老朽原発うごかすな!実行委員会Blog

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6.18(金)関電本店前に集まろう / 緊急抗議集会 <第2弾>

2021-06-14 11:55:29 | 老朽原発うごかすな!実行委員会
◆老朽原発美浜3号機、核燃料装荷に抗議(ニュース 47号)

◆YouTube動画 6.6老朽原発うごかすな!大集会inおおさか
 (注;冒頭 中嶌哲演さんスピーチの一部が、端末発熱のため途切れています)
◆6.6大集会と御堂筋デモ 報告

◆6.6大集会 1300人の熱気あふれる(ニュース 48号)





■以下は、「6.11緊急抗議集会」の様子


6月11日 関電本店前


6月11日 関電本店前


6月11日 関電本店前

★★★ 6.11におこなった申入れ★★★★★★★★★

関西電力株式会社:
取締役会長 榊原定征 様、取締役社長 森本 孝 様、
原子力事業本部長 松村孝夫 様、美浜発電所長 高畠勇人 様

申し入れ書

福島原発事故から10年3ヶ月が経ちましたが、今でも避難者の多くが故郷を失い、苦難の生活を続けておられます。事故炉内部の詳細は未だに不明で、増え続ける放射性汚染水は太平洋に垂れ流されようとしています。原発は、現在科学の手に負える装置でないことは明らかです。その原発が老朽化すれば、危険度が急増することは多くが指摘するところです。

それでも、貴関西電力(関電と略)は運転開始後45年を超えた老朽原発・美浜3号機を6月23日に再稼働させようとしています。

この美浜3号機について、原子力規制委員会が、拙速審議によって再稼働を認可したのは2016年ですが、認可以降に、関電の原発では、高温・高圧の1次冷却水が流れる蒸気発生器配管の減肉、亀裂をはじめとする各種のトラブル、原発再稼働準備工事中の人身事故が頻発しています。

一方、関電に関して、1 昨年発覚した原発マネーに係わる不祥事の調査は,未だに納得できるものではなく、関電が企業体質を抜本的に改善したとするにはほど遠い状態にあります。例えば、関電は、2月10日、「競争入札を経ない発注(特命発注)などにより、地元企業の活用に努める」として、戸嶋美浜町長の美浜3号機再稼働への同意を取り付けました。公共性が高く、税金に準じる性質を持つ電気料金で運営される電力会社が、特命発注の乱発など許されるはずがありません。これは、関電の経営体質は、原発マネー不祥事後に行った「人事刷新」によっても全く変わっていないことを物語るものです。

さらに、関電は、使用済み核燃料中間貯蔵候補地を県外に探すとした約束を何度も反古にしておきながら、原発の運転を続け、使用済み核燃料を増やし続けています。その上、関電は、去る2月12日、候補地提示期限を「2023年末まで」と先送りし、「期限が守れなければ老朽原発を停止する」として、老朽原発再稼働への福井県の同意を取り付けました。なお、関電が「2023年末を期限」とした拠り所は、むつ市の中間貯蔵施設の共同利用の可能性だと考えられますが、宮下むつ市長はこれを否定し、猛反発しています。

以上述べましたトラブル、事故、不祥事、約束不履行の多くは、美浜原発3号機運転認可の審査過程では想定されていなかったことです。原発は、運転開始後40年に満たなくても、トラブルや事故を多発させる装置であること、関電が原発を安全に運転できる資質を持ち合わせていないこと、老朽原発再稼働認可の拠り所となった新規制基準が極めて不完全で、規制委員会の審査がいい加減であることを示しています。なお、昨年 12 月に、基準地震動の評価が過小であるとして、大飯原発 3、4 号機の設置許可取り消しを命じた大阪地裁判決は、規制委員会審査のいい加減さを端的に指摘しています。大阪地裁が指摘した地震動の大きさに関する議論は、いやしくも科学・技術に携わる者なら、誰しも納得できるものです。関電は、基準地震動の再評価を行い、それに見合った耐震対策を施すべきです。

さて、水戸地裁は、3月18日、老朽原発・東海第2原発の運転差し止めを命じました。誰もが不可能だと考える避難の問題を真っ向から取上げた、民意に支えられた判決です。美浜原発から100 km 圏内には、76万人が住む福井県のみならず、257万人が住む京都府、141万人が住む滋賀県のほぼ全域、大阪府、兵庫県、岐阜県、愛知県の多くの部分が含まれます。琵琶湖は、28~80 kmにあります。このことと、福島原発事故では事故炉から約 50 km 離れた飯舘村も全村避難であったことを考え合わせれば、美浜原発で重大事故が起これば、原発周辺の住民のみならず、何100万人もの人々が避難対象になりかねないことになります。避難は不可能です。重大事故では、琵琶湖が汚染され、関西1400万人以上の飲用水が奪われます。若狭湾が汚染され、観光や漁業が壊滅します。しかも、今、新型コロナウイルスが蔓延しています。この中で、超危険な老朽・美浜原発3号機が稼働され、重大事故を起こしたら、避難のバスの中で、長期にわたる避難生活の中で、感染を防ぐことは不可能です。大勢の感染者が出ます。医療崩壊が起こります。コロナの終息が宣言されるまでは、原発の運転を見合わせることが最低限の企業倫理です。

ところで、関電は、美浜3号機および高浜1、2号機を、本年1月および3月に再稼働させると公言し、立地自治体の議会や首長に再稼働同意を要請し、立地自治体に苦悩の選択を強いましたが、福井県知事が4月28日に同意を表明した直後の30日に、高浜2号機の安全対策工事が、コロナ禍による人員不足で遅れ、当面の再稼動が不可能になったと発表し、5月12日、高浜1号機の当面の再稼働を断念し、燃料装荷テストのみ行うと発表しています。このように、関電は、自社の都合のみで、何の成算もなく立地自治体や多くの人々を混乱に陥れる、コンプライアンスのかけらもない企業です。こんな企業であるから、特重施設の完成が設置期限・10月25日に間に合わず、そのため、わずか3ヶ月の営業運転しかできない美浜3号機を無理矢理再稼働させ、再稼動のアリバイを作り、全国の原発の60年運転への道を開こうとする暴挙を平気で行おうとするのです。

以上のように、関電が原発の運転に足る資質、体制、企業倫理に欠けることは明らかです。そのため、関電については、小口顧客の 40%近くが離脱しています。老朽原発を運転すれば、顧客の減少はさらに加速するでしょう。

以上の視点に立って、私たちは、貴関西電力に、以下を申し入れます。

【1】危険極まりない老朽原発・美浜3号機の再稼働準備を即時中止し、廃炉を決定してください。

【2】原発を動かせば、重大事故を起こす可能性があります。また、行き場がなく、子々孫々にまで負の遺産となる使用済み核燃料が増加します。貴社の有する全ての原発を停止し、安全な廃炉を進めてください。

なお、貴社が、私たちの再三の危険性指摘を無視して原発を稼働して、重大事故が起こった場合、それは貴職らの故意による犯罪であり、許されるものではないことを申し添えます。

2021年6月11日         
*6.11申し入れ・抗議行動参加者一同
*老朽原発うごかすな!実行委員会
 (連絡先;木原:090-1965-7102)

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◆カンパをお寄せくださったみなさま(団体名)→ コチラ

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