受かるぞ! 中学受験・大学受験!

経験者は語る、受験について思いついたことを好き勝手にほざいていきたいと思います。

9月のサピックスの偏差値(男子)を見て思うこと

2019年11月03日 18時00分50秒 | Weblog
9月のサピックスの偏差値がインターネット上に出回っています。

それを見ての感想を二つ、三つ。

まず、駒東の凋落が顕著ですね。かつては麻布を超える偏差値を誇っていたのにここ数年でつるべ落としのごとく予想偏差値が下がってしまいました。
もともとサピックスの「おし」で急激に偏差値を上げた学校だけに、サピックスの「おし」がなくなってしまうと、今後、何か新機軸を打ち出すか、今の合格実績を維持していかないと、かつての学芸大附属、桐蔭学園、城北・巣鴨などの学校と同じようにその他多くの中位~上位校の群れに埋もれてしまうことになるでしょう。


次に注目すべきは、武蔵(私立)、筑波大附属の復権と、小石川(都立)の上昇でしょう。武蔵、筑附は校風が「自由でのびのび」としていて、それに完全に染まらず、地道に自分でコツコツと勉強できる人には非常にいい学校だと思います。ただし、自由であることを誤解して取り返しがつかないくらい落ちこぼれてしまうともはや回復不可能になってしまうことに要注意です。この点では麻布と同じ系統であることをしっかりと認識しておくべきです。
小石川は問題の傾向が違うので、ただ偏差値を平行移動して受験校とするのは危険です。過去問をしっかりと検討すべきです。


最後に、早稲田ですが、すでに2/3入試が麻布・栄光と並び、2/1も駒東・武蔵・海城(1回目)と並んでいて、一つ格が上がった感があります。この2、3年の合格実績(東大・医学部)の伸びによっては、2/1入試がさらに上がる可能性があります。将来性を買って2/1で合格を勝ち取っておくのは一つの手だと思います。
ただし、内部での成績上位者はほとんどが2/3入学組であることは考慮に入れておかなければなりませんが。(早稲田推薦は300名中上位100名が受験で抜けて、100位~250位ぐらいまでが有資格者になりますが、学部を選ぶのであれば、150位までに入っていなければなりません)

次は、国語の記述式問題がやり玉に上がり、そしてこれも中止になるでしょう。

2019年11月03日 17時49分06秒 | Weblog
国語の記述式問題の問題点は、その採点方式です。

ベネッセグループの学力評価研究機構が担当することになっているのですが、限られた時間での採点であり、約1万人のアルバイトが採点すると情報もあります。果たして公正に採点できるのか、採点のブレをなくせるのかは、はなはだ疑問です。

さらに採点のブレををなくすためにいろいろな条件によって制限された問題になりかねず、それならマークシートの問題の方が4択にいろいろと罠をしかけることによって、もっと高度な思考力を見ることだってできます。結局、思考力、表現力を問う目的からかけ離れ、形骸化するに違いありません。

プレテストでは自己採点と実際の採点結果との一致率が低かったことから、受験生の2次試験の学校選択はほとんどギャンブルに近いものになってしまいます。

これだけの懸念材料があり、英語民間試験の騒動で世間の耳目が集まってしまうと、このままほっかむりをしてやり過ごすことなど不可能でしょう。

結局、従来のセンター試験に戻すのが一番なのです。…と予言しておきます。

遂に、英語民間試験が2024年度まで延期になりました。

2019年11月01日 22時09分48秒 | Weblog
賢明な選択だったと思います。

高2以下の生徒は、自分の受けたい大学の動向を精密にリサーチし
て、今後の勉強の方針を立ててください。

英検などの資格が一切必要じゃなくなるという状況は決して訪れませんから。




受験生をはじめとした高校生、保護者の皆様へ

文部科学大臣の萩生田光一です。皆様に、令和2年度の大学入試における英語
民間試験活用のための「大学入試英語成績提供システム」の導入を見送ることを
お伝えします。
大学入試における英語民間試験に向けて、今日まで熱心に勉強に取り組んで
いる高校生も多いと思います。今回の決定でそうした皆様との約束を果たせな
くなってしまったことを、大変申し訳なく思います。
英語民間試験を予定通り実施するかどうかに関しては、高校生をはじめ多く
の皆様から、賛成・反対、様々な意見をいただいてきました。
私としては、目標の大学に向けて英語試験の勉強を重ねている高校生の姿を
思い浮かべながら、当初の予定通りのスケジュールで試験を実施するために、連
日取り組んできました。
しかし、大変残念ですが、英語教育充実のために導入を予定してきた英語民間
試験を、経済的な状況や居住している地域にかかわらず、等しく安心して受けら
れるようにするためには、更なる時間が必要だと判断するに至りました。
大学入試における新たな英語試験については、新学習指導要領が適用される
令和6年度に実施する試験から導入することとし、今後一年を目途に検討し、結
論を出すこととします。
皆様が安心して、受験に臨むことができる仕組みを構築していくことをお約
束します。
今回、文部科学省としてシステムの導入見送りを決めましたが、高校生にとっ
て、読む・聞く・話す・書くといった英語4技能をバランスよく身に付け、伸ば
すことが大切なことには変わりがありません。
グローバル化が進展する中で、英語によるコミュニケーション能力を身に付
けることは大変重要なことです。皆様には、これからも日々の授業を大切にする
とともに、それぞれの目標に向かって努力を積み重ねて頂きたいと思います。

                    令和元年11月1日
 
                      文部科学大臣 萩生田光一