ねこもしゃくしも

イラストレーター/ハンドメイドアーティスト津田蘭子のブログ。仕事や手作り服やその他もろもろ。ネコも度々出てきます。

シロウトの服作り

2021-05-04 19:46:10 | 手作り

朝起きたら、SNSを通じて「このレシピ間違っていませんか?」というご指摘をいただいておりました。

こういうことはよくあって、コメントやメッセージで誤植などを教えていただくことがあります。

自分で気づいていなかった箇所を教えていただけるのは、大変ありがたいことなんです。

SNSがない時代だったら、著者が直接、読者の方の声を聞く機会なんて無かったわけで、時代の恩恵ですよ!

 

 

 

 

 

さて、今回「間違いでは?」とご指摘いただいたのは、新著「家庭科3だった私が 365日手作り服で暮らしています。」に掲載のテーパードパンツです。

 

型紙を作ってみたところ、なんだか形がねじれている気がする。このまま縫製したら、歪んだ形になるんじゃないか?

また、自分のサイズでは対応できないレシピなのではないか、というご心配でした。

 

私以外のサイズでも試作して、「イケる!」と思ったレシピではありますが、体のサイズは人それぞれ。

もしかして、このレシピじゃうまくいかない人もいるのかな、、、と焦りました。

こういう時は、ホント血の気がスーーーっと引いていく。

 

 

 

 

 

で、その方のサイズを聞いて、試作してみました。

女性のサイズを聞くなんて、不躾ではありますが、快く教えていただき感謝です!

ご指摘では、脇線の傾斜角度が、前パンツと後ろパンツでちがっているので、実際に縫製したらパンツの形がねじれてしまうのではないか?ということでした。

 

う〜ん、たしかに。

言われてみればそんな気もします。

でも、いつも私が作っている型紙と大きく違うとは思えない…。

 

 

 

 

で、作ってみた!

たまたま持っていた布がストライプだったので、よりラインがわかりやすいですね。

さてどうでしょう?

正面から見る限り、ストライプが不自然に歪んだりねじれている感じはしません。

 

 

 

 

 

では、横から。

足のラインに対して、脇線はまっすぐ落ちています。

後ろから見ても、ストライプのラインがねじれているということもなく、動いてみても、つっぱったり違和感がある感じもありませんでした。

つまり、その型紙で作っても問題なさそうですよ〜。とお返事いたしました。

 

しかしながら、「なぜ大丈夫なのか」とか「どのサイズで作っても問題ありません」という具体的かつ論理的な説明ができない。

やっぱり、そこがシロウトなのです。

たくさん試作する中で、理論的な整合性を発見することもあれば、実験の繰り返しでしか辿り着かないレシピもあります。

で、私の場合、後者の方法で作ったレシピの方が多い。

作って着て修正して、を繰り返す、人体実験方式。

そういう、シロウト的な服の作り方をしております。

 

 

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津田 蘭子
ワニブックス