生子のがん退治

47歳。昨年乳がん左乳房全摘手術と胆嚢全摘手術を連続でやっちまったの。がんなんかにゃ負けねえぞっ!!

手術

2005-02-06 18:46:09 | Weblog
さて、手術の前日の晩、担当医の説明がありました。ほかにも麻酔担当医の説明もあるということでした。

私と旦那と私の父親との3人で説明を聞きました。ところが説明するためのレントゲン写真がないというのです。担当医はあちこちを捜しているようで(こんなことでいいのかな?)、なかなか説明に入れません。そうこうしているうちに写真がやっと見つかって、説明に入りました(大丈夫かな?)。

担当医には「手術は2時間ぐらいで済む。失敗はほとんどないが、何らかの理由で合併症を起こすこともある」と言われました。私の不安は増幅しました。おまけに麻酔担当医は、とうとう来ませんでした。

いよいよ手術当日を迎えました。私は怖くて怖くて眠れませんでした。朝から旦那や義妹に私の父の3人が来てくれているのですが、口を利くのもおっくうで、もうそれどころではないのです。前の日の晩に、旦那と私の父親、妹、それに義母、義妹の5人宛てにノートをちぎった紙に短い手紙を書きました。これまでお世話になったお礼が言いたかったんですけど、恥ずかしくて・・・手紙にしたんです。でも手渡すのが恥ずかしい。意を決して、みんなに手紙を渡しました。義妹に手紙を渡すのが一番恥ずかしかったです。義妹には結構お世話になっているので、足を向けて寝られないくらいでしたからね。

さて、手術の時間になりました。私は手術着に着替え、ベッドに横になりました。手術室に搬送されるのです。エレベータで運ばれるときに、頭から手術キャップをかぶされました。私はもう我慢できなくなって泣き出しました。みっともないことなど考えません。だって、痛いだろうし、麻酔が効くかもわかりませんし、このまま死ぬかもしれないし、第一私の左乳房がなくなってしまうんです。助けてっ!て、私は心の中で叫びました。

私は手術室の前で別な担架に乗せられて手術室の中に移されました。まぶしい光の中で、嫌な機械の音が沢山して、目の前に数人の医師や看護師の方々が見えて・・・そのうちに私の意識はいつに間にか遠ざかっていきました。