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ポジティブな私 ポジ人

惰性で受けたコロナワクチン接種4回目

8月23日火曜日、曇天。
今日はコロナワクチン接種予約の日。午後2時半から。
注射の際にすぐ肩を出せるように、今日の装いはタンクトップと先日買った蝶のブラウス。

今日も接種会場の区役所まで歩いていく予定だが、天気予報では雨が降ると言っている。家を出る直前まで、様子を見よう。

徒歩だと45分ほど。
一時間以内なら、最近どこでも歩いていく。
暇で無職なら、お金を生み出すのは、文明の利器や産物を利用しないこと。そうして、頭の中でいくら節約したかなーとチャリンチャリンと微々たるお金を足していく。交通費は最近一度も使っていない。もしかしたら1万円くらい節約しているかもしれないなあ。そう思って、ちょっとほくそ笑む。
もっとも、無職も今月末までだけど、あと数日の無職を楽しもう。

午後1時になって外を見ても雨は降っていなかった。「今日は歩きだな」そう決めて、折畳み傘を持って出掛けた。
区役所までのいつもの道を通って、きっちり45分で到着。

コロナワクチンは今の所“無料”だから打っている。有料になった時点で打つのはやめようと思う。

1回目の接種の頃は、会社に所属していたし、ワクチン接種も会社の意向にそった形で受けた。任意だったので受けない方もいた。
あの頃は、有名なタレントさんが相次いでコロナ感染で亡くなったり、感染者が死に至ることが多くコロナは脅威だった。

当時の自分が感じていたのは、コロナ感染者が増えて混乱している社会が、みんながワクチン接種をすることで、取りあえず落ち着くなら打とう、打たなければという気持ちが強かった。

コロナワクチンには、臨床試験が十分でないから安全性に問題があるなど色々聞く。
私のごく親しい友人たちも打っていない。夫もだ。人それぞれ考え方もあるので、夫の考えも尊重したい。家族だからと無理強いは良くないし、夫も頑固で考えは変わりそうにない。

最初、会社の意向とは言え、ワクチン接種にはちょっと戸惑いを感じていた。
新しい物、世に出て間もないものは、ある程度の世間での評判が定着するまで、様子を見るタイプだ。ズボラなようでいて、そういった部分では慎重派の私。
だからコロナワクチンという、「世に出て間もないもの」を自分の体内に入れることはちょっと嫌だった。子供の頃から予防接種は色々受けているが、それらとは年数で比較すると信頼度が違うので、抵抗があったのだ。
副作用もモデルナだったので、1回目発熱はさほどでもなかったが、だるさと腰痛には参った。現在様々な種類のワクチンが出ているが、私は一貫してモデルナ。回数ごとにワクチンの種類を変えても、効果に差はないと言うけれど、私は何となく同じものにこだわった。

私にとってワクチンを打つ意味は、もう若くない弱い自分が、コロナ感染症からある程度身を守れるらしいという事と、若者と違い年老いた未来のない自分の体にワクチンが打たれ、たとえ良からぬ結果になったとしても、一人の“データ”を残せることが、後世への何らかのお役に立つと思えば、それも一つの社会貢献だとも思えるからだ。

何やかやとカッコいい様なことを書いたが、所詮1回目接種からの惰性接種に他ならない。

ワクチンを接種しに行っただけで、多くの若い人に質問されて、簡単に答える事を繰り返したが、それも非日常感があって楽しかった。こんなことでもなければ、夫としか話さない日常だ。

接種を終えて帰宅の道は、最短コースを探るため、知らない道を歩く。
整備された用水路沿いの狭い遊歩道を歩いた。川の流れる音が耳に心地良い。
人もほぼいないので、蒸し暑さもありマスクは顎まで下げた。
空気の香りを楽しむ。桜の木の側を通り過ぎたとき、かすかに桜餅の香りがした。

用水路沿いに歩いていたはずなのに、いつしか用水路を見失う。地下を流れているのだろう。

ナナカマドの実が色づき始めていた。


至近距離で野鳥の声。どんな鳥だろう。
葉陰に隠れて、姿が見えづらいが、辛抱強く探していると、シジュウカラだった。こんな鳴き声もあるのか。しょっちゅう親しんできた野鳥の違う一面を知った。

遊歩道の終わりは、立派なお家に挟まれた短い小道で終了する。広い敷地に植えられた数々の庭木や草花が両サイドにある、正に花道を通る。

グーグルレンズ先生はツリバナと言っている。かわいい実だなあ。



ブルーベリーはまだ実が青い。スズメバチが丁度獲物を捉えている場面に遭遇。

遊歩道が切れたところから、団地群。
丁度草刈りの真っ最中で、刈られた草の青い香りが立ち込める。時折この香りは、お祭りのお化け屋敷の中の匂いと重なる。

団地脇のゴミ捨て場から涼やかな、正にスズムシの声。
至近距離からの音色なのに、あちこち覗くも姿を見つけられず。キリギリスやスイッチョンとウマオイの声も聞こえていた。近くの木でツクツクボウシの声も。姿を見たいと粘ってみたが、すぐそこに居るのにやはり姿は確認できなかった。
草を刈られて行き場が無いのか、歩道にバッタが数匹、所在無げだ。

巨大な迷路のような団地を抜けると、いつもの道が見えてきた。

パチンコ屋さんの敷地にポツンと一本。
グーグルレンズ先生はホウキギと…。別名コキア。かわいいなあ。

空はこんな感じ。行き帰りとも、バラバラ小雨はあったけど、よく持ちこたえた。今日は歩いて正解。


法務局の花壇を飾るラベンダーの花はすっかり枯れているのに、通り際かすかにラベンダーの香りがした。

目、耳、鼻を刺激されながら、寄り道ばかりの帰路。もはや、最短コースかどうかも分からず、大幅に時間をかけての帰宅となった。足が痛い。

歩数を確認すると、今日は11,418歩だった。




コメント一覧

ポジ人
@donmac-life ドンマックさん、ワクチン接種で奥様の優しさがわかりますね。

今、長ーい昼寝から目覚めました。
体調はまあ、良好です。続きはブログで
donmac-life
お、グ―グル先生、使いこなしてますねぇ。いろんな候補が上がって来るのでどれが正解か見極めるのも楽しいものです。
というかタイトルはワクチンだったのに道中のお花の話でいっぱいになっちゃいましたね。またワクチン後日談、聞かせてください。
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