坐花酔月 徒然日記

 「花咲く処に腰を下ろし 月を眺めて酒を楽しむ」 この一年、どんな年になるのか。

壽楽で…

2015-05-04 21:00:00 | 古文書、郷土史他
東宮御歌
廣き野をながれゆけども最上川
うみに入るまで濁らざりけり

東宮侍従長 入江為守 謹書

Bar CHIC を出ると雨は本降りとなっていた。遅い夕食をと、急いで味の蔵壽楽に向かった。
座敷の奥の掛け軸の前のテーブルに落ち着くと、カミさんが「なんて書いてあるか読める?」と訊く。そして次男に「お父さんは古文書研究会に入ってんなんよ」と教えている。「ふ~ん」と次男。
「(正確には古文書研究会という名称ではないが…)」と思いつつ軸をながめる…、う~むぅぅ。

本当なら「東宮御歌」と書いてあるだけでピンと来なくてはいけないのだが、モノ知らずの私の記憶には何も浮かばなかった。はぁ。
そして、「広き」と「最上川」が読めれば、あとの字が読めなくても理解らなければならないんだけど…、注文した生ビールが運ばれてくるまで唸ったが、うぅ情けない!!
スマホで、「東宮御歌」「広き」で検索すれば、この歌が出てくる。以前、出羽遊心館でこの歌を聞き知ったことを「そういえば…」と思い出した。

廣き野越(を)な可(が)れ由(ゆ)希(け)登(ど)も最上川 うみに以(い)留(る)未(ま)天(で)濁らざ里(り)計(け)利(り)


壽楽ご自慢の「カツ重」と、「ハンバーグ定食」どれも美味しかった。満足。


『昭和天皇が大正14年10月に山形をまわられたとき作られ、翌年大正15年歌御會1月18日午前10時宮中にて 御題「河 水 清」に東宮御歌として詠まれた』と載っている。
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