焼きまんじゅうと大学の講義方法

2020-11-13 22:49:33 | 教育

今週,10日から12日にかけて群馬県へ出張してきました.

当初は4月頃に予定していた出張ですが,コロナの影響もあり,今月まで延長となった形です.

 

出張の最終日には,群馬県の名物である焼きまんじゅうを出張メンバーにご馳走.

焼きまんじゅうには店によって焼き方が異なるなど,いくつか違いやこだわりがあるようですが,大きくは”餡あり”と”餡なし”の2種類に分けられます.

個人的には”餡なし”が好きなのですが,一緒に出張したMさん,Yさんからは”餡あり”が好きと言われ,結局”餡あり”に軍配が上がることに.

群馬県へいらっしゃった際には,是非食べてみて下さい!

 

なお,群馬出張の前日には,広島県内での出張がありました.

現場へ向かう途中の車内では,N先生と二人っきり.

道中の会話で一番印象に残ったのは,大学での講義の方法です.

N先生はよくご自身の講義を予備校スタイルと仰っていて,その具体的な意味について質問しました.

すると,

「大学の講義は大きく予備校スタイルと大学スタイルの2種類に分けられる.

予備校スタイルとは,学生に1から10まで教え,講義内容を十分理解してもらえることに重きを置く.

一方,大学スタイルとは,全てを教えるのではなく,例えば1から3まで教え,飛んでゴールとなる9や10を教える.

その間は学生に主体的に学んでもらうことになるため,負担は増える.

しかし,興味をそそるような講義内容であれば,学生も自然と自らの力で学び,その過程で得た知識は,一方的に与えられた知識より自分の力になる.

だから,本来大学で行う理想の講義は大学スタイルだと考えていているが,学生の興味をそそるのは難しく...」

という趣旨の回答を頂戴しました.

 

学部生の頃,自分は生意気ながらも,先生方より自分の方が分かりやすく講義ができると感じ,

同期の友人により分かりやすく教えようと,躍起になって勉強していた時期がありました.

この行動も今考えてみると,いい意味で当時の先生の罠に引っ掛かり,結果として自ら学ぶことになっていたのかもしれません.

最近,後輩に対して研究の相談を乗るときは,少し意識して全てを教えないようにしていたのですが,

自分が同じ術中にはまっていることを,数年越しに気付く貴重な会話となりました.

 

焼きまんじゅうと大学の講義方法,どちらも大きく分けると2種類.

皆さんはどちらがお好みですか?



 


配電盤

2020-09-17 20:56:09 | 教育

皆さん,お久しぶりです.

先週,海外で実施する研究活動案の申請書の結果が公開され,その結果落っこちてしまいました.

海外で研究活動する意義については一定の評価をいただけていたので,研究実績を着実に積み重ねるとともに,研究計画の内容にも磨きをかけて,機会があればまた挑戦したいと思います.

 

話は変わりますが,今日,オンラインでY先生(K研の卒業生)とお話しさせていただき,気持ちが少し前向きになる内容があったので,備忘録がてら記事にしてみます.

 

会議を終え,ちょっとした雑談をY先生としているとき,研究対象がある程度成熟してきた場合,どうやったら研究のモチベーションを保つことができるのでしょうか?といった質問をさせてもらいました.

すると,Y先生も博士課程になる前,K先生から「この分野は成熟期に入りつつあるので,研究者として生きていくには厳しい」との意見を貰ったとのこと.

でも,K先生が全国を渡り歩いて研究をされ,数多くの研究者と議論を交わす姿がかっこよく,そんな先生にいつか追い付きたいとの気持ちが原動力となったとのエピソードを教えて下さり,自分も恩師の先生方に近づきたい気持ちが一つの大きな推進力となっている点で非常に強く共感しました.

さらにY先生からは,司馬遼太郎が「この国のかたち」で古市公威のことを”配電盤”に例えている話を紹介してもらいました.

 

文部省の初の留学生としてフランスへ渡り,5年間で習得した知識,情熱(”電流”)を学生たちに配った.

その電流はほんの僅かではあるものの,自分たちには流れていると思うし,これまでお世話になった先生方はその電流をより強め,多くの後輩たちに配ってきた.

今度はその電流を自分たちが配る番.

電流を強めるのか,弱めてしまうのかは自分次第.

せめて抵抗にはならず,受けた電流を少しでも大きくして後輩に託したい.

 

そんな話をして,オンライン会議を終えました.

そしてふと周りを見渡してみると,会議前には研究室の中に学生が数多く居たのですが,その時点では自分の直属の後輩(M2 Y君,Yさん)の二人だけになっていました.

 

どうやら,二人には電流を配れたかな(笑)

 

そんな少し嬉しい気持ちを隠しつつ,冷蔵庫に冷やしておいたキットカットを後輩たちに配り,一緒に食べ,少し研究の相談に乗って帰宅.

 

このブログも皆さんにとって良い意味での配電盤になれればなと思います(笑)


用もないこと

2020-08-15 21:15:34 | 教育

広島は8月に入ってから最高気温が30度を下回った日がない...

暑くて,研究室までの道中で溶けてしまいそう...

 

先週はやっとのことでジャーナルを投稿でき,ホッと一息.

今週はお盆ということもあり,研究は控えめにし,筋トレや数日前に購入した楽器の練習に励む.

 

最近は「用もないこと」の重要性を感じている.

後輩と接する中でも,必要最低限の挨拶程度で十分なはずなのに,他愛もないことを話す.

不要なはずの行動が,後輩との距離を縮めてくれている気がする.

勉強や研究も指示されたことをやるだけでは,興味も湧かず実力も付かない.

でも,主体的に調べたことは記憶に強く残るし,何よりやっていて楽しい.

 

久しぶりにブログを書いたためか,支離滅裂な文章になっているが,要は趣味(=用もないこと)に割く時間を肯定したいだけの日記でした笑.

お盆も残り僅か.

皆さん,有意義な一日を!


偶然,Let's noteデビュー ,総裁との会合

2020-03-12 15:21:23 | 教育

お久しぶりです.

しばらくの間,特に理由もなくブログを放置していたのですが,今日はおすすめの本を見つけたので皆さんにご紹介したいと思い更新します.

その本のタイトルは,「朝イチでメールは読むな!」.

著者はキャノンの社員の方です.

 

この本を見つけた経緯ですが,過去に研究室に所属していた学生のファイルを調べる過程で,N教授が数年前に学生向けに作成された研究ガイド(文献調査の方法などの初歩的な研究のやり方から,研究を通しての教育に関する先生ご自身の考え方などが記述された冊子)を偶然発見.そのガイドの中で,冒頭に紹介した本が何度も引用されていたことから興味を持ち,早速アマゾンで注文.実際に読んでみると,ガイドで引用されていた箇所以外にも,社会人として参考になりそうなことが数多く記述されていたので,他の方にも紹介したいと思い今に至ります.

 

おすすめは,”社長や役員の「決裁」をうまく取る方法”

そのカギは秘書さんにありました笑.

 

社会人になる後輩へおすすめの一冊です.

 

あと,先月よりLet's noteデビューしました.

気持ち的な問題かもしれませんが,以前より作業が進む気がします.

 

そして今週末,N総裁と広島市内で食事する予定を立てていたのですが,コロナの影響でどうなることやら.

これは延期かな(;'∀')