池波 正太郎 さんの 「
わたくしの旅 」 というエッセイを読みました。
旅先では、
時に作家である自分を隠し長崎の「べっこう屋」や京都の「呉服屋」と称したという著者。
日常から離れたところにこそ旅の楽しみを感じ、
先々で交友を広めてゆく。
前夜のうちに翌日の食事を朝食分から計画する食へのこだわり、
「堀部安兵衛」執筆時の取材の旅など興味深い逸話49編を収録した充実の一冊。
と説明文がありますが・・・
読んだ後は、
全編に渡っての下ネタのオンパレードやら偽名を使って旅をするなど、
なかなかのワルぢゃな!
というのが正直な感想でした ( 池波さんゴメンナサイ! ) 。
筆者の興味深い全国津々浦々の旅。
その中でも特に気になったのが赤穂浪士をめぐる旅。
新潟~東京に始まり兵庫の赤穂から室津へと放浪をするというもの。
文章を読んでいると自分も同じ場所を訪れてみたいと思い、
愛車
DE ROSA を駆って行ってみる事に・・・
まずは
JR 播州赤穂駅 前にある四十七士像。
そう言えば以前信州飯田の地を訪れた時に
赤垣源蔵 (
赤埴源蔵 ) について興味深い事を聞いたな、
本当は赤垣では無く赤埴だと。
調べてみると・・・
本当だ!
赤埴だ!
ついでに
花岳寺 にも行き義士木像も調べようと思ったら、
入場料を取られるみたいなのでしぶしぶ断念!
ならばと
大石神社 の石像を調べてみると・・・
やっぱり赤埴だ!
という事は正式には赤埴なんだな!
んんっ!?
待てよ!
奉納者も赤埴になっている!!!
いらっしゃるのだろうか!?
ご子孫が???
と、
という事は!!!
飯田の街で出会ったあのお方 がそうなんぢゃなかろうか???
そう言えば、
歴史や赤穂義士、飯田の街について非常に知識が豊富な方だったし・・・
しまった!
せめて名前だけでも聞いておけばよかった!
腑に落ちないまま、
エッセイ通り次の目的地へ・・・
坂越 に到着~!
坂越へお越し~!
なんてね~!
池波さんはココで漁船に (無理やり?)乗り込み海上を渡って室津まで行かれましたが、
私はもう少し DE ROSA で走りたいので海岸沿いのコースを。
ちょっとした山を越えて、
道の駅 あいおい白龍城 で一休みをしていると、
相生ペーロン祭 の練習船が!
ちょっと乗ってみたいゾ!
大島城 跡がある高台に登って海を眺めようと思ったら、
樹木に覆われていて周囲が全然見えない!!!
仕方が無いので先へ。
多少のアップダウンがある海岸線を快走して
室津 へと到着!
細い裏路地が複雑に入り組んだ迷路のような、
古い建物や寺社が点在をしていて趣のある町並みです。
本によると、
池波さんはこの場所が非常に気に入っていたようです。
加茂神社 にて海外から来られた観光客に写真を撮ってもらいます。
私は英語が全く話せないのでお礼を言って、そそくさと退散。
その方、スゴイ美人だったので少々後悔。
そしてそして、
なんとこの神社、
1804年に出版された 「
播州名所巡覧図絵 」 や
シーボルト の記述した紀行文にも登場するという有名な神社。
当時、いかに湾港都市室津が栄えたのかがよく分かる場所でもあります。
神社から見える瀬戸内海は穏やか!
こんな歌を口ずさんでしまいます。
四国の大名が小豆島から大阪城へと運ぶ途中に
ここで落としたらしき石垣になる予定だった巨石。
説明分を読んでいると物凄い大変な工事だったそうな。
私が思うに多分ワザとですね、ココで落としたのは。
こんなのやってられるか! と。
そんなこんなで
少し漁港の方を DE ROSA でぶらぶらしてから帰路へ。
着た道を引き返して再び坂越へ。
まるで江戸時代にタイムスリップをしたような町並みです。
でもちょっと電柱が気になるかな・・・
ゴ~ル!
JR 坂越駅 にて
いや~
よく走ったな~
愛車 DE ROSA と戯れまくった1日であり、
プロの文章力には到底敵わないなと思った1日でもありました。
写真、載せ過ぎだな・・・