。そこから、最後の難関に向かう。猪名川道の駅の少し先の道を左に曲がってしばらく行った先に才ノ神峠というのがあるらしいというのを知った。どうやら激坂らしい。行きたいと思うのは当然だ。いざ到着すると、すごく狭いアスファルトというよりコンクリートの道だった。道幅はギリギリ軽自動車が通れるかどうかくらい。基本は歩くか自転車かバイクだろうな。という道だった。この道も期待を裏切らない激坂で、1.19km平均勾配13.2%だった。途中22%の表示をガーミンに見た時は思わず笑った。歯を食いしばらなければ登れないほど急でむしろダンシングすると後輪が滑ってしまう。ただ一つ言えるのは160kmくらい走ってきてから登る峠ではなかった。しかし、ラストにこれを持ってきた判断は正しかった。すごく楽しかった。



Ep.5帰路
そこから、坂井峠を越えて一庫ダムから帰った。川西市内に入ってからの小さな登りが壁に見えるほど足はすっからかんだったが、なんとか帰りついた。
171km3354mup満足だった。


自転車っていいね
自転車本来の面白さは冒険にあるなと思う。オフなんかに時間も特に決められてないフリーの日には、適当に曲がってこの道どこに行くんだろうって走って結局行き止まりなんてことをたくさん繰り返した。でも、思いがけない場所に抜けられたりしてすごく面白い。
先がわかっている道のりを走るのも良いけど、何にも見えないわからない場所に飛び込んでみるのも悪くないよな。と思う。
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キラキラッ!キャンパスライフ!!

2023-04-10 16:36:00 | 日記

考えることができる人間が大抵は偉いとされるけど、そうとも限らない。例えばIQの高さと人生の幸福度は負の比例関係にあるとどこかで聞いたことがある。実際、世界一幸福度が高いと言われていた国が、物理的、情報的に発展した時、インターネットなどにより自分たちの貧しさを知り幸福度が下がったということがあった。

それくらい考えたり知識を得ることは、不幸にさせる行為かもしれない。その点では高いIQを持つ人類はこの星で最も不幸な種族であると言えるだろう。

しかし、私は今日さらに不幸になった。


今日、春学期一つ目の講義を受けた。ガイダンスの中で「高大接続」という話が出た。正直初めて聞いた単語だったが、要は「高校と大学の学びを接続させる。」という意味らしい。

面白かったのは、

「高校までの教科書は全て正しいと受け止めなければならない。しかし、大学の教科書にはどこの誰かもわからない、おじさんが考えたことのカスしか載っていない。」

と言う話だ。カスというのは行き過ぎた表現だけど、教授はすぐに話を盛る癖があると自己紹介していたから納得した。詰まるところ、主体性と批判的意識をもって講義に臨めという話だった。

批判的意識についても教授は、語っていた。

「その話のいい部分を見つける作業であって、それは結果的に怪しい部分を指摘することにつながる。しかし、それはdisることとは違って、正しい部分を認めなければならない。」

腑に落ちた。


可愛い子でもいないかなーくらいの気分で普段対面授業は受けるけど、女の子の話を聞くよりも、盛り癖の激しいおじさんの話を聞く方がはるかに面白かった。大学へ行くモチベーションを持つことができた。


大学で学べるのは、あと一年。寂しい気もするけど出来るだけ学んでIQを上げて不幸になっていこうと思った。

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自由

2023-03-20 09:33:00 | 日記
現代社会では様々な選択肢がある。そもそもロードレーサーなんていうのを選択できる今の世の中はそれだけで十分幸せだ。
狩猟時代には、ロードバイクなんてものはなかったし、問答無用で狩りをするしかなかった。
しかし、その自由な選択肢が私たちを苦しめることもある。Aをしろと言われた方が、好きにしろと言われるよりやりがいがあるようなことがある。休日に予定があれば、充実した時間を過ごせるが、何も予定がなければ適当にネットサーフィンして寝て食べて寝て終わってしまう。もちろん、そんな日々も幸せだが、目的意識の低さは言うまでもない。

全ての行動に意味を持たせることは本当に難しいが、その時の判断で何かしらの意味を持つことは多い。それの善悪は後から考えるしかないが、その瞬間瞬間で最良に思える判断をしていくしかない。そして後から自分の行動を評価してどこがミスだったかをよく考える必要がある。頑固になる必要もなければ流される必要もない。何度も反省すれば何度も違った答えが出てくるのは当たり前のことだ。
ただどうしてもそれを受け入れられない。失敗だったとしても結果が悪いなら、次に同じことをしなければいいことだ。

自分の情けなさを受け入れなければ、次の段階に進めない。自由な選択肢で、情けなさから逃げてはならない。
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