シュメール人たちは、神様のことをアヌンナキと呼んでいた。
アヌンナキとは、アヌンナという50柱の偉大なる神々と、イギギという小さな神々を総称した言葉。
ちなみに、神様は、1人、2人ではなく、1柱、2柱、と数える。
この神々をシュメール人たちは崇めていたのだが、神様にとって人間とはなんだったのか。
シュメール人たちは、自分たちのことを神々の労働力だとしていた。
神々に奉仕するために人間は作られたという神話。
原初の海の女神ナンムが宇宙を創った。
宇宙から天空の神アヌ、大地の神キが生まれた。
アヌとキが結ばれて、大気の神エンリルが生まれた。
大気が生まれたため、ぴったりとくっついていた天空と大地は離れることができた。
エンリルは、天空の神アヌから大地の神キを奪い、アヌよりも優位に立った。
アヌは天空から見守っている。
エンリルが神々に指示を出し、地球を管理した。
神々は、エンリルの神殿に集まって地球をどうしていくか会議を行っていた。
アヌはずっと見守っていた。
アヌとキには、エンキとイシュタルという子もいた。
イシュタルは獰猛で乱暴な神様だった。
エンキは人間を愛していた。
エンキは人間臭い神様でもあり、浮気をしては妻からどつかれて動けなくなったりしていた。
エンキは天の船に乗り様々な土地を管理していたが、イシュタルと飲んでいてベロベロニなり、地球を管理する大事な石板「メ」をイシュタルに盗まれたこともあった。
アヌンナとイギギたちは、大地を耕したり、川から水を引っ張ってくるなどの労働をしていた。
労働をしたくない神様もいて、もめ始めた。
エンキは「わかった、そんだけ言うんだったら労働力の代わりになる存在を作ろうぜ!」と、唾液と粘土を混ぜて人間を作った。
人間は増えていき、神様のかわりに働き始めた。
ニヌルタという神は、人間に農業を教えたりもした。
しかし、人間は増えすぎてしまった。
「最近人間めっちゃ増えてめっちゃうるさいんやけどどーする?」
エンリルは「滅ぼそか」と人類洪水計画をスタートさせる。
アヌとエンリルとニヌルタと、水路を考えるエンヌギとの4柱で進められるが、エンキがちょっと待ったをかける。
「なんでそんな急に殺すことにしたの?」
「だってもう決まったことやんか」
エンキは人類に向けてテレパシーを送る。
夢で「逃げろ」とメッセージを送る。
船の作り方も送った。
そのメッセージをキャッチできたのはウトナピシュティムだけだった。
大きさは3600㎡、コンビニ18個分。
高さ6m。
アスファルトや油で防水加工をした。
そして洪水はやってくる。
分厚い雲に覆われ、物凄い雨を降らせ、アヌンナキたちは火を落とす。
地上は地獄絵図となる。
「うわぁ、やばいやばいやばい!」と地上にいたアヌンナキたちは、泣きながら天空へと逃げる。
アヌンナキたちはひどいことをしたと泣いている。
7日後、雨はやみ、ウトナピシュティムはハトを放つ。
ハトはエサを見つけられず船に戻ってくる。
何回かそれを繰り返し、あるとき帰ってこなくなってので地上を見つけることができた。
それを見つけたエンリルが「なんで人間生き残ってんねん!誰じゃ!人間生かしたやつ!」
「いや、エンキちゃいます?あいつ、めっちゃ人間愛してるし。計画も知ってたし。」
エンリルは、エンキにブチ切れる。
エンキは冷静に答えた。
「あのね、よく考えてくださいよ。
けっこう、今回のプロジェクト思いつきやったすよね。
人類は生き残るべきだったよね。
僕は助けてない、夢見させただけで、ウトナピシュティムがそう解釈しただけやから。
っていうか、せっかく生き残った人類になにか助言を与えてやってください。」
「ほな、分かった」
エンリルは、ウトナピシュティムとその妻を呼び、「お前らも神々のがわになれや」と不死の力を与えたのであった。
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