zero

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もうなにもない。











虚無。











世界は妙に平坦で、遠くまで見渡せてしまう。










ここらが限界か。











自分で決めたルールすら守れなくて、もがいて、寝転んで。











こんな僕を支えてくれる仲間がいる。











消えそうな炎を守ってくれてる。












風になれたら。










植物の種を飛ばし、雲を動かし、熱を冷まし。










新しいドアが開く。











それでも僕はあまりにも無防備だ。











悲しみ、楽しみ、葛藤、揺らぎ、裏切り。












天は全知。











雨は落ちるだけ。決して戻りはしない。











僕は雨を凌ぐ術もない。











人を羨み、嫉む、荒んだ心だけだ。











生まれて幸せだったのか？











生きることは苦痛だ。あの世を生きる業だと、だれかが言った。












あの世はあるのか？











魂の所在。











形のないものほど信用できないものはない。












明日は四角い箱に囲まれて、汗を飲み込んで、はいつくばる。











遥か彼方。











花は咲き乱れ、優しい光が包み込む。












終焉ばかり夢見て、赤いボタンを握りしめる。








神は見ているのか？










この歪んだ凹凸の世界を。











金と時間と性と情。












哀しみは溶けてなくなる。











嗚呼、憐れなり。











嗚呼、まさに滑稽よ。











次元の間に生きる魑魅魍魎よ、無限の暗闇に生きる意味を教えてくれ。










折れた指。











ちぎれた喉。










渇いた脳。










ありがとう。










おめでとう。











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