僕たちシマノレーシングは、ほとんどの選手がTCRとプロペルを使っていて、サドルやハンドル、ホイールなどは各自選択してレースを戦っています。
今週末にシマノのホイール試乗会があるのでローハイトホイールとディープホイールの使い分けについて書いてみようと思います。
現在のDURA-ACEにはC36,C50,C60の3種類があります。高頻度で使うのはC36,C50が多いです。
登りならC36と平坦ならC50という棲み分けが大きな判断になりますが、実はそれだけではないように思っています。
基本的にはエアロ性能の方が軽量性よりも早く走るためには効果が大きいと僕は考えています。
過去にTTバイクとロードバイクで1.4kmave5.9%の峠(箕面浄水場-山荘 風の杜)を登ったことがあります。その時にAveパワー等は同じパワーでしたが、タイムは違いました。TTバイクのほうが速かったです。
この理屈で考えると僕は常にC50を使用するべきですし、むしろC60の選択が正しいということになります。しかし、実際には前50後36の組み合わせが好きです。
これにはタイムトライアルとロードレースでの特性の違いがあると私は考えています。
重いホイールは加速に不利です。
加速に不利であることはタイムトライアルにおいては大きく不利になることはありません。何故ならタイムトライアルは巡航状態から減速することも加速することもなく、コーナーや下り坂、登り坂からの立ち上がりしか加速タイミングがないからです。
しかしロードレースであればそれは違います。タイムトライアルと同じように立ち上がりで加速が求められる上に、他のライダーのアタックに対応する必要があります。さらに勾配の変化に対して減速したり加速したりを繰り返します。結果的にレース時間が長いことも影響して、圧倒的にロードレースのほうが加速を求められる回数が多くなります。だからロードレースでは軽さを重視されることもあります。
剛性の面では、ディープホイールは加速に有利です。ディープホイールになるとリム面が大きくなり、ローハイトのものよりも遥かに剛性が上がります。
剛性があるので踏み込んだ力を推進力に変えやすいという特徴があります。
またロードレースでもひたすら逃げるようなスタイルの勝負を目指すのであれば、ディープホイールの選択も有効に働きます。
詰まる所、自分に相性が良いホイールが一体何なのか試してみて決めるしかありません。
しかし、ホイールをその都度買うわけには行きません。無料で試乗できたら選択がより簡単になります。
だから今週末のシマノの試乗会のような機会は是非利用していただきたいです。
会場でお会いできるのを楽しみにしています😉