
除雪車の音で目覚め、いつものように障子を開けると空には欠けはじめた月がまだ青白く煌々と照っていた。
「ほぅ、寒い…」と再び布団に潜り込む。
漸く起きだして外に出てみれば吹雪…、さっきの月は夢のように感じた。
昨年末に読み終えたこの本、感想を書けずにいた…、なぜか。
面白くなかったのか…、いや好みに合わないとうのが正直なところか。
しかし、著者が「四畳半襖の下張」の解釈の中で「当時まだまだわが国は経済的には貧しかったが、文化的にはいまと比較にならぬほど豊かであった」と語っているように文語体で書かれた原作(参考資料掲載)は、なかなか興味深く楽しく読めた。
もう一つ、芥川龍之介の作といわれる黙陽(かげろう)作の「赤い帽子の女(上)」も載っていたが、これがまた面白い。
第一次世界大戦直後のベルリンでの話で、上編のみの掲載だったが後編も読みたくなるような、当時のどこか生真面目な男心がよかった。
う~む……。
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