結婚祝の膳

　　今晩　姉娘は　仕事が　終わると
　　友達の　結婚を祝う会へ
　
　　とっくに　始っている時間
　　大急ぎで　着替えて　出かけていく

　　ふたりの　正真正銘の　仲人さんです。
　　お姉さま・・・！
　　そろそろ　ご自分の　お相手を？

　　全く　他人事のように　過ぎていく　２０代前半・・
　　年月は　経つのが　早いですよ
　　うかうかしてますと・・・

　　赤い糸の端を　持っている人は　
　　今　何処で　何を　思い　
　　何をしているのでしょうか？

　　年を経て　気がつけば　結婚生活　３０年に　突入　
　　人のご縁は　不思議な事です。

　　他人様との　暮らしでは
　　育った環境も　違えば
　　日常の瑣末な事の　違いが
　　挙げたら　限が無いほどある

　　分かり合えないと　悲しい思いに　涙し
　　夜に　自転車で　勢いよく　走り始めたものの
　　気持ちが　治まってくると
　　急に　夜の町が　怖くなり
　　大急ぎで　家に向かって　
　　ペダルを　踏んで　帰ってきたこともあった
　　　　
　　そんな時は　結婚する時に　
　　一度　覚悟を決めて　嫁いだはずと
　　腹をくくり　再度　土俵に　上がりなおす。

　　一回で　済むはずの　覚悟は
　　腹が　決まってないものだから
　　何度も　何度も　腹をくくりなおす
　
　　しこを踏みなおしながらの　今！
　　そして　続けたからこその　今！
　　味わい深いものに　出会えたかな？