2020-03-31 18:43:35 | メッセージ

S君,Iさんへ

二人には本当にお世話になりました.

T君にも大変お世話になりましたが,二人にも言葉にできないほどお世話になりましたね.

直接言えればよかったんですけど,その機会がなかったので,せめて感謝の気持ちを伝えられたらなと思いブログを書くことにしました.

 

S君には,数多くの実験を手伝ってもらいましたし,K研の中でも数少ない日本人の後輩として精神的にも大きな支えとなってくれていました.

2人きりで打設したときには,他愛もない話をさせてもらったことで単純な作業でも時間が進むのが早く感じましたし,日本人が自分とS君のみという状態が長く続いた中でも,後輩としての役目や仕事を全うしてくれたこと.

頼りない自分であっても,先輩として立ててくれたこと.

感謝すべきことを挙げると切りがありませんし,S君の助けがなければ自分の卒業は難しかったかと思います.本当にありがとね.

自分の卒業のタイミングが秋だったため,一番の追い込み時期のときに傍に居てあげられなかったことが先輩として悔やまれますが,そんな状況下でも修士を無事修了したことを聞き,S君の意思の強さを改めて感じました.

また,一見物静かそうに見えるS君ではありますが,しっかりとした意見を持っていて,豊富なボキャブラリーから紡ぎ出される言葉や表現から,いつもS君の教養の深さを感じていました.

(コーヒーの味の感想やブログの記事の表現なども含む笑)

S君自身は研究には向いていないと言っていましたが,実験の精度を限りなく高めようとする姿勢は研究者の模範とすべき姿だと思いますし,S君の実験ノートの書き方はこれまで見てきたノートの中でも群を抜いて綺麗でした.

(S君の実験ノートを見て,次から実験ノートを綺麗に書こうと何度思ったことか笑)

あと,おなかが減っているだろうと思い,S君のもとへT君,K君と一緒にピザを持って行ったことや,お互いの誕生日を日本酒専門店で酔っ払いながら祝ったこと,タモリさんに負けないほどの地理に関する知識など,思い出は尽きません.

今でも,S君から頂いた錫製のコップは家で,マグカップは研究室で毎日大切に使わせてもらってますよ!(むしろ大活躍です笑)

 

Iさんにも数えきれないほど多くのことを学ばせてもらいました.

以前は全体ゼミでも日本人は日本語で発表していたのですが,IさんがM1のときに卒論で取り組んだ研究を流暢な英語で紹介してSさん(留学生)から絶賛されたことがきっかけとなり,全体ゼミで日本人も英語で発表しなくてはいけなくなったかと記憶しています笑(違っていたらごめん).おかげ様で苦手な英語に頑張って取り組むことができました笑

実は自分がD1の頃は,英語が苦手という理由から留学生とコミュニケーションを十分に取ることができていませんでした.

しかし,Iさんが数多くの留学生をフォローしてくれたり,積極的に交流してくれたおかげで,留学生と自分の距離も自然と縮まり,ランチを一緒に食べたり,鳥貴族に行ったり,寮のBBQに呼んでもらえたりなど,研究室の留学生とより深く付き合うようになれました.

毎晩中国語の勉強とウクレレの練習を欠かさず,みるみるうちに語学と演奏が上達していくIさんの姿を通して「継続することの大切さ」を,そして最後の方でお世話になった寺子屋では,Iさんの優しさを新たな角度から垣間見るとともに,子供たちからは「答えを一方的に教えるのではなく,寄り添って一緒に考える姿勢の大切さ」を学ばせてもらいました.

ちなみに寺子屋で学んだ教育に対する姿勢は新しい研究室でも実際に活用していて,手ごたえを感じています!

また,研究結果のデータをプログラミングで整理するなど合理性を追求しているのかなと思ったら,実験に必要な設備やペンケースなどは手作りで作製したりと,そのギャップがIさんらしさでもあるなと感じていました.

