乳がんのセカンドオピニオンとして私たちが選んだのは秋葉原にある病院でした。ここには今でも月に1回、ホルモン治療のために通っています。
ここの病院を信じることができたのは、毎回「乳腺内分泌外来説明記録」っていうものをくれることでした。これは主治医が患者に説明する時に使うもので、複写式になっていて、直筆の方を診察後にくれるんです。写真が実物です。何かあればこれが証拠になりますよね?だから安心しました。
1回目はエコー検査でした。がん細胞やカルテなどは、前の病院から許可を得て借りました。その資料とエコー写真を見て診断してくれるのです。再度マンモや細胞針をすることはありませんでした。
1週間後の2回目の診察では、主治医が「乳腺内分泌外来説明記録」に記入しながら説明してくれます。既に印刷してある胸部の絵に「ここに24ミリのがんがあり、ここにも6ミリくらいの小さな腫瘍があるんです」と言いながら、腫瘍の位置を記入していきます。「大きな方はクラス5の乳がんに間違いありません。これはⅡ期のもので、80~90%治ります」って言われて嬉しかった。でも、喜んだのもつかの間のことで「小さな腫瘍は、細胞針をしていませんが、生子さんは多発性がんだと思われます。念のために左の乳房は全摘した方がいいでしょう」と言われて私は目の前が真っ暗になりました。
最初の病院では腫瘍は1個だけの発見だったので「温存手術でいきましょう」って言われたのに・・・って。「本当に“がん”なのかを知りたかっただけなのに、最悪の結果になってしまった」って泣いちゃいましたよ。先生は「すぐに手術のために入院日を決めましょう」って言います。私は「最初の病院の温存手術」の方を選びたかったのに、旦那と私の父が「先生、全摘でやってください」って、あっという間に「全摘手術入院」を決めちゃったんです。
しかし、運命ってのは、いつも「どちらかを選ぶ」ってことで、その先が決まっちゃうんです。私の場合の「その先」は、「全摘手術」を選んだことでどういった結果が出るのでしょうかね。
話が逸れましたね。「乳腺内分泌外来説明記録」のことでした。手術終了までに全部で4枚の記録紙をもらいました。3枚目までが「手術前の診察記録」。4枚目は「手術で取ったがんについての記録と治療法」です。
3枚目は手術前日に行われた手術説明についての記録です。3枚目には「乳がん診察のおさらいと手術方法」が書いてあります。乳がんに気づいたのはいつか、がんの大きさ、腫瘍は良性か悪性か、病期について、肝臓、肺、骨には転移がないことなどが書いてあります。
怖かったのは、手術しても「10%~30%再発の可能性がある」って言われたことです。さらに手術中の「合併症」についての説明が怖かった。「今回の手術で輸血することはないが、万が一輸血した場合の“血液感染”、術後、傷口からの“後出血”、リンパも一部取って検査するので、術後の“リンパ管炎”などの可能性がある」と言われたことです。これらは全部「乳腺内分泌外来説明記録」に記録されています。
術後のことも「全摘手術後の細胞の性格によって、その後の治療法も変わってきます。放射線の照射ということもあるし、ホルモン療法で済む場合もあるし、抗がん剤治療の場合もあります」と言われ・・・怖かった。「抗がん剤」って聞いただけで怖い怖い。足がガクガク震えちゃった。私の母は「放射線」と「抗がん剤」を拒否し続けて亡くなったので、思いは複雑でした。
手術後の4枚目は、がん細胞の大きさと性格についての説明です。24ミリの方は、取ってみたら32ミリあったそうです。6ミリの方は「葉状腫瘍」っていって、悪性のものではなかったそうです。脇の下のリンパ節も5個取って検査したら「転移なし」。がん細胞の性格は「ホルモン受容体は陽性で、グレードは3まであるが、あなたの場合は1、ハーツーも0から3まであって、あなたの場合は1だったので、がんを作る女性ホルモンを抑制するためにホルモン療法を行います。ホルモン治療にはリュープリンとタモキシフェンを使用します」と言うことでした。
なんだかよくわからなかったんですが、「重度ではない」と理解しました。だって、「85%から90%治る」って言うんですもん。
「乳腺内分泌外来説明記録」を改めて見ると、「小さながんも悪性」って書かれていたのに、術後には「葉状腫瘍」って書いてある。悪性じゃなかったのかね? ほんじゃあ全摘手術しなくてもよかったのでは・・・? ま、いいや。気にしない。気にしない。全摘手術を選んだのは旦那や親父・・・うんにゃ、最終的に私が決めたんだからさ。
私はダメだったけど、乳がんだと診断されて迷っている皆さん!! お医者さんに嫌われても構わないから、食い下がって、自分が納得するまで聞いたほうがいいですよ。そして・・・決して後悔してはいけませんよ。
ここの病院を信じることができたのは、毎回「乳腺内分泌外来説明記録」っていうものをくれることでした。これは主治医が患者に説明する時に使うもので、複写式になっていて、直筆の方を診察後にくれるんです。写真が実物です。何かあればこれが証拠になりますよね?だから安心しました。
1回目はエコー検査でした。がん細胞やカルテなどは、前の病院から許可を得て借りました。その資料とエコー写真を見て診断してくれるのです。再度マンモや細胞針をすることはありませんでした。
1週間後の2回目の診察では、主治医が「乳腺内分泌外来説明記録」に記入しながら説明してくれます。既に印刷してある胸部の絵に「ここに24ミリのがんがあり、ここにも6ミリくらいの小さな腫瘍があるんです」と言いながら、腫瘍の位置を記入していきます。「大きな方はクラス5の乳がんに間違いありません。これはⅡ期のもので、80~90%治ります」って言われて嬉しかった。でも、喜んだのもつかの間のことで「小さな腫瘍は、細胞針をしていませんが、生子さんは多発性がんだと思われます。念のために左の乳房は全摘した方がいいでしょう」と言われて私は目の前が真っ暗になりました。
最初の病院では腫瘍は1個だけの発見だったので「温存手術でいきましょう」って言われたのに・・・って。「本当に“がん”なのかを知りたかっただけなのに、最悪の結果になってしまった」って泣いちゃいましたよ。先生は「すぐに手術のために入院日を決めましょう」って言います。私は「最初の病院の温存手術」の方を選びたかったのに、旦那と私の父が「先生、全摘でやってください」って、あっという間に「全摘手術入院」を決めちゃったんです。
しかし、運命ってのは、いつも「どちらかを選ぶ」ってことで、その先が決まっちゃうんです。私の場合の「その先」は、「全摘手術」を選んだことでどういった結果が出るのでしょうかね。
話が逸れましたね。「乳腺内分泌外来説明記録」のことでした。手術終了までに全部で4枚の記録紙をもらいました。3枚目までが「手術前の診察記録」。4枚目は「手術で取ったがんについての記録と治療法」です。
3枚目は手術前日に行われた手術説明についての記録です。3枚目には「乳がん診察のおさらいと手術方法」が書いてあります。乳がんに気づいたのはいつか、がんの大きさ、腫瘍は良性か悪性か、病期について、肝臓、肺、骨には転移がないことなどが書いてあります。
怖かったのは、手術しても「10%~30%再発の可能性がある」って言われたことです。さらに手術中の「合併症」についての説明が怖かった。「今回の手術で輸血することはないが、万が一輸血した場合の“血液感染”、術後、傷口からの“後出血”、リンパも一部取って検査するので、術後の“リンパ管炎”などの可能性がある」と言われたことです。これらは全部「乳腺内分泌外来説明記録」に記録されています。
術後のことも「全摘手術後の細胞の性格によって、その後の治療法も変わってきます。放射線の照射ということもあるし、ホルモン療法で済む場合もあるし、抗がん剤治療の場合もあります」と言われ・・・怖かった。「抗がん剤」って聞いただけで怖い怖い。足がガクガク震えちゃった。私の母は「放射線」と「抗がん剤」を拒否し続けて亡くなったので、思いは複雑でした。
手術後の4枚目は、がん細胞の大きさと性格についての説明です。24ミリの方は、取ってみたら32ミリあったそうです。6ミリの方は「葉状腫瘍」っていって、悪性のものではなかったそうです。脇の下のリンパ節も5個取って検査したら「転移なし」。がん細胞の性格は「ホルモン受容体は陽性で、グレードは3まであるが、あなたの場合は1、ハーツーも0から3まであって、あなたの場合は1だったので、がんを作る女性ホルモンを抑制するためにホルモン療法を行います。ホルモン治療にはリュープリンとタモキシフェンを使用します」と言うことでした。
なんだかよくわからなかったんですが、「重度ではない」と理解しました。だって、「85%から90%治る」って言うんですもん。
「乳腺内分泌外来説明記録」を改めて見ると、「小さながんも悪性」って書かれていたのに、術後には「葉状腫瘍」って書いてある。悪性じゃなかったのかね? ほんじゃあ全摘手術しなくてもよかったのでは・・・? ま、いいや。気にしない。気にしない。全摘手術を選んだのは旦那や親父・・・うんにゃ、最終的に私が決めたんだからさ。
私はダメだったけど、乳がんだと診断されて迷っている皆さん!! お医者さんに嫌われても構わないから、食い下がって、自分が納得するまで聞いたほうがいいですよ。そして・・・決して後悔してはいけませんよ。