ヤンディーズ

現在闘病中で「病んでいる」ボーカル&ギタリスト、「太郎」の独り言

セルティックフロスト「COLD LAKE」

2020年12月04日 | 音楽
いよいよ最終章にやってきましたか、セルティックフロストシリーズ。

と、ノイズレーベルとの争いで疲弊しメンバーを一掃し
パーティーロックになったというセルティックフロスト。



リーダーのトムウォリアーが「THE ABOMINATION(嫌悪)と呼ぶ作品。
争いに疲弊しパーティー三昧のヘアメタル、ポップメタルとシフトし
後悔している作品。
あれだけコアな作品をリリースしてきたデスメタル、
ブラックメタル、グラインドコアの始祖的バンドが
いきなりこれだけ路線シフトしたら大失望するでしょうね。

いきなりラップから始まるこの曲は確かにズッコケました。

Celtic Frost - Human (Intro)


ラッパーを皮肉った路線のイントロかと思ったら
これまでのセルティックフロストとは思えぬキャッチャーな曲達が。
ただLA、グラムメタル化したと聞いていたので
ポイズンやウォレントの様なホントのグラムロック路線なのか?
と思っていたら、出だしのギターリフや展開等、
トラッドなヨーロピアンヘビーメタルにも感じ、
イメージが膨らんだ分、意外と普通な展開でした。
実際、私が88年の同時期、こういう路線のイントロも作っていたので。

Celtic Frost - Juices Like Wine


やたらピッキングハーモニクスを連発し、
譜割りがズレているリードギタリストが入っているな、とは思いました。
ギターのヴァースのリフや曲によって、ブリティッシュ系のバンドとも思える。

Celtic Frost - Tease Me


トムウォリアー本人が作曲では無い曲も多いそうですが
爆笑迄には至らなかったのです。
ただ多くのファンに失望を与えたジューダスプリーストの「ターボ」(86年)の
アルバムクオリティーが高かった事と比べれば
作品的に「可もなく不可もなく」なんですよね。

ただ見出しの写真を見ると、どう見てもLAメタル系ファッション。
サングラスしているメンバーと同じ様なハットを高校時代被って
リハーサルに行きライブしてました。全然似合わなかったけど。

最終章となるセルティックフロストの「コールドレイク」
当然マスコミから酷評されファンを大失望させた事でしょう。
時代の流れはガンズアンドローゼスやメタリカでしたから
タイミング的にも遅かったかと。
RATTは失速し、モトリークルーはチト勢いづき、ドッケンは
トラッドなブリティッシュハード&ヘビーメタルにB面はポップなロック。
日本では透明感の有る北欧メタルとかも注目浴びてましたしね。



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4 コメント

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歴史は…繰り返す(?) (ぶりぶりざえもん)
2020-12-04 21:27:42
Hellhammer、
・批評家とスイス政府…「史上最低のバンド!!」
・一部のファン…「どれ?そんなに酷いなら聴いてみようじゃないか?」

Cold Lake,
・トムとコアなファン達…「あのアルバムはクソだ!!」
・一部のファン…「どれ?そんなに酷いなら聴いてみようじゃないか?」

…って感じで皮肉にもCelticfrostの作品の中で
最も争奪戦アイテムになってしまったアルバムです。
(トムが再発を許さない事が原因、世界規模です)
詳しいことは、例の如く川島さんの記事をリンクしておきますね。

PoisonやWarrantと云うよりはSkidRowやDokkenと云った
明るくなりきれないヘアメタル勢が着地点だったかもと思います。
当時のギターリスト、オリヴァーの意図は?
           ↓
https://wardlivemedia.com/interview/oliveramberg/

個人的には「Cold Lake」はかなり衝撃的なアルバムでした!
暗くて重いCeltic Frostを求めてる方々にはお勧めできません(苦笑)

返信する
ぶりぶりざえもんさん (太郎)
2020-12-05 21:10:09
記事やインタビュー読ませて頂きました。
ホント、手に入らないみたいですね。
争奪戦?の中わざわざ送って下さり有り難うございました。
私の個人脳では今作や次作が聴きやすいという・・・。
LAメタルという感じは私はあまりしないですね。
ブリティッシュ系路線のヘビーメタルバンドがキャッチーさを狙い
最終的に失敗したという結論に至ったという認識かしら?
オリヴァのインタビューでプロデューサーはただ仕事しにきたという
なんとなく無機質的な感じも伝わりますね。そしてグルーピーとオイシイ事なら多くのバンドでありますが
24時間パーティーロック野郎だったという状況下でこれまで作り上げた
セルティックフロストワールドを造るには問題あるというか。
川嶋氏の記事にもトムがグラムファッションしていたという記述も有りますし。
ただ、ファッションはあえてTシャツ、ライダース、スリムジーンズ、スニーカー
そういう枠にはまらなくて良いと思いますが。
特にヘルハマーやラストアルバムと比較して、同バンドには思えないです。
ただ、初めて聴く人にとっては決して極悪な作品では無い、という感じがしました。
ただ、ファンが求めたサウンドでは無いというのは事実でしょうね。
返信する
この一件で (ぶりぶりざえもん)
2020-12-05 21:57:20
トムが故マーティン(b)が揃わないと「CeltcFrost」を
名乗らない理由が明確になりましたね?
5thの「Vanity/Nemesis」で再起を懸けてきましたが
2度目の解散/消滅の辿ることになりました。

その後トムはH.R.ギーガーのミュージアムのスタッフとして
働く傍らApollyon Sunと云うインダストリルバンドを結成
        ↓
https://www.youtube.com/watch?v=8vWlTyGvrRQ&t=144s

マーティンは実業家として首都チューリッヒで
ライヴハウス/クラブのオーナー兼プロモーターとして
華々しい成功を得ることになります。

しかし!!90年代CelticFrost不在の時代不思議な現象が起きます。
主にノルウェーのブラックメタルやデスメタルバンドになりますが
皆、口を揃えたように「CelticFrostに影響を受けた!!」と
特に燃えろ誌!!では必ずと言ってイイほど
インタビュー記事には「CelticFrost」の文字が記載されていました。
返信する
ぶりぶりざえもんさん (太郎)
2020-12-06 03:22:30
全く音源を聴いた事が無かったセルティックフロストでしたが
憎いコロナ情勢に寄り添うセルティックフロストの音楽と
情報を沢山知るとは‥。
5thは個人的に決して悪くないのですが
一般的普通のスラッシュメタルアルバムで名誉挽回とはいかなかった様で。
と、私のブログでは過去最長シリーズとなりました。
セルティックフロストで貧乏な思いをして生活しても
最終的に?良い境遇で生活出来たんですね。
私個人はインダストリアル含め、90年代は暗黒のロック期の10年でしたので
まさかデスメタルやブラックメタルが市民権を得るとは思いませんでした。
私は全然知らないジャンルでしたし、ゲテモノと思っていた位で
セルティックフロストはその間に出てきたバンドなのかな?と
スラッシュ本迄、存じませんでした。
ヘビーロックシーンはイングウェイ系か、ラウドロック、メロコアと思っていたモノで。
まさかPRSギターがこんなに愛用されてジャクソン、シャーベル、クレーマーが
事実上破産していたことも存じず、という現実も。

今回のセルティックフロストシリーズで頂いたスラッシュ本の
トムのインタビュー記事を何度も読み返しのブログでした。
と、再々修理から本日ステレオが戻ってきましたので
配線出来たら最新兵器?を聴きたいと思います。
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