富山出張

2022-10-26 16:52:25 | 旅行のこと

昨日は富山へ出張だった.

初めてのサンダーバード.

琵琶湖の周辺を走るとのことで,どんな風景が見られるか楽しみにしていたが,案外トンネルが長く続いた(笑)

朝早くの乗車だったこともあり,発表の準備以外は睡眠に時間を充てる.

 

富山では回転すし屋にて白エビの素揚げをいただき,海の幸を堪能する.

富山駅内で食べた黒糖のかりんとうまんじゅうが想像以上に美味しく,観光客には是非おすすめしたいと感じた.

 

サンダーバード以外には金沢駅から富山駅までは北陸新幹線に乗車.

この新幹線は,JR西日本とJR東日本の両方により運営されているため,座席のポケットには両社の雑誌が入っている.

JR東日本のトランヴェールという雑誌では,毎月,小説家(今は柚月裕子さん)の見開き1ページのコラムが掲載されている.

自分はこのコラムが好きで,JR東日本の新幹線に乗ったときには,これを読むのが楽しみの一つになっている.

あと,実は柚月さんのお父様は転勤族であったため,各地を転々とされていたようだが,柚月さんが一時期自分の卒業した小学校に在籍されていたそうだ.

 

今月号では,なぜ柚月さんが本が好きになったのか,小説家として作品の制作に苦しみながらもなぜ書き続けるのか,その答えが書かれており,なかなかウルっとくる内容だった.

母校の図書室でも色々な本を読まれていたんだろうなと想像する.

 

帰り際,富山駅に向かう途中で登山姿の人がちらほら見え,富山は海と山の両方に恵まれた土地であることを感じた.

山の魅力も堪能したい...と後ろ髪を引かれる思いで富山駅を後にした.


 

(なお,仕事もしっかりしてきたことは最後に書き留めておきたい)


山口県 湯田温泉

2019-12-31 00:22:00 | 旅行のこと
S君が過去に薦めていたIt Never Rains in Southern Californiaを聴いたり、Iさんが書いてくれた羽沢横浜国大駅のレポートを読んで元気が出たので、何となく書かなきゃいけないなと思っていたブログを更新します。

今、山口県の湯田温泉にいる。
それも今日思い付いて来た。
(実家にも帰るか迷ったが、今月出張帰りに立ち寄ったので、年末年始の帰省はしないことに。)


駅前には巨大な白狐。
駅舎に隣接している足湯もおすすめ。

湯田温泉には、何かしら頑張ったことがあった年には毎回訪れているお店がある。

この土地でインターンシップをしたとき、最終日に偶然立ち寄った場所。

初めて訪れた自分に店主さんが色々とよくしていただいたことが思い出となり、それ以来、入社が決まったときや博士課程進学時など頑張ったと思える年に伺っている。

そして今日は今年のご褒美としてそのお店へ行くことに。

普段はほとんどお酒を飲まないが、この日だけは特別。

日中は広島駅で購入した穴子飯を頬張りながらビールを飲む笑(写真中の日本酒は未だ冷蔵庫に入れたまま)。


昼食を終えたあと、椅子にもたれながらホテルの窓に両足をかけ、近所の公園で遊ぶ子供たちの声を聞きながら、ほろ酔い状態で村上春樹を読む。

至福のとき。。。

写真には載せていないですが、「ねじまき鳥クロニクル」と、「走ることについて語るときに僕の語ること」も読む。

特に「走ることについて語るときに僕の語ること」はおすすめ。

読書後は市街地を散策。
ホテルへ戻り、露天風呂でさっぱりした後に、いよいよお店へ。

ビールは昼に飲んだので、お店では最初から日本酒を頼もうと考えていた。

メニュー表に東広島の亀齢があったのでそれを注文しようする。
するとオーダーする声を遮るようにして店主が「今日は何本飲むの?」と聞いてきた。
「3種類飲みたいです」と答えると、ご厚意でメニューに載っていない3種類の日本酒をいただけることに。

偶然にも最後のお酒は地元岩手のものだった。

何度伺っても素敵なお店だと思いながらホテルへ戻り、そして今ブログを綴っている。

最近は頑張ることより、休む難しさを感じている。
どうやったら精神的にも身体的にも有意義な休養を取れるのか、その取り組みの一環として、今日は思い切って自分の中で特別な場所へ行くことを実践した。
あとアルコールも適度に摂取笑。

明日、明後日のプランは未定。
でも、せっかく山口県まで来ているので、博士課程の初めにKa先生、S君、T君、自分の4人で九州を一周旅行したときに買った太宰府天満宮の御守りを初詣がてら返納•新調しようかと思案中。

明日は2019年、最後の日。

皆さんにとって良い1日となることを願っています。

出張7日目(パリ③-1)

2019-12-11 13:09:15 | 旅行のこと

12/10(火)

またまた1日分空けてのブログの更新です.

あとで更新するのかな・・・?

 

この日はN先生が引率する企業の方々とスイスからの合流組(T先生,O先生,自分)が一緒になってIFSTTARへ.

久しぶりの訪問.

5年前と今の自分では見え方が変わっているのだろうか.

そんなちょっとしたワクワク感を心のどこかに携えながら,RERに乗る.

 

余談になりますが,前回の訪問時は紙の乗車券(回数券)を利用していましたが,今回はnavigoを利用しています(日本でいうところのSuica,3.0×2.5cmの証明写真を裏面に張り付ける必要あり.)

メトロもRERも乗車できて,めちゃ便利です.

皆さんもパリへ滞在される場合は是非ご利用下さい.

 

最寄り駅に到着してから,5分ほど歩くのですがその道中にH先生と夜によく赤ワインを飲みに来ていたレストランがあり,懐かしい思い出が蘇る.

以下が印象に残っているH先生の言葉.

「せっかくフランスへ来たんだから,ネガティブなことばかり考えないでポジティブになれよ!先生と1か月同じ部屋に居られるなんてめったにない機会なんだから,ダメもとでどんどん自分のアイディアをふっかけてこいよ.」

「Y君は文章も平凡だしこれといった突出した長所はないけど,どんなことでもやり,全て80点を取れる.それは大きな才能かも」

「自分がY君の長所を言ったんだから,今度は俺の長所を言ってみてよ(H先生)」→「周囲の人のやる気,モチベーションを上げれること(自分)」→「違う.海外へ長期滞在したことが無いのに,英語が堪能なことだろう(笑)」

「週末にポン・デュ・ガールに行こうと思っている.一人では不安だけど・・・(自分)」→「大先生になる人はだいたい海外で大きな伝説(トラブルも含め)を作る.ポン・デュ・ガールは遠いけど,一人で行ってみたら?いい経験になるはず(笑)(H先生)」 (後日,本当に行きました.TGVが2時間くらい遅れたり(こちらでは当たり前?),ポン・デュ・ガールから最寄り駅へのバスで1本乗り遅れると,その日には野宿せざる終えないような状況でしたが,何とか無事に帰還しました笑)

 

ここまで書いたら,今日のことを書きたくなくなったので,5年前の記憶をもとに今後フランスへ来られる方へお勧めしたいことを書きます.

 

土木を学ぶ方で,もしフランスに訪れる人がいらっしゃるのであれば,事前にこのを読むことをお勧めします.

なぜエッフェル塔が美しいのか.

コンクリートの父と言われるオーギュストペレとエッフェル(エッフェル塔の設計者)の共通した志.(当時の最新技術と時間を経ての技術と人間との関係)

そんなことを知ってから実物を見ると,より勉強になります.(内藤廣先生の環境デザイン,形態デザインもおすすめです)

 

また,フランスの土木・建築関連の構造物の中でおすすめは以下になります.

ノートルダム・デュ・ランシー(オーギュストペレ設計.治安が悪いところにあるため?教会内はよりホッとした気持ちになります.女性一人では危ないかもしれませんが,男性なら大丈夫かと.パリに比較的近いため,時間のない方におすすめ.過去のブログの記事

ル・アーヴル(ノルマンディー上陸作戦により壊滅的な被害を受けた都市(死者約8万人).その都市全体を当時の最新技術である鉄筋コンクリートを用いてオーギュストペレが再建.歴史とコンクリートの材料としての冷たさのせいか,どこか寂しさが漂う.教会のステンドグラスが綺麗.実はクロード・モネの出身地.至る所にモネの名画のモデルとなった場所があり,名画と現在のコンクリート製の都市の情景を比較することができる.モネの師匠であり印象派の原点となったブーダンの美術館がある.近くで開催されるマルシェもおすすめです!)

ポン・デュ・ガール(5ユーロ紙幣の裏面に描かれた橋梁のモデル.H先生は夏に訪れ,橋の下を流れる川で泳いだらしい.行く途中にデニムの発祥の地,ニームがあります!)

ルザンシー橋(フレシネー工法で有名なフレシネーさんが設計.世界初のプレキャストセグメント工法によるPC橋.鳩の糞多し.)

マルヌ5橋(ルザンシー橋の後に建設されたマルヌ川にかかる5つの橋.同じデザインなのに風景によって受ける印象が変わる.)

 

・下水道博物館(パリ万博に合わせて下水道を整備したとのこと.素敵な匂いがするらしい,まだ行っておらず今回訪問しようとしたが,2020年春頃まで工事中とのこと.)

・ミヨー高架橋(車の運転ができる方はどうぞ!自分もいつか行ってみたい!)

 

卒業旅行などの参考になれば幸いです.

 

ということで,IFSTTARでの出来事はまた今度.

今日はパリ市内の鉄道構造物の施設見学へ行ってきます!


出張5日目(パリ①)

2019-12-09 05:21:06 | 旅行のこと

12/8(日)

出張4日目は後日書くとして,出張5日目の記事になります.

 

現地時間で13時50分にチューリッヒ空港からシャルルドゴール空港へ到着.

本来の予定ではTGVを使ってバーゼルからストラスブール,そしてパリへ行く予定でしたが,フランスの労働組合による大規模なストライキによりフランス国内の公共交通機関がほとんど運休になっているため,Swiss International Air Lines (機内で貰えるチョコが美味しい)を利用しての入国となりました.

 


(チケットの手配はT先生にご協力いただきました.助けていただいてばかりで,頭が下がる思いです.本当にありがとうございます.)

シャルルドゴール空港へ到着後も1時間ほどバスを待ち,渋滞に巻き込まれつつ,デモ活動もチラッと目撃しつつ,何とか夕方16時過ぎにParis Gare de Lyon(リヨン方面への駅という意味)に到着.


2014年以来のパリ.

治安はスイスに比べて悪い印象ではあるものの,前回の経験から「まあなんとかなるだろう」という安心感が心の底のどこかにある.(T先生,O先生が一緒だから安心しているだけなのかもしれんが・・・)

 

ホテル到着後,夕飯まで時間があるということでレストラン探しも含め,周囲をO先生と散策.

 

フラフラとセーヌ川沿いをノートルダム大聖堂方向に散歩しつつ,O先生が博士課程へ進学された理由や自分のこれまでの経緯など,普段話したことのなかった会話をする.

その後,T先生と合流しParis Gare de Lyonの近くにあるレストランで食事.

T先生,O先生と年齢が近い若手の先生方から,助教としての仕事に関する話をお聞きする.

特に印象に残ったのは,博士課程の恩師であるK先生の助手(当時の助教の呼び方)時代のお話.

こりゃ,自分が秘書さんだったら惚れてしまいますわ.

(聞きたい方が居ましたら直接ご本人に聞くか,自分に聞いて下さい.)

 

また,修士時代にパリへ一か月滞在したときのことをお二人に伝えると,H先生が相当な愛情を持って育てて下さったんですねとの言ったお言葉を頂いた.

当時H先生は,「やる気のある学生は2~3か月フランスへ滞在してみてはどうでしょうか」とった趣旨のメールを学生全員に送付して下さったと記憶している.

結局,自分以外には当時M2の先輩が10日間ほど滞在.

研究室の学生全員にそのチャンスはあったのだから,本件に関しては自分だけが特別愛情を注いでもらったとは思っていなかった.

しかし,実際にパリへ到着後はH先生のご自宅に何回も伺わせていただいたり,今回のT先生のように手料理を振る舞ってくださったり,普段見ることのできない娘さんお二人と接するH先生のご家庭での姿を自分の目で確かめられたことは非常に貴重な経験だったと思うし,本当に愛情たっぷり注いでもらっていたなと今回の夕食時に感じる.

 

頂いた愛情は,愛情という形で返したい.

いつか自分もこんな先生方のように研究と家庭の双方で後輩たちに良い経験をさせてあげられるような人になりたいです.

 

話は戻りますが,自分の専門とする分野でご活躍されている若手の先生方(T先生,O先生)とこんなにも長くご一緒させていただくような経験は,今後も含めあまりない貴重な機会.

この時間は一生思い出に残ると思うし,自分の今後にも必ず役立つ経験がちりばめられていることは確か.

そんな今日感じたことをブログで未来の自分へ残しておきたいし,少しでも同年代もしくは若手の方々のためになればとの思いで綴りました.

 

最後に,パリに到着すると前回の訪問時の印象が強いためか,H先生のことが何かと頭に浮かんできて,何となくH先生のパリ滞在時のブログを読み漁っていると,娘さんとのエピソードが書かれた心温まる記事を発見.

 

今回の出張では研究のみならず,普段忘れがちな家族のことを考える良い機会になっている.

(家族の皆さま,いつも支えて下さって本当にありがとうございます.)

 

明日は初めてお会いする企業の方が大勢いらっしゃる.

自分もハイチュウをポケットに忍ばせていこうかな.


出張3日目(スイス②)

2019-12-08 09:59:34 | 旅行のこと

12/6(金)

 
T先生のご自宅からPSIへ向かう。
(T先生はいつも朝食時に日本にいらっしゃるお子様とスカイプで会話されるそうで、そのやりとりに癒される。)
 
その後、徒歩で先生と一緒にPSIへ。
近所には幼稚園があるのだが、その園内のブランコや滑り台などの施設は、平日の昼休みや土日などの休日には、幼稚園に通う子供でなくても自由に使えることを教えていただく。

また、電車で移動する際には、赤ちゃんを乗せたベビーカーを一緒に持ち上げてくれることも教えていただき、子供に優しい文化が根付いている国であることを知る。
 
話は逸れるが、横断歩道を渡ろうとした場合車は必ず止まってくれる。車より歩行者が優先で、子供というよりも人に優しい国と言った方が適切か。
 
明日、ハンティングが行われる予定だという森を歩くこと30分。
 
ついにPSIへ到着。

こちらがT先生が在籍されている放射線廃棄物の処分施設に関する研究所の建物。
 

その向かいにはなんと原子炉。
これも含めPSIには3つ原子炉があるらしい。
さらに、研究所の敷地内を流れる川の上流にはスイス国内で最大の原子炉があるそう。
 
O先生と合流した後、研究室のポスドク(中国人)の方の発表をチョコとクロワッサンを頬張りながら聴講。
 
こちらでは、週末の旅行で買ってきたお土産をミーティング時に配るらしい。
小休憩のときにコーヒーと一緒にみんなが食べていた。
 
発表したポスドクの方は、修士、博士時代にはフランスで過ごし、現在はスイスの大学に所属しているらしく、海外へ留学することの当たり前さを痛感。
 
また、発表終了時に日本では拍手するのが一般的だが、こちらでは机をノックして拍手代わりとしていることに驚く。
 
その後、今後使うかもしれない解析ソフトの責任者であるDさんとミーティング。
 
恥ずかしながら、内容は浅くしか理解できなかったものの、まずは直にお会いできただけでも今後の研究活動の糧になるとポジティブに捉える。
 
午後には大規模な中性子加速器などの施設を見学させていただき、充実した時間を過ごす。
 
夜には研究所からバスで10〜20分ほどのところにあるBruggへ移動。
 
T先生、O先生とローマ時代の遺跡を見学したり冬用の靴を購入した後、今回の見学の案内役を務めていただいたGさん、そして奥様のMさん、解析ソフトの責任者のDさんと共にイタリアンレストランへ。
 
予想以上に量が多くお腹がはち切れるかと本気で心配したが、どの料理も美味しく頂く
 
懇親会では主に英語での会話であったが、店員さんとイタリア語、ドイツ語、フランス語など色々な言語で話すスイスの方々を見て、英語くらいまともに話したいものだと感じる。
 
O先生にご用意していただいた日本からのお土産も喜んでいただけて、心温まる素敵な会となった。
 
帰宅時にはホストのGさんのの奥様が運転される車に乗せていただく。
(Gさんはホストのため、ワインを飲まざるを得ないが、そこを奥様がカバーして自分たちを送迎して下さった。)
 
奥様は研究とは関係ないお仕事に勤められているかと思う。
そんな中でもご夫婦で協力し懇親会をより良いものにしようとされている姿を見て、普段は見られない夫婦のあり方を学ぶ。
 
日本では、奥様が旦那さんの飲み会に顔を出すことはほとんどないと思うが、こちらではむしろ家族ぐるみのお付き合いが多いのかな。

旦那さんが頑張られている姿を間近で見られるし、懇親会後に変な場所へ寄り道することも少なくなると思う。
 
とにもかくにも素敵な文化だなと感じる。
 
最後に、時間を遡ることになるが、今回成田からスイスへ向かう飛行機の中で「アルキメデスの大戦」を再度見た。
 
映画内で主人公がある難題を突きつけられたときに、
⚫︎何でもできないと決めつけず、まずやってみる。
⚫︎まずは見て触れて、自分の身体で感じるところから。
という言葉を発するシーンがある。
 
この言葉通り、漠然と憧れていたスイスへの留学だが、まずは自分の身体で実際に研究所の雰囲気を確かめられたのは大きな前進かと思う。
 
さらに、朝研究所へ向かう森の中でT先生より「大学での教員を目指しているのならば、研究所のみならず海外の大学への留学も視野に入れて、教授たちがどのような思想を持って、研究、教育に携わっているのか学ぶのが良いと思う」とのアドバイスを頂いた。
 
これまでは漠然と海外へ行って研究をしてみたいと思っていたが、この日を通じて今後の目標、夢が少し明確になる。

この言葉をいただけたことがこの日の最大の成果であったことを、数日経った今振り返って感じる。



ということで、日にちを空けてブログを綴っていたら、ちょうどストライキ真っ最中のフランスへ飛行機が到着しました。

今後どうなることやら。。。

とりあえず楽しんできます。