山野の庭園造り

試行錯誤しながら山野草の栽培と庭造りをしています。頭でっかちの草育男子を自称しています。

はるかな尾瀬 遠い空~in至仏山

2012-07-12 15:23:43 | 趣味
こんにちは。
タイトルの通り今週の月曜日に尾瀬の至仏山に登ってきました。目的は、蛇紋岩にしか育たない植物を見たかったからです。
尾瀬は沼も原も子供の頃から何度も行っているのですが、至仏山や燧ケ岳には登ったことが無かったので初めて登りました。


今回は時間がどれくらい掛かったとかルートはどういったか?などは省略します。尾瀬には色々な人がブログなどに書いているのでそちらを見てください。(決して面倒くさいからではありません。笑)
なので、今日は登山道で見かけた山野草を紹介します。


ギンリュウソウ シャクジョウソウ科ギンリョウソウ属の腐生植物。別名ユウレイタケ。
今回は鳩待峠から登ったのですが、登山口を入って直ぐの場所にありました。


マイズルソウ この草はある程度の山なら下草としてどこにも生えていますね。暗い林床から山頂付近の日当たりの良い場所にまである、適応能力の高い草です。似たようなものにイワカガミがあります。イワカガミはマイズルソウよりは高い所から見かけるようになりますが、同じような環境に生え、一緒に生えているのも良く見かけます。どちらも日当たりの良い場所では姿が小さくなってイワカガミはコイワカガミとも呼ばれます。


マタタビ マタタビ科マタタビ属の落葉蔓性木本。
ハンゲショウと同じような時期に同じように葉が白くなります。この時期は目立つの直ぐに分かります。


コヨウラクツツジ ツツジ科ヨウラクツツジ属の落葉低木。
ヨウラクツツジの花をギューっと縮めたような花です。雨に濡れていてとても綺麗でした。


ムシカリとムラサキヤシオツツジ
赤紫と白のコントラストが鮮やかです。


ムラサキヤシオツツジ ムラサキヤシオはヤシオの名前が付くツツジ類の中では一番栽培が難しいようです。埼玉ではアカヤシオは場所を選んで多少土を弄ってやれば普通に育ちます。シロヤシオは気難しく、栽培には水捌け良く、半日陰で西日が当たらないような場所に植えれば何とか育つようですが、ムラサキヤシオは植わっているのを見たことがありません。私も今、幼苗から育ててみていますが、成木まで育つか分かりません。


アズマヒキガエル 植物じゃないですよ(笑)小休止をしていたら近くに居たので写真に収めました。岩の上に乗せて見たのですが、休憩が終わるまで一歩も動きませんでした。


イワナシ ツツジ科イワナシ属の常緑小低木。
この花は登山道の脇でよく見かけます。比較的低地でも見かけるのですが、栽培はとても難しいです。根が貧弱で、丁度イワカガミと同じような植物です。栽培方法もイワカガミと同じようにすれば育つとか? 単体で植えるよりは混植したほうが良いようです。また場所が合えば地植えの方が簡単なようです。


シラネアオイ 花期には少し遅かったようですが見ることが出来ました。下界で見るのとは違い、花の色が濃くとても綺麗でした。山採りで数を減らした代表的な山野草ですね。今は実生から栽培した丈夫な苗が安く簡単に手に入るようになったので態々山採りする人は少なくなったようですね。


サンカヨウ 此花も花期には少し遅かったようです。シラネアオイと同じような場所に生えていることが多いです。


ハクサンコザクラ だと思います。 サクラソウ科サクラソウ属の多年草。
サクラソウの仲間は種類が多く似たものも多いので、素人では「この山で見かけたからこのサクラソウだろう。」ってな具合で判断するしかないですね。


今日のところはこれ位ですかね。次回はいよいよ蛇紋岩にしか育たない草花を紹介したいと思います。

私事ですが、前回の記事で紹介したブーツですが、すこぶる調子が良かったです。買ってから慣らしもせずにいきなり登山に使ったのですが、右足の小指の付け根が少し当たる位で他は完璧でした。小指もどんな靴を履いても当たるのであまり気になりません。スキーのブーツでは左右の小指の付け根を相当シェル出しして履いている位ですので。

ではまた次回。

買っちまったぜぇ~

2012-07-05 21:55:53 | 趣味
今晩は。
ついに買ってしまいました。新しい登山靴です。

スポルティバのバルディフィメというモデルです。

先日御茶ノ水に登山靴を買いに行ってきました。
今までは古着屋で買ったサイズの少し大きいダナーのマウンテンブーツを使用していましたが、今年からは少し本気で山に行きたくなって今回購入することにしました。
購入するに当たって三軒程の店を回りました。しかし私の足が実測で28cmと「馬鹿の大足」なので、登山靴のサイズで言うと45位になってしまい、そのサイズの靴自体があまり無く4足程しか試せませんでした。
その中で日本ではその店でしか取り扱っていないらしいバルディフォメという靴が一番自分の足に合いました。
他の靴と比べると、踵がしっかり嵌る感覚と、足首が前後には自由に動き、左右には動き難いと感じました。私は足を挫くのが癖になってしまっているので自分にピッタリの靴だと思い購入しました。

今までは適当な装備で山へ登っていましたが、それでは駄目だと思い、今年からは本気で山と向き合い、十分な装備を持って山に行きたいと思いました。今回は登山靴の他にもヘッドライトやレインウェアなどを購入しました。
来週には天気が合えば尾瀬の至仏山に行って来たいと思います。



今日庭で咲いてた花たち


ハンゲショウ(半夏生) ドクダミ科ハンゲショウ属の多年草。
夏至を過ぎた頃に葉の一部が白くなり、暑い時期に涼しさを見せてくれる花です。


姫ルリソウ 
私が日本に自生するルリソウと勘違いして買ったものです。花は似ていても大きさがまったく違うんですけどね(笑)。
ヒメルリソウに限らず、園芸種や海外の山野草に日本名を適当に付けて売るのはやめて欲しいですね。これだけ多種多様な植物が流通している中で、せめて原産国や何の園芸種か位は表記を義務付けて欲しいですね。




カライトソウ バラ科ワレモコウ属の多年草。
亜高山から高山に自生する山野草にしてはとても育てやすく、ある程度土作りをしてやれば地植えにしても元気に育ちます。上の写真は今年の春に地植えにした物です。鉢植えの物よりも元気でそんなにっって位花が咲いています。


最近は仕事で疲れてしまい更新が少なくなってしまいました。これからは短い記事になるかも知れませんがもう少し更新したいと思います。
ではおやすみなさい。

梅雨の晴れ間ですね。

2012-06-26 23:25:15 | ブログについて
今晩は。
相変わらず遅い更新ですいません。今回はパソコンのモニターが壊れたという言い訳?があります。

今日はとても過ごしやすい日でしたね。気温もですが、湿度が低いと気持ちいいです。真夏も35℃は超えても良いからカラッとしてれば良いんですけどね・・・


さて今日はこの前の続きと言うことで、今月我が家で咲いていた花たちの紹介です。

上の写真は昨年地植えにした屋久島シャクナゲの今年の新芽の様子です。今のところすこぶる調子は良いようです。植え込み場所は午前中は日に当たり午後は明るい日陰になるような場所に植えてあります。


ヤワタソウ ユキノシタ科ヤワタソウ属の多年草。
先日ホームセンターで売られていたのを発見して購入しました。黄色い花好きの私としては見逃せない花ですね。クリーム色の優しい5弁の清楚な花を見せてくれます。


タマガワホトトギス ユリ科ホトトギス属の多年草。タマガワは多摩川ではなく京都の玉川らしいです。
良い黄色ですねぇ~(笑)。ホトトギスの仲間では早咲きの方で、埼玉では6月頃に開花するようです。


タラヨウ(斑入り) モチノキ科モチノキ属の常緑高木。別名『手紙の木』。
手紙の木と言う名の通り葉の裏面を傷つけると字が書けます。今度実際に字を書いたものを載せたいと思います。


イシダテホタルブクロ キキョウ科ホタルブクロ属の多年草。
四国の石立山特産のホタルブクロで、草丈10cm程で開花するが、花の大きさは普通のホタルブクロとあまり変わらないのでホタルブクロに慣れているとアンバランスに見えます。


箱根コメツツジ(八ッ房性) ツツジ科ハコネコメツツジ属の落葉小低木。
本当に米粒程の大きさの可愛らしい花を咲かせます。


テッセン キンポウゲ科センニンソウ属のつる性植物。
中国原産のクレマチスです。クレマチスのことをテッセンと呼ぶ事もあるのでややこしくなります。


今日はこんなところですかね。

私事ですが、一昨日家で飼っているミツバチに顔を刺されてしまいました。直ぐにキンカンを塗ったのでたいして腫れなくて良かったですけどね。そして今日はスズメバチに刺されそうになりました。植木の手入れをしていたら下の木の枝に巣があって、5,6匹向かってきたので急いで逃げたら挿されませんでした。でも椿を手入れしていたら茶毛虫(チャドクガ)に刺されて痒くて痒くて大変でした。まぁ仕事柄しょうがない事ですけどね。

皆さんもこの時期は蜂が活発に動き出しますし、椿類にはチャドクガが発生しているので庭仕事の際には気を付けて下さいね。
ではおやすみなさい。

これからが試練の時期です。

2012-06-20 23:02:39 | バラ科
今晩は、台風一過で今日は暑かったっす。
これからの時期は山野草&高山植物にとっては試練の時期です。梅雨で過湿になり根腐れや病気にはなりやすくなるし、気温は上がって暑さに弱い種は暑がるし大変です。そんなんでデリケートな奴は雨除けをしてやって水遣りに細心の注意を払わなくちゃ駄目だし・・・まぁそういった難しさが山野草を栽培する面白さなんですけどね。

上の写真は家の猫が竜の髭のトンネルに隠れていたので写真を撮ったものです。凛々しいでしょう!?

本日は今月に入って咲いた花々の紹介をします。
今回に限らず写真の中には洋種や交配種があると思いますが、そういったものは私が栽培しているものではなく父が栽培しているものや、山野の庭園とは違う庭に植えてある花なのでご了承ください。私は今の時点では日本の山野草の原種しか栽培するつもりはありません。それは海外の山野草を否定するものではなく、ただ単に集め出したら切りが無くなってしまうからです。







上からシモツケとシモツケソウ(キョウカノコ)の地植えの写真です。シモツケは木で、キョウカノコは草です。
二枚目がシモツケ バラ科シモツケ属の落葉低木
三枚目はキョウカノコ  バラ科シモツケ属の多年草。キョウカノコはエチゴシモツケの変種だとか園芸種だとか諸説あって起源は曖昧みたいです。


白花キョウカノコです。別名ナツユキソウだそうです。


オカトラノオ サクラソウ科オカトラノオ属の多年草。
栽培は難しくは無いようです。私は今年、日の当たる場所に地植えにしました。日本にはトラノオと名前の付く草が沢山あります。どれも同じ仲間といったものではなく色々な科にあります。
植物の名前は面白く、数字が付いたものや動物の名前が付いたもの、人の名前を取ったものや場所の名前を取ったものなど、色々な名前があります。植物を集める際にそういった関係で集めてみても面白いと思います。


アオモリマンテマ ナデシコ科 マンテマ属の多年草。
先日旅行に行った青森で購入した物です。清楚で透き通った花を見せてくれました。


桃色ニワフジ マメ科コマツナギ属の落葉小低木。
このニワフジは中国のものらしく、日本のものと違って初夏と秋にも咲くフジです。花色がピンクと薄ピンクの2色に分かれいて綺麗です。


エンレイソウのタネです。実の中に見える茶色のツブツブ一つ一つが種子です。これぐらいになるとポロっと落ちてしまいます。撮影後取り蒔きをしました。


この頃更新をサボっていたので一回では紹介し切れませんでした。また次回続きを書きたいと思います。

最近は植え替えや旅行などで庭の手入れを怠っていた為、庭が草やツタ類でヤバイ事になってしまいました。これから雨が多くなると余計に元気になってしまうのでこれからは時間があったら草取りに精を出したいと思います。
ではおやすみなさい。

第二の故郷青森へ・・・旅行〈3〉

2012-06-17 23:29:55 | 趣味
今晩は。

本日は4日目と最終日です。
今回は写真が大量です。


~4日目~


4日目もタケノコを採りに山に入りました。




山での竹やぶの様子とタケノコです。
写真のタケノコは少し伸び過ぎてしまっていますが、そういう場合は先を手で持って上に引っ張ると「ポンッ」という良い音がして柔らかい食べられる部分だけが取れます。






一枚目の写真はサンカヨウの大群生です。花の時期に見てみたかったです。二枚目はフキとサンカヨウの群生です。三枚目の写真を見て頂ければ分かると思いますが、葉の見た目も大きさもとても良く似ていて、生育環境も似ている様で、良く同じ場所に生えていました。ちなみに右がフキで左がサンカヨウです。


カツラの大木です。今まで見たことの無いような大木でした。胴回りは5m位はあると思います。この後ろに少しスペースがあってそのスペースを囲んで2本似たような大木があったので、多分以前にカツラの樹があってこの樹はそのカツラの蘖(ひこばえ)が大きくなったものだと思います。

タケノコは結構取れたので午前中に山を降りて午後はタケノコの下ごしらえをしました。

下ごしらえの様子です。下ごしらえの手順は、
1.タケノコの皮を剥く為に皮に切れ込みを入れます。(写真左上)
2.皮を剥きます。(写真中央)
3.硬くて食べられない節の部分などを一節ずつ切り取ります。(写真右上にあるのが食べられない部分)
4.茹でます。(普通のタケノコと違って米の研ぎ汁などで灰汁抜きをする必要は無く、ただのお湯で大丈夫です。)
下ごしらえすると、食べられる部分は採ってきたタケノコの3分の1以下になってしまいます。

タケノコは缶詰にしたり味噌汁に入れたりしておいしく頂きました。

この日も温泉に入って、夕方には夕日を見に行合崎という夕日や山野草を見るには絶好の場所に行ってきました。(何故夕日かというと、深浦町は「夕日が近い町」として売り出している位夕日が綺麗だからです。)


花が咲いていた山野草は、

ハマナス

ハマエンドウ(夕方に撮ったので色が霞んでしまっていますが、実際はもっと色鮮やかなとても綺麗な花です。)

アズマギク

多分ミヤコグサだと思います。(黄色って色してました。)などがありました。


岩場には自然のロックガーデンがあり我が家の庭園造りにも参考にしたいと思いました。


夕日は残念ながら水平線に丁度雲が掛かっていて夕日が沈む所は見れませんでしたが綺麗な景色を見ることが出来満足でした。



月も綺麗に見えていたので写真に収めました。


~4日目終了~

~5日目(最終日)~


5日目は朝に海を見に行って、10時には母の実家を出発しました。

海岸近くの松林にウラシマソウが咲いていました。
帰りは那須辺りで土砂降りの雨に遭いましたが無事帰ってくることが出来ました。時間は行きとあまり変わらなく9時間半位掛かりました。

~旅行終了~


今回初めて春の青森に言ったのですが、想像以上に色々な山野草や樹木の花が見れて大満足でした。ただ、あと10日程早く行っていればタケノコももっと若い物が沢山取れたと思うし、シラネアオイやサンカヨウの花も見れたと思います。今度は秋のキノコ採りにも行ってみたいです。