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[格闘技] プライド

2006-07-02 | 雑記

昨晩はさいたまスーパーアリーナにて開催された「PRIDE無差別級GP 2ndROUND」を観戦して来ました
フジテレビによる地上波放送の中止が決定されてから初めての大会です

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さいたま新都心駅の様子…いつもの大会と変わらない賑わいでした

ここでプライドをよく知らない人にフジテレビの放送中止というニュースが果たしてどれだけの問題なのかを理解してもらう為に、プライドとフジテレビの関係についてちょっと説明します

プライドにとってフジテレビとは、ただ地上波で試合を放送するだけの存在ではなく、大会の企画や演出に密接に関わっていた重要なパートナーでした

フジテレビ内には「フジテレビ格闘委員会」なる集団(熱狂的なディレクターや構成作家達がいることが知られています)が存在しているそうで、彼らはK1の草創期の頃から”(プロレスとは違う)総合格闘技”という新たなスポーツをエンターテインメントとして視聴者に提供する為に心血を注いできたエキスパート集団でした

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スーパーアリーナの外には七夕の短冊が…プライドを応援する声で溢れてたようです

K1の方は現在ではTBSがメイン局として扱っていますが、「プライド」や「プライド武士道」、そして大晦日の恒例となりつつあった「プライド男祭り」のフジテレビによる企画・演出は素晴らしく、5月のテレビ放送ではゴールデンタイムにおいて平均視聴率17.6%を叩き出すまでになっていました

フジテレビによるプライドの演出の際たるモノとして、「煽りV」の存在が挙げられます
これは要するに試合前に放送される選手紹介ビデオのことなんですが、これが毎回毎回面白い出来でして、格闘技マニアではない一般のファンや視聴者にもわかりやすく、なおかつマニアのツボも抑えた効果的な選手紹介を、ほんの短時間でとても上手く表現していました
試合直前の観客のボルテージを一回、頂点にまで引き上げてしまうほどのパワーを持った、ある意味プライドを象徴するほどの存在でしたね

他には言わずもがなですが、やはり全国放送におけるCM攻勢や、スポーツニュース、深夜番組の専門枠、百戦錬磨の局アナ達による実況、莫大な放映権料といった比類なきバックアップ体制が凄い影響力を持っていたのは想像に難くないと思います

そんなフジテレビがプライドから一切手を引いてしまったワケです

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座席からのアングル…これまで見に来た中で最高の席でした(ありがとうMさん!)

オレ達プライドファンの不安や心許なさは尋常ではありませんでした
事実、契約打ち切りの発表が行われた翌日の紙面に踊った「プライド消滅の危機」は、まったく何の誇張も無い表現でしたね

プライド側からの説明によれば「週刊現代によって3月に報じられたプライドと暴力団との癒着疑惑をフジテレビ側が嫌った」ということなんですが、プライド側はこの疑惑を完全否定し、現在は週刊現代を提訴している状態にあります

プライド側は一種の誤解によってフジテレビとの契約が打ち切りとなってしまった、というスタンスでいるようなので、いつフジテレビと契約が再開しても歓迎するようです

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選手入場①…いつものテーマ曲に乗って選手が登場すると、観客もヒートアップ

ただ、こういった業界はそれこそ戦後のプロレスブームの時代からずっと、その筋の世界(要するにヤクザ)とは切っても切れない関係が噂されていますから、プライドやK1が全く無関係でいると考えるのは非常に難しいわけでして…

ファンとしては、
「”世界最強”を決めるに相応しい、このプライドという舞台の維持」
「より多くの人とこの感動を共有」

この二点だけなんですけどね…願ってるのは

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選手入場②…ヒドい手ぶれですみませんorz

そして肝心の大会の内容についてですが

選手の欠場といった大きなトラブルは無く、試合内容も従来のプライドと同様のハイレベルな試合が多くてとても満足の行くものだったのは間違いないんですが…やはりネックは、上でも書いた「煽りV」でした

フジテレビが手を引いてから急遽、全ての映像を最初から作らないといけないハメになった、新規のスタッフを責めるのはかわいそうかもしれませんが、やはりイマイチといった印象はどうしても拭えませんでした

既にプライドで多大な実績を残して、ファンの支持も得ている選手の紹介についてはそつなく出来ているカンジでしたが、マニア以外には知られていないような、プライドに初めて参戦するような未知の外国人選手なんかも、以前のスタッフはとても魅力的に仕立て上げるスキルを持っていただけに、今後のスタッフの努力に期待するしかありませんね

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さいたまスーパーアリーナを後にする観客の列…4万4千人の集客でしたが、いつもの満員御礼のアナウンスがされなかったのは残念でした

まあでも、昨晩の大会のおかげでプライドが今日明日にも消滅する、最悪の事態だけは避けられそうな手応えを感じられたのにはホッとしました

それにしても名試合が多かっただけに、これを地上波で放送できないってのは…

つくづく勿体無いとしか言いようがありませんねえ


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