NEDは、ナショナル・エンダウメント・フォー・デモクラシーのイニシャルで、全米民主主義基金と訳されております。
エンダウメントはファンドと同じで基金のことです。
1983年、他国の民主化(?)を支援するために作られた民間団体です。
レーガン大統領時代、ネオコン主導で作られました。
ネオコンはネオ・コンサーバティズムの略で、新保守主義と呼ばれます。
自由主義・民主主義を愛する人たちのことです。
NEDは、民間団体ですが、お金を出してるのはアメリカ議会です(笑)
共同創設者のひとり、アレン・ワインシュタインは、1991年にニュースのインタビューで、「我々は、これまでCIAが秘密裏にしてきたことを引き継いで実施しています」と言っちゃいました。
NEDは二代目CIAですな。
CIAは1947年に組織されますが、秘密裏に他国のクーデター、選挙活動などに工作を重ねてきました。
アメリカには「他国の野党をアメリカ政府が支援してはならない」という法律がありますが、だんだん隠し通すことができなくなってきました。
だったら、民間団体である政府の組織(?)を作っちゃえばいいんじゃね?民間団体に工作させちゃおうよ!ということで、NEDが1983年に組織されました。
NEDはCIAに代わって、世界中の反乱やデモを支援してきました。
例えば、アラブの春、台湾のデモ、香港のデモしかり。
世界中どの国にも不満分子はいるものです。
NEDは、例えば訓練センターといった民間団体を不満分子に作らせます。
そして、その民間団体にNEDが支援します。
あたかも、市民運動が自発的に起こりました、というふうに見せかけます。
このようにして既存の政権を転覆させ、アメリカに従属する傀儡政権を作ってきました。
ウクライナ戦争はNEDが仕掛けた典型例。
NEDは、ネオコンのもとで作られましたので、戦争ビジネスと関わっています。
アメリカは、外国で紛争、戦争を意図的に起こし、軍事産業でがっぽり儲け、自分たちは戦わない。
なので、敵も味方も同じ武器を使用しているというのは普通にあるわけですね。
武器という商品を、消費者のもとに流通させるのが軍事ビジネスです。
ウクライナ戦争やハマス・イスラエル戦争は遠くのほうで起こっていますが、私たち日本人も戦争のからくりに気づかないと、戦争に巻き込まれていく可能性があります。(台湾有事)
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