12/10(火)
またまた1日分空けてのブログの更新です.
あとで更新するのかな・・・?
この日はN先生が引率する企業の方々とスイスからの合流組(T先生,O先生,自分)が一緒になってIFSTTARへ.
久しぶりの訪問.
5年前と今の自分では見え方が変わっているのだろうか.
そんなちょっとしたワクワク感を心のどこかに携えながら,RERに乗る.
余談になりますが,前回の訪問時は紙の乗車券(回数券)を利用していましたが,今回はnavigoを利用しています(日本でいうところのSuica,3.0×2.5cmの証明写真を裏面に張り付ける必要あり.)
皆さんもパリへ滞在される場合は是非ご利用下さい.
最寄り駅に到着してから,5分ほど歩くのですがその道中にH先生と夜によく赤ワインを飲みに来ていたレストランがあり,懐かしい思い出が蘇る.
以下が印象に残っているH先生の言葉.
「せっかくフランスへ来たんだから,ネガティブなことばかり考えないでポジティブになれよ!先生と1か月同じ部屋に居られるなんてめったにない機会なんだから,ダメもとでどんどん自分のアイディアをふっかけてこいよ.」
「Y君は文章も平凡だしこれといった突出した長所はないけど,どんなことでもやり,全て80点を取れる.それは大きな才能かも」
「自分がY君の長所を言ったんだから,今度は俺の長所を言ってみてよ(H先生)」→「周囲の人のやる気,モチベーションを上げれること(自分)」→「違う.海外へ長期滞在したことが無いのに,英語が堪能なことだろう(笑)」
「週末にポン・デュ・ガールに行こうと思っている.一人では不安だけど・・・(自分)」→「大先生になる人はだいたい海外で大きな伝説(トラブルも含め)を作る.ポン・デュ・ガールは遠いけど,一人で行ってみたら?いい経験になるはず(笑)(H先生)」 (後日,本当に行きました.TGVが2時間くらい遅れたり(こちらでは当たり前?),ポン・デュ・ガールから最寄り駅へのバスで1本乗り遅れると,その日には野宿せざる終えないような状況でしたが,何とか無事に帰還しました笑)
ここまで書いたら,今日のことを書きたくなくなったので,5年前の記憶をもとに今後フランスへ来られる方へお勧めしたいことを書きます.
土木を学ぶ方で,もしフランスに訪れる人がいらっしゃるのであれば,事前にこの本を読むことをお勧めします.
なぜエッフェル塔が美しいのか.
コンクリートの父と言われるオーギュストペレとエッフェル(エッフェル塔の設計者)の共通した志.(当時の最新技術と時間を経ての技術と人間との関係)
そんなことを知ってから実物を見ると,より勉強になります.(内藤廣先生の環境デザイン,形態デザインもおすすめです)
また,フランスの土木・建築関連の構造物の中でおすすめは以下になります.
・ノートルダム・デュ・ランシー(オーギュストペレ設計.治安が悪いところにあるため?教会内はよりホッとした気持ちになります.女性一人では危ないかもしれませんが,男性なら大丈夫かと.パリに比較的近いため,時間のない方におすすめ.過去のブログの記事)
・ル・アーヴル(ノルマンディー上陸作戦により壊滅的な被害を受けた都市(死者約8万人).その都市全体を当時の最新技術である鉄筋コンクリートを用いてオーギュストペレが再建.歴史とコンクリートの材料としての冷たさのせいか,どこか寂しさが漂う.教会のステンドグラスが綺麗.実はクロード・モネの出身地.至る所にモネの名画のモデルとなった場所があり,名画と現在のコンクリート製の都市の情景を比較することができる.モネの師匠であり印象派の原点となったブーダンの美術館がある.近くで開催されるマルシェもおすすめです!)
・ポン・デュ・ガール(5ユーロ紙幣の裏面に描かれた橋梁のモデル.H先生は夏に訪れ,橋の下を流れる川で泳いだらしい.行く途中にデニムの発祥の地,ニームがあります!)
・ルザンシー橋(フレシネー工法で有名なフレシネーさんが設計.世界初のプレキャストセグメント工法によるPC橋.鳩の糞多し.)
・マルヌ5橋(ルザンシー橋の後に建設されたマルヌ川にかかる5つの橋.同じデザインなのに風景によって受ける印象が変わる.)
・下水道博物館(パリ万博に合わせて下水道を整備したとのこと.素敵な匂いがするらしい,まだ行っておらず今回訪問しようとしたが,2020年春頃まで工事中とのこと.)
・ミヨー高架橋(車の運転ができる方はどうぞ!自分もいつか行ってみたい!)
卒業旅行などの参考になれば幸いです.
ということで,IFSTTARでの出来事はまた今度.
今日はパリ市内の鉄道構造物の施設見学へ行ってきます!