マンションから出ると、足は自然と豊平川の方へ向いた。
ムラサキウマゴヤシにマルハナバチ。ハチの中でも特にコロンとしていてかわいい。刺さないハチらしいので、安心。
同じ花なのに、咲き始めから咲き終わりまで様々な姿がそれぞれに異なって美しい。それなのに、名前は野暮なノラニンジンとはねえ。
ハマナスの花と実。
ミュンヘン大橋に差しかかると、必ず川をのぞく。何かいないかな?ジーッと眺めていると、一見何も居ないように見える川面に、マガモのメスがいた。川べりに浮かんだままじっとしている。
そう言えば、先日夫と“私のジョギングコース”を一緒に歩いていた時、途中の小さな川で、3~4羽のヒナを連れた母ガモを偶然見たのだった。至近距離で子ガモがよく見えたのがうれしかったが、母ガモは直ぐに警戒して水から上がり、草むらへヒナ共々身を隠してしまったのだった。
今日はかなり高さのある上からの眺めだ。カモの周囲にはヒナらしき姿が無いなあと思っていたら、ほんの少し離れたところにもう一羽無心に水の中へ頭を突っ込んで、エサを漁っていた。一回りかふた回り小さい。子ガモみたいだ。
私が、橋の上から見ているのに気づいたのだろうか。母ガモの顔の角度がこちらへ向いた直後に、少しだけ子ガモの方に近づいた様に感じた。気のせいだろうか。
子ガモは恐らくこの一羽だけが生き残ったのだろう。他はカラスかキツネの餌食になってしまったのか…。自然界は厳しいなあ。
無邪気な子ガモの動きを眺め続けた。
食欲旺盛で逞しい。お腹がいっぱいになったのか、遊び始めたみたい。川面にかかる長く伸びた雑草の穂先を、ヤンチャっぽく飛び上がってくちばしでつかむと、何度も水中に引き込んで、繰り返し遊んでいた。
傍らでずっと見守る母ガモが、「ああ、人間よりお母さんだわ」と心の中で思わずつぶやいた。
存分に観察した後、河川敷に降りて歩き始めた。
静かな中、スイッチョンとウマオイの音がひっきり無しに聞こえる。時折蝉の声も。辺りはのどか。人は、自然と在るべきものとつくづく感じる。
豊平川の植物を何枚かスマートフォンに収めた。野草の名前はほとんど知らない。
名前を調べたが大体「?マーク」が付くほど怪しいので、ご容赦下さい。
これはコオニユリかな?見事な咲きっぷり。
これは、セイタカアワダチソウだと思う。
これは、セイタカアワダチソウだと思う。
昔、繁殖しすぎた外来種として悪者扱いされていた植物。ここらへんではあまり見かけない。遠目には美しい黄色が緑によく映えている。
子供の頃には見たことがないこの植物。紫の花だが個体によって色が薄かったり、濃い紫だったりグラデーションが素敵。
この花がかなり繁茂して、土手を覆い尽くしている。
随分調べてやっと名前が分かった。ムラサキウマゴヤシらしい。
ムラサキウマゴヤシにマルハナバチ。ハチの中でも特にコロンとしていてかわいい。刺さないハチらしいので、安心。
これも知らない花。お花がぷっくりしていてかわいい。
野草でも美しいお花の競演。白い花はノラニンジン(wild carrot)と分かった。
同じ花なのに、咲き始めから咲き終わりまで様々な姿がそれぞれに異なって美しい。それなのに、名前は野暮なノラニンジンとはねえ。
欄干を覆うツタ。
実がなっている。
実がなっている。
ハマナスの花と実。
こんなに立派に実って美味しそうなんだけど、実の中は種ばっかり。
まだあるので後編へ続く。