娘が思い出させてくれた事

長女チャンはよく私に分けてくれようとする。

この日はクロワッサン。





チャンに食べてほしいし、何より私はもう食べたし「いいよ」って言うんだけど



懸命に勧めてくれるのだ。



チャンのこの行動を見ていて、私の小さい頃のことを思い出したのです。



私も小さいころ、お母さんに






無理にでも食べてもらっていた。




その時は「自分がおいしいのだから、お母さんもおいしいに違いない！食べたいに違いない！」と思い込んでいて
母を喜ばせたかったり、「おいしいね」って気持ちをを共有したかったのだと思う。

そうしたら、余計においしく感じたのだ。



その気持ちは小学校に入ってからもあって、給食でゼリーが出たとき





ふと







こんなことを思って









母に持って帰った。


母は好きなはずのゼリーをなぜ残して持って帰ってきたのか不思議そうにしていた。


私もうまく持って帰ってきた理由を伝えられなかった。







そこに兄があらわれ、ゼリーを食べられそうになり







何としてでも母に食べてもらおうをしていた。



今考えたら、給食のゼリーなんて大人からしたらきっとそんなに美味しくないと思う。

完全な自己満足。

でも、その時はすごくおいしいと思っていて、どうしても大好きな母に食べさせたかった。

嬉しい顔を見たかったのか、おいしいという気持ちを共有したかったのか。





一つ言えることは、母のことが大好きで大好きでたまらなかったことだ。

母は人間らしい人で、そんな聖母のような人では無かったし、今考えても「理不尽～」と思うこともされたけど

どんなに怒られてもお母さんがよかった。一番好きだったし、一番褒めてほしかったし、何でも共有したかった。



あの時の私が母に抱いていた気持ちを、チャンは私に向けてくれているのだろうか。

そう思うと、なんだか胸が熱くなるのです。





・・・きっと、あの時のメロンゼリーは私の知らないところで兄のおなかに入ったんだろうな～。





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