ドリームシアターの「イメージ&ワーズ」でメタル一直線から脱却

ジョンペトルーシーモデルまで買ってしまったので、
避け続けていたドリームシアターの曲を１曲でも弾ける様になるかな？とか。
めたぼのギター相方だった彼なんかは「メトロポリスpart２」に影響を受けた
高校生の頃にペトルーシやイングウェイをバリバリにコピーしてたそうなんですが。
私にゃ、「メトロポリスpart１」とか、やる前から白旗です。

と、この名盤2ndアルバムの「イメージ&ワーズ」
バークリー音楽院に通っていた学生達で結成されたバンドとして
1stから注目されてましたがボーカルが弱く、2ndでジェームスラブリエを
シンガーに迎えてからバケモノバンドになりましたね。
で、同じ科の別クラスの奴がメタルライブのチケット取ってくれ
良く一緒にクラブチッタ川崎（当時）とか行っていたのですが
その彼は私より年下でも相当なメタルヲタ。その彼が
「音楽の価値観が根底から覆った」と言った作品がこのアルバム。

私、クラスでは長髪じゃないのに「クラスで一番メタル野郎」と言われておりました。
今となったら、将来日本の音楽業界でＲＥＣエンジニアやプロデューサー
作曲やマニュピレーターとして幅広い音楽知識を得ていないといけない科なのに
当時は「メタラー」として確固たるプライドを持っておりましたが
年下のクラスメートから「太郎はもっと沢山の音楽を聴いた方が良いよ」と
言われ続け、当時大ブレイクしていたマライアキャリーとかチャレンジして
シンガーとしてテクニック、ソウル面で凄い影響を受けるも
やるには馴染めず、当時ＨＩＴしていたミニーリパードンのカバー
ジャネットケイのレゲエアレンジ「ＬＯＶＥＩＮＧ　ＹＯＵ」とかは気に入って
クラスメイトから採譜して貰ったりとか。
でも、コレを勉強という訳では無く、切ない思い出とかで。

チト脱線しましたが、このドリームシアターの2nd借りてきて聴きました。
私もそれまでの音楽価値観が「ガラガラ」と崩れました。
小学生の時に2枚目に買ったレコードがピンクフロイドだし、ＹＥＳや
キングクリムゾンの代表曲（「ラウンドアバウト」や「21世紀の狂った男」とか）
その他、色んなプログレバンド、ＲＵＳＨは持っていたものの
メタルから離れる事は無く（クイーンズライチはメタルなんで激ハマリでしたが）
いやぁ、凄い衝撃で。
時代も時代で、ニルヴァーナの登場、パンテラの台頭でしたし。
後に、アリスインチェインズの様なバンドばかりになり
ベテラン、ＢＩＧなバンド達は大きく方向転換、
中堅処や新人達はバタバタのメジャーレーベル落ちで、クオリティー落ちたり
解散したり。
日本もラウドロック、Ｖ系、メロコアとか・・・純メタラーが入る余地ないですよね。
メロスピ、メロパワ系はヨーロッパのシーンで残れましたが・・・。

で、私もその頃にこのアルバムに出会い、いろんなメタルの壁が崩れました。

Dream Theater - Take the Time

この前の曲「アナザーデイ」ではテナーサックスの哀愁のリードがあり、
４曲目の「サラウンデッド」ではピアノの展開からストリングスも入り
デジタルディレイを駆使したギター、
メタルでは一般的には使われない多様なコードが
多彩なのに、わざとな不協和音では無くキャッチーに、
ジェイムスラブリエの歌が素晴らしく、
こんな歌が歌えず苦悩し、
「メトロポリス」でガチなプログレ、「アンダーザグラスムーン」から
ラストの「ラーニングトゥリヴ」迄ストーリーが有り
アルバム全体がコンセプトアルバムか？とも思うくらいだし
如何にもギターソロパート！というのが、個人的には
「アンダーアグラスムーン」以外感じず。
(この曲でクリケット奏法のやり方分からず苦悩)

私はその後、ＪＬ＆Ｃ（ジョニールイス＆チャー）の名作ライブ
「フリースピリット」も大きく気持ちを変えさせ、
そこでドンピシャな名作中の名作ハービーハンコックの
「ヘッドハンターズ」をバイト先のピアノ弾き語りの女性に
アナログで借りて、また「ガラガラ」と。
クラスの講師からリズム鍛えるならスティービーワンダー、ＥＷ＆Ｆ、
タワーオブタワー等薦められ、ガッツリ、んで、カーティスメイフィールドでＫＯ。
バンドでもＪＡＺＺＲＯＣＫ、ＪＡＺＺＦＵＮＫのプレイが増え。
後、ＡＯＲのＬＰも沢山貰い。
其れまで、例えばジェフベックの名盤「ブロウバイブロウ」「ワイヤード」
それ以降等も高校生から聴いて楽しんでたモノの、
プレイではアドリブには弱く、JAMり始め、
３コードセッションをやり、何ちゃってブルースの曲を
数曲作り（若いから、アイデア色々出ますよね。）基本的リックを勉強＆プレイ
ＣＬＵＢシーンでは７０年代ディスコクラッシックリヴァイバルで。
(ジャズギタリストの重鎮グラントグリーンもCLUBで求められた。)
私も気付けば、その後ゴスペルグループに入っておりました。

ヤンキーが「不良の気持ちは忘れず」の様に
メタラーは「メタルの気持ちを忘れず」にでした。
根本はメタルで。

ちと、自伝になってしまいましたが、
このドリームシアターとの出会いは音楽プレイも聴くのも
大きく転換させた名盤なんですね。
私の中では大切な作品です。

今、メタルバンドを組んでいますが
他のメンバーはほぼ、メタルしか聴かない＆弾けないで
（それか、マンウィズザミッションのエモやアニソン）
曲作りには幅が狭くなる傾向にあり、車でもガンガンと
ブラックメタルが流れていたりします。
私の車にメンバーを乗せた時、リハ後でロックから離れたく
モンドグロッソを流していたら、どうも嫌だったらしく・・・。
「ＪＡＺＺは嫌」とか他のメタル友達は、あの名盤
サンタナの「キャラバンサライ」をあげても「眠くなる、受け付けない」と・・・。
１７年前のメンバーを中心に組んでいますが、
このバンドでは関わっていないジャイアンリーダーは、さだまさしをかけると
「止めろ！」と怒るし
私がギター脱退後（ホントはボーカル）、残った相方が
冗談でサンタナの「哀愁のヨーロッパ」を真似てみたら「やめろ！だったそう。
私は「音楽ヲタ」でそれを取ったら他の話題に付いて行けないとか・・。
（このメンバーは車とバイクの話が多いです）

チト、メタルだけという人、
その他のジャンルも好きという人、
色々分かれるので、それぞれなんですが
鬱持ちの朝の寝起きに
「デスエンジェル」は聴けない(^^;
（私がダビってメタル回帰に感動した友人はデスエンジェルの
「アートオブダイイング」を目覚まし時計にしていました）
と、このバンドで私が作る曲は現在スラッシュ系が多いのですが。

何か訳解らなくなりましたが、
音楽学校の同級生に「音楽の概念を崩された」と言わせた
私も概念が変わってしまった、
歴史的「名作」として飾っておきたいです。
ブルースの世界に行った奴や、拘りの無いドラマーに聴かせたら、
すっかり彼らは何時の間にか「イメージ＆ワーズ」のＣＤを購入しておりました。

次作、期待していた「アウェイク」でグランジな作品になり
心折れそうになりましたが、取り合えずマイクポートノイ在籍時のアルバムは
全部聴いております。(ラウドパークでは寝てしまいましたが(--;))