ようやくかけつけた夫に説明をする。大腸のイレウスであり、緊急を要する。
このままでは、大腸が破裂する。何らかのかたちで減圧をしなければならない。
合併症も多く、まずは負担のすくない内視鏡で減圧を図ります。。。
なるべくわかりやすく、説明した。。。
内視鏡の準備が整い、検査室に向う。
患者は腹痛でどうしようもなく、ベッド移動すらできない。。。
なんとか移動し、内視鏡が始まる。
僕も大腸の内視鏡の経験はあるが、それは予定検査だ。
今回は、前処置をおこなっておらず、腸のなかが便だらけだった。
洗浄と吸引を繰り返し、先へ先へ進む。
狭窄と思われるところにカメラの先端がきた。やはり、腸の広がりが悪い。
しかし、便は向こうから流れ出てくるようだ。。。
カメラの前におこなった注腸造影と照らし合わせる。
ここを超えて、イレウスチューブを留置できれば、減圧がきくだろう。
スッとカメラが狭窄部を通過した。ガイドワイヤを留置し、イレウスチューブを
通す。。。無事終了だ。。。
しかし、患者はただでさえきつい大腸カメラにげんなりしている。。。
腸内にかなりガスが入ったせいか、腹もパンパンだ。
???言葉も意味不明になっている。
僕の脳裏には2つのことがよぎった。
大腸にあながあいたかも知れない。。。
脳に障害が出たかもしれない。。。 つづく