木曜に大阪、金、土曜と山口県周南市に出張してきました。
大阪には以前から訪問したい所が2か所あり、山口へ出張するならばそこもついでに見学しようと考え、弾丸でしたが行くことに決めました。
一か所目は「司馬遼太郎記念館」です。
「世に住む日日」や「竜馬がゆく」を読んで司馬さんのファンになった私にとって、一度は訪れたい場所でした。
最寄りの八戸ノ里駅を降りると、記念館までの道には多くの菜の花が植えられていました。
はじめは「司馬さんは菜の花が好きだったから、植えられてるんだな~」程度にしか思っていなかったのですが、実は2月12日が司馬さんの命日であり、毎年その日に「菜の花忌シンポジウム」が記念館で開催されているそうです。
その開催に向けた取り組みのひとつでした。
司馬さんが実際に使用されていた書斎。
入り口までの道。
入り口までの道には菜の花以外にも、司馬さんの愛した多くの草木が植えられていました。
写真のみですと伝わりにくいのですが、その香りや音、木漏れ日などが作り出す雰囲気が非常に大切だと感じました。
司馬さんもこの雰囲気で精神をリラックスさせながら執筆されていたんだな。
印象に残ったのは、記念館の中の喫茶店のおばさん(2001年の開園時からずっと勤められている)から教わった「記念館は司馬さんの脳の中を再現している」ことです。
そして、館内の雰囲気を感じることがとにかく大切なんだと。
設計が安藤忠雄さんであり、「夕日の光の取り入れ方も素晴らしいので是非閉館までその雰囲気を味わって下さい」とも教えていただきました。
館内は撮影NGだったため、詳しくはほかの資料を参考にしていただきたいのですが、数多くの本が綺麗に並べられた本棚は壮観です。
コンクリートも司馬さんも好きな私にとっては溢れんばかりの魅力を持った場所でした。
またおばちゃんとお話ししながら、ゆったりと記念館内で過ごしたいな~
記念館で購入したのが「二十一世紀に生きる君たちへ」と阪神淡路大震災のときに司馬さんが書かれた記事を含むエッセイ集。
「二十一世紀に生きる君たちへ」は元々、小学校5,6年生を対象とした教科書向けに執筆されたものですが、大人が読んでも十分に感銘を受ける内容だと思います。
今回は適塾へも訪問する予定だったこともあり、その本の中の「洪庵のたいまつ」に感銘を受ける。
ということで、次の記事は「適塾」!