毎回、洋裁本を作る時は、担当編集さんに洋服を試作してもらっております。
私のレシピを、私以外の人でも理解して作れるか、という実験です。
担当編集の池田さんは、雑巾を縫って針を折るという、筋金入りの洋裁初心者。
最初に作った1着は、かなりてこずりました。
まさか、「ぬいしろ」って何ですか?というところから説明することになるとは、思っていませんでした。
でも実は、先日、ユザワヤさんで実施している講座の参加者さんにも、同じ質問をされたのです。
なるほど、家庭科から遠ざかって数十年経つと、そのへんの記憶もあやふやになるわよね。たしかに。
ということで、今回の本では、そのくらい筋金がガッチリ入った初心者さんに教えるつもりで書きます。
ぬいしろって何なのか、型紙の形のナゾなど、意味がわからないまま作業をすると、迷子になります。
でも、そういう基本的なことがわかると、理解は早い。
編集さんも、1着目の時よりもスムーズに作業が進んでいます。(ジャマしているしとがいますけどね、、、)
「難しい」とか「意味がわからん!」ということの根っこには、ほんの初歩的なところがわかっていなかったということが多々あります。
私にも、「バイアステープ」が解らずに、服作りを断念した過去があります。
あの時、「バイアステープ」って布を斜めに切ったヒモのことだよ、と誰かが教えてくれたら、その一言だけで服は作れただろうに。
今思えば、洋裁の階段を登る前の段階でつまずいていたのです。
この本では、洋裁の階段を登る前の、小さな小石につまづいている方の、小石を取り除くような役目ができたらいいな〜と思うのです。
↓ただいま発売中!
↓ただいま発売中!
↓ただいま発売中!
↓ただいま発売中!
家庭科3だった私がワードローブ100%手作り服になりました。 (美人開花シリーズ)
津田 蘭子
ワニブックス
|