惣岳の不動尊を過ぎてすぐに惣岳渓谷の立札が有ったが木々の葉っぱに遮られて多摩川の流れを中々観ることが出来ないでいた。
そこから少し歩いた処にしだらく橋に着く、つり橋で中央まで行って川の写真を撮ったが上下に揺れるし少し風が吹いたのでチョット怖かったがスリル満点でした。其処からの渓谷美は充分に堪能できた。
橋のそばの木陰で一休みする。時刻は10時35分、ほぼ予定通りだ。持ってきたアクエリアスに氷水を割ったのを飲み、チョコレート・フルーツゼリー・チーズに塩飴を食べて休んでいると汗の匂いに釣られてやぶ蚊が寄ってきて盛んに腕を刺しだした。すぐにシャツの袖を伸ばしてそこを立ち去る。つぎは縁結び地蔵尊と馬の水飲み場だ。縁結び地蔵尊は表示板の付近を探さなければ判らず看板の上の土手に控えめに鎮座していた。
それから牛頭観音様とむし歯地蔵尊を見る、昔の人々の素朴さがここでも感じられた。
暫くして河合玉堂の歌碑の処に出ると向こうからベテランハイカーの人に会った。歌碑の写真を撮ったら自分とハイカーの方が歌碑に写ってしまった。面白いと思ったがハイカーの人はそれを避けるには角度をつけて写真を撮ればいいと教えてくれた。
もう一つの吊り橋、道所橋に来る。ここもやはり3人以上の人が一度に渡らないように注意書きがしてあったが揺れ方はしだらく橋程ではなく川の流れも穏やかでした。
そこから500メートルくらい歩くとテーブルとベンチが有り2回目の休息に、靴を脱ぎ食料を食べていると高齢の夫婦一組と若者一人が通り過ぎていった。更に出発しようとしたら反対側から高齢の同好会らしき30人くらいの団体さんとすれ違った。ここは西久保の切り返し云いここから250m位は標高差80メートルでコース最大の急坂だ。その坂を登り詰めた処に浅間神社がある。神社を過ぎると落石注意の看板が目立ち道も石ころが多く手すりも付いていて要注意だ。そんな中、滝のり沢という清流に涼しさを感じながら通過した。
その先に青目不動尊が有り一気に展望が開け雄大なパノラマの奥多摩湖が輝いて見えた。
青目不動尊の脇にお休み処が有り、食事をとる事にした。店のおかみさんに何が良いか聞くと深山そば(ピリ辛)がお勧めだというのでそれを注文、地元で採れる山菜に辛み大根下ろしとわさびを利かしたもので美味しく、大きな窓を通しての奥多摩湖を眺めながら頂いた。特に印象に残ったのはお冷の水がおいしく3杯もお代わりしてしまった。食事を終えてそこを出ようとするとおかみさんに呼び止められキャラブキを出すので食べて行けという、喜んで再び席に着き一口食べて気が付く、写真を撮らなければと、また失敗だ。時刻は12時半ごろでした。
あとは奥多摩湖まで1.6km、木々の緑や花を見ながら水根沢遊歩道に沿って下る。
奥多摩湖畔に着いた。バスに乗るまで時間が有るので「水と緑のふれあい館」を見学、入場無料の割には奥多摩の歴史や祭礼の展示、3Dシアターに映像施設にお土産屋が有り、パンフレットも日本語・英語・中国語・韓国語と充実していて素晴らしいんと思った。湖畔でマッタリしながら秋に紅葉を見に来るのも悪くないなと考えていた。2時14分のバスで帰路に就くが帰りの電車の接続が悪く家に着いたのは5時半を過ぎていた。
計画した時は10キロ近く歩けるのか、道に迷わないか、2日前の足の痙攣で大丈夫なのか新しい靴はどうなのか?等 不安が一杯だったが思ったよりスムースにほゞ時間通りに過ごせたのは収穫でした。何よりも澄んだ空気が美味しかったこと、木漏れ日とせせらぎの音、周りの景色に癒されたことが有難く感じられたハイキングでした。