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[テレビアニメ] 夜ノヤッターマン

2015-01-12 | 雑記
意外な最終回(2009年9月27日エントリ)にボロ泣きさせられてからもう6年近くかあ…

最初の「ヤッターマン」が放送されたのは40年近くも前で、様々なシリーズが展開された「タイムボカン」の二作目との事ですが、オレはほとんど詳しくありません

ですがもはやテンプレ化されてると言える ”悪役三人組” のネタや山本正之の楽曲の天才っぷりについてはアニメファンならずともほとんどの日本人に(少なくともアラサー以上に)知れ渡っているのは間違いないでしょう

上述した2008年版のように21世紀に入ってからもリメイクや実写映画化なんかがされて来た「ヤッターマン」ですが、今回始まった「夜ノヤッターマン」という新作シリーズには相当な捻りが加えられていまして、まさに ”天地がひっくりかえる” かのような展開を第一話から見せているのにぶったまげました(゜Д゜;)

「夜ノヤッターマン」公式サイト→http://yatterman.jp/

往年のファンからするとドロンジョ様がロリ娘になってしまってるビジュアルにまずはビックリすると思いますがw、作品世界を知るとそれどころの驚きではありません

そもそもの「ヤッターマン」の内容を要約すると、”世界の秘宝の争奪戦” ということに尽きると思うんですが、主人公側が ”正義の味方” を標榜していて、競合相手であるドクロベエの一味が ”ドロボー(=悪)” を自認していると言う構図から「夜ノヤッターマン」に至る悲劇が始まってしまってるといいますか…(^0^;)

果たして何年後なのかは不明ですが舞台は「ヤッターマン」から相当な年数が経っていて、かつての秘宝を巡る争奪戦が ”聖戦” 扱いになっている上に、敗北したドクロベエ一味が子々孫々に渡って奴隷?強制労働?みたいな扱いを受け続けてるという、あまりにも陰惨な設定なんですよ(…罪が代々受け継がれるっていう発想は「懲役339年」が元ネタかな?とか思ったり)

ドロンジョ、ボヤッキー、トンズラーという(悪役でありつつも)愛すべき三バカキャラの子孫たちが惨めに虐げられている境遇を視聴者に見せつけて、それでもそんな中でも健気に希望を持って生きようとしていた無垢な少女が、ヤッターマン側が(聖戦に勝利した暁に)築いた ”王国” の欺瞞性に気づいてしまう~というとんでもない第一話でした(^_^;)

新ドロンジョが決め口上を口にするシーンがクライマックスだったんですが、非常に聞き覚えのある内容のセリフなのに、そのセリフが持つ意味が全く違って響く効果といったら凄まじかったですな

今後の展開としては、(ヤッターマン側を相手にする上で)”正義とは何か?” 的な疑問を投げかける流れが待ち受けてそうですが、第一話のアバンで描写されたドクロベエによる大量破壊兵器の行使の是非についても避けては通らないと思われます……まさか「ヤッターマン」で、”戦争犯罪” を想起させるような展開を出してくるとは、スタッフはこの作品で一体どこまで挑戦するつもりなんでしょうか( ̄▽ ̄;)

ギャグとシリアスが物凄く危ういバランスの上でしか成立しなさそうなシリーズになりそうで、どうか最後までキレイに綱を渡りきって欲しいですな


150330追記:
最終回を見ました……が、残念ながらオレが第一話で思ったのとは随分と違う展開だったですねえ

”正義” が闇落ちする過程を描写してくれるもんだとばかり……その上で ”新たな” ヤッターマンの復活という展開はそのままでいいとしても、やはり敵の正体もヤッターマンであって欲しかったです

オリジナルの山本御大版の主題歌がかかる演出には燃えましたが、イロイロと適当に畳み込んでしまった雑っぽさやらどうにも不完全燃焼感が先立ってしまってイマイチでした(^_^;)


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