北朝鮮による弾道ミサイル発射問題に関して、こちらのSBS Worldニュースで夜10時15分から30分間流れるNHKニュース(NHK7時のニュースと思われる)でも、日本国として、ミサイル防衛(MD)システムによる初の迎撃を行う構えが、連日、報道され、俄かに緊迫した雰囲気が伝えられています。ミサイルが上空を通過するであろう地域の方々はさぞ不安を募らせていることとお察し致します。
一方で、一連の報道を見ていると、1998年のテポドン1号の頃から比べて、随分、法律と迎撃手段の整備が進んだものだと感心し心強く思います。今回の対応は、勿論、北朝鮮と交戦状態にあるわけではないので、有事の防衛出動ではなく、4年前に自衛隊法に新設された、平時における(弾道ミサイル等に対する)破壊措置として規定されているそうです。
これは基本的にはミサイルの不具合によって日本領内に落下する事態を想定した緊急避難的なものと言えます。韓国では、イージス駆逐艦「世宗大王」を日本海に派遣する(但し迎撃能力はなく追尾のみ)一方、日本国民が安全を侵される立場に理解を示しつつも、日本の迎撃に対して自制を促しました。確かに、迎撃という事態に至らないことを私も祈りますが、誰も弾道ミサイルが日本を狙ったものとは考えておらず、事故への対応というに過ぎません。そういう意味で、北朝鮮が、日・米が迎撃すれば報復的軍事攻撃を行うと表明したのは、的外れな答弁であるとともに、許されざる恫喝です。在韓米軍司令官は、先般の米下院軍事委員会公聴会で、北朝鮮が攻撃を仕掛けてきた場合には、米国と韓国の連合軍が朝鮮半島有事を想定した「作戦計画5027」を発動することが出来ると証言しました。万が一の事態にならないことを、切に祈ります。
実際、ロシアも言っているように、弾道ミサイル発射はあくまで北朝鮮と米国との間の二国間問題であるというのが実態でしょう。日本に火の粉が降りかかるとすればとんだ災難です。日本の領土や領海に飛来すると判明すれば、自衛隊が迎撃するわけですが、もし日