
この歌に込めた哀愁…、理不尽な世をいかに思ったか。

◯丸岡城址公園
以前、荘内加藤清正公忠廣公遺蹟顕彰会役員のK氏との仕事繋がりのおかげで、俄然興味をもった加藤清正公と忠廣公。
その丸岡城址に初めて訪れました。
とにかく強い陽射しの猛暑日、城址公園にいるのはは我々4人だけのようです。
人間万事唯無常 身似明星西又東
三十六年如一夢 覚来荘内破簾中
遺構を眺めても往時の城を想像することもできず、忠廣公がこの地で過ごした22年間の思いを、解説書頼りではうまく思い描けない知識の乏しさが悔しい。


◯太夫石・巫女石 ◯お庭の泉水

◯天澤寺参道

清正閣のある天澤寺を訪れる。
蝉の幼虫が這い出した穴が地面のいたる所にある境内で、一番印象に残ったのが虚籟曼荼羅糸塚。遠藤虚籟が綴錦織という技法で曼荼羅を織ったときにでた、端糸や屑糸の供養のための塚だという。ぜひその曼荼羅を見てみたいと、ちょうど慌ただしく棚経から戻った住職に訊いてみた。結果は此処には下絵しか無く、作品の一つは国連本部に飾ってあるとのこと、そして綴錦織の後継者がいることなどを詳しく丁寧に教えてもらった。盆時の忙しい中感謝です。


◯虚籟曼荼羅糸塚 ◯知足庵(樽禅堂)

予約してある知憩軒へと向かう。実はこの予約は長男を入れた4人なのでしたが、ゼミ日程の関係で帰省が16日に延びた彼の代わりに私が代理でおじゃましました。

◯知憩軒


夏野菜ふんだんの昼膳…、なかなか美味しいと感じた。食器も雰囲気もイイ。

◯夏の昼膳






食事を終え、知憩軒の女将であり虚籟庵の代表でもある長南光さんのご案内で、綴錦織常設展示場を拝見させていただきました。
遠藤虚籟という人物の奥の深いエピソードから、綴錦織継承の難しさ…(桑の木栽培から養蚕、糸造りまで自前で行っているという)というお話まで熱く語ってくれました。感謝。

◯綴錦織作品




◯遠藤虚籟 《Photo:虚籟庵HPより》

なかなか感動的な一日となった。素晴らしい!!
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