今月13日に容体が急変して亡くなった親戚(父方)の葬式が行われました。享年85歳ということでしたから、ウチのジイちゃん(故人)より2歳年上ってことですね。
生前何度かお会いしたが、いつも穏やかでニコニコしていて、落ち着いた優しい語り口の方だったと記憶しています。
告別式で二人のお孫さんが読んだ弔辞も、そんな優しいジイちゃんへの想いでした。誠実に真っ直ぐに生きたことへの敬愛する気持ちが、とても心に残った。
そして、昨夜の通夜の席での若和尚の話も良かった。
住職と同じくらいの歳の故人には、生前大変可愛がってもらったこと、檀家総代としてお世話になったことなど話した後、道元禅師の話を紹介した。
それがタイトルに書いた和歌、『世の中は 何に譬(たと)えん 水鳥の 嘴(はし)ふる露に 宿る月影』であり、意味を調べると「無常といって、いっときの尊さというのは水鳥が口ばしを振った時に落ちる水滴に月の姿が映し出される、その一瞬の光が私たちなんだよ」と書かれていたが…、
若和尚の話から、「ひとつの水滴に映った月(仏様)は、落ちて弾け散ったどんな小さな水滴一つひとつにも映し出されているように、どのような状況下でも仏様によって見守られていることを忘れずに精進しましょう」と解釈したのですが…。どうでしょう、瞬間湯沸し器と言われないように、物事をじっくりと肯定的・建設的に考えることが大切だな。う~む。
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