(T君とのお揃いで作ってくれたコーヒーカップのキーホルダーは,家の宝物コーナーにちゃんと保管していますし,研究室のメンバーの集合写真はお財布に入れていますよ!)

T君と一緒にランチを食べたり,その後にお菓子をつまみながらコーヒーをよく飲みましたね.あの時間は,一日の中で一番楽しみにしていたひと時でした笑.

 

直接関わった先輩の一人として思うのは,S君,Iさんに共通するのは”優しさ”だと思います.

それも無償の優しさ.

実際に二人が配属される前と配属された後では,研究室の雰囲気がより温かい雰囲気へ変わり,メンバー間の絆も一層強いものになったと思います.

 

最近読んだ本の「風姿花伝」には,”華がある人”について数多くのことが書かれていました.

数多くの人との関りが大切になる土木の業界.

その分野のなかで”華”となる人も大事ですが,華が世の中から珍しがられ,そしてありがたく思われるのは限られた季節の中のほんの一瞬.

一方,自分の能力を人の助けになるために活かす,そっと傍に寄り添う”花”のような存在の人は,いつの世も変わらず,そしてより多くの方に必要とされます.

S君,Iさんには,十分な教養と能力が備わっているだけでなく,それを人のために使うことのできる心の持ち主だと思います.

回りくどい表現になってしまい申し訳ないのですが,2人にはぜひとも”花のある人”になって欲しいなと一先輩として思っています.

 

明日から社会人ですね.

あまり気負い過ぎず,でも力強くその一歩を踏み出してください!

そして,機会があればお会いしたいです.

近くを通りかかったら連絡をお願いします!

 

なお,入社後はコンプライアンスの問題もあるので,ブログを書きにくくなるかと思います.

無理に続ける必要は全くありませんし,そんな余裕もないかと思いますが,近況報告がてらときどき更新してもらえると嬉しいかな!

 

後輩であるとともに,親愛なるブログ仲間であるS君,Iさん.

これからも応援してますよ!


Tくんありがとうございました

2019-09-30 16:05:05 | メッセージ

昨日,T君,Iさん,KK君と一緒に焼肉屋(T君が修士までバイトをしていたところ)へ行き,皆にご馳走していただきました.その後はボウリング場へも寄り,思う存分投げさせてもらいました.

後輩の皆さん,本当にありがとね.

ちなみにアキラは,研究室へ負の遺産正の遺産として寄付することに.愛情を込めて可愛がってあげて下さい笑.

 

そして,肝心のT君へのメッセージ.

T君は彼のブログで自分のことを“指導者”と言ってくれましたが,実は自分もT君のことを後輩ながらも一番身近な指導者だと思っていました.それも“研究”と“人格”の両方においてです.

 

博士課程へ進学した当初,ある方から“後輩への指導や手伝いをして皆から慕われるのも大事だが,博士課程であれば周囲から嫌われてもいいから,そのようなことに時間は極力割かず,自分自身の結果を出すことに時間を費やしなさい“といった内容のアドバイスを頂きました.

正直,B4の頃はこの方のアドバイスの通り,あまり周囲への協力には積極的ではなく,手伝う時間があれば,自分の研究に取り組んでいました.今思うと,非常に冷酷な性格ですね.研究内容にもよりますが,やはりこのスタンスだと研究結果は出易いように思えます.その反面,この時期に自分の周囲から人が居なくなっていくことを,身をもって経験しました.

このような考え方で一年ほど研究に取り組んでいた私ですが,その後,様々な方と出会うに従い,魅力的な人だなと感じる人ほど,研究や仕事はあくまで手段で,一番の目的は当の本人が人として成長すること,またその仕事の先に待っている人が少しでも幸せになればいいなという心を持って日々努力されていることを知り,「研究」と「指導や周囲への協力」の双方をどうにか両立できないかという考えに至りました.

上記の思いを抱きながら修士と社会人を経験し,目標であった博士課程へ進学.そんな私にとって,冒頭で述べたアドバイスは自分の考えとは異なるものでありました.しかし,博士課程は結果が求められる.郷に入っては郷に従えということで,まずは1年程このスタンスで研究に取り組むことに.振り返ってみると,博士論文の3つのテーマの内の2つのテーマは最初の半年で大方の結果が出ていたように思います.そういった意味で,この時期に研究に没頭したのは非常に意義のあることでした.しかし,気が付くと精神的にも体力的にも衰弱している自分がそこには居ました.

精神的に落ち込み研究室へ行けなくなってから3か月.意を決して研究室へ向かった日.正直このまま研究室を去ることも考えていたのですが,実験棟で偶然会ったT君から「ずっと待っていましたよ」との言葉をかけて貰え,この研究室に待ってくれている人が一人でも居ることを実感できたことが,研究室へ復帰できた一番の要因です.

その他にも,昼食時の後輩たちと交流やコーヒータイム,ジムでの筋トレ話,普段の何気ない会話,研究に関する真剣な議論,T君自身が掲げた目標にもある,後輩への指導に自分の時間を惜しみなく割きつつも研究に貪欲に励む姿勢(自分がかつて考えていた理想を体現したもの),そして何より,T君の存在そのものが博士課程の研究に日々向き合う中でこの上ない支えとなりました.

何度言えば気が済むのか,と言われるかもしれませんがT君へは言葉にできないほど感謝しています.この言葉が適切過ぎて,他に表現が見当たりません.

本当にありがとうございました.

 

最後に,Ph.Dはやはり周囲から認められる十分な知見や結果,論文を出すことが重要かと思います.しかし,それと同様にPhilosophiae Doctorと読んで字の如く,研究や教育に関して今後自分の軸となる思想を持つことも大切だと思います.T君には是非,これまで以上に研究や教育,人格などあらゆる面で成長し続けるとともに,自分の能力を他の人の幸せのために使える人であり続けて欲しいと願っています.

 

将来,異なる環境でお互い成長して再会できることを,自分も楽しみにしています!

 

そしてそして,学振おめでとう!!焼肉また行かなきゃですね!笑

お世話になった後輩たちと楽しんで来てください!!!


Lさんへ

2019-09-16 01:00:54 | メッセージ

Lさんへ

個人的なメッセージをブログで公開するのはどうかな?と思ったけど,とりあえず書くことにしました.

バタバタして読む時間無いかな??読めてないようだったら,読みたくなくてもメールで送り付けますのでご安心を笑.

 

2年間の日本での生活はどうでしたか?

きっと想像以上に戸惑うこと,慣れないことが沢山あったかと思います.

その中で自分が記憶に残っているのは,Lさんが懸命に研究に向き合い夜遅くまで実験していた姿です.

本来は博士課程の自分が学生の見本となるべきだったのに,Lさんの方が圧倒的に努力していて,やっぱり優秀な人は違うなと思っていました.

また実験棟の練り部屋で,ドクターへの進学に関して色々と話し合ったことも印象に残っています.

真摯な姿勢で努力し続けることができるLさんであれば,子供の頃からの夢もきっと叶えることができると信じています.

何かお手伝いできることがあれば,いつでも連絡を下さい.応援しています!

 

最後に,最近手に取ったの中でいいなと感じた言葉をLさんにご紹介します(何名かには紹介済みなのですが・・・).

それは「どうせ思い込むなら,きっとできると思い込もう」という言葉です.

ポジティブに考えるのも,ネガティブに考えるのも人の自由です.

場合によっては,リスクを判断するためにもネガティブに考えることは大切かもしれません.

そのバランスも重要かと思います.

でも,もし結果が同じだとしても,どうせ考えるなら,良い結果が得られるように考えた方がワクワクしませんか?(ルフィも同じように考えるはず笑)

しかも,プラス思考,マイナス思考,どのように考えても結局のところ,かかるお金は無料です笑.

それならプラスに考えた方が,得られる結果もきっと良くなるはず!

 

短い間でしたが,大変お世話になりました.

また元気な姿でお会いできるのを楽しみにしています!

食べ過ぎには要注意だよ笑!