お久しぶりです。
私たち選手は常に自身の実力と向き合いながらトレーニングします。そんな中で“調子”という要素を持って選手を評価することがあります。例えば昨日の世界選手権シクロクロスでは、ワウト選手が調子がいいのかと私は思いましたが、マチュー選手が勝ちました。私自身も今調子が悪いとか良いという表現を使うことがあります。しかし、実際私たちは生物としては、常に同じ個体であり差異がないと考えることもできます。一体調子の正体とはなんなのでしょうか。
調子の要素の一つに目に見えるものとして、私はCTLを参考にしています。CTLとはchronic training loadの略のようです。
実際多くの選手が、CTLを使ってトレーニング量を管理していると思います。しかし、実際CTLが高ければ強いかと言うとそうではありません。必要かつ適切な負荷のトレーニングを正しい量行った上でCTLが最適な数字になることが最も理想的なわけです。明確な数字は個人差がありますが、高すぎても低すぎてもダメだということになります。練習しなさすぎも、しすぎもダメ。と言えば、わかりやすいと思います。
CTL以外の要素として、単純な体調というものがあります。例えば風邪を引いているとか、そう言った状態は、良くない状態です。だから、関節痛があるとか、熱っぽいとか怠いとかそんな日は無理しない方が良いことが多いです。
ここまでは比較的誰でも理解しやすいと思います。(適切なトレーニングとは?については、難しいですが…私もわかりません。)ただ、それ以上に自分では気づかないのは精神的な部分です。数字にも表れず、明確な体調不良も現れません。ただなんとなく自転車に乗りたくなかったり、何もしたくないような日は、無理しない方がいいです。このような精神的な疲労は色んなところから来ます。練習のしすぎ、悪天候続き(五月病的な)、ライバルが強くて焦る、失恋など…様々なリスクが私たちの生活には蔓延っています。精神的な部分は自分では本当に気づきづらく、私自身も辛い時は自分が弱いのだと考えて追い込んでしまうような時もありました。http://www.jikei.ac.jp/jikei/finance/sankangaku/sankangaku0_11.pdf
最近、うつ病はHHV-6ウイルスによって引き起こされる可能性があることが指摘されています。精神的なネガティブになったり躁鬱を繰り返すようなうつ病ですが、これがウイルスに起因するものだとすれば、精神的な弱さが原因だとする指摘は否定されます。誰もが患ってしまう可能性がある病です。
様々な要因で簡単に崩してしまう調子ですが、自分を労わりながら2023年も戦いたいと思います。今年も応援よろしくお願いします📣
決して今精神的に辛いわけではありません笑
(自分では気づきにくいんちゃうんかい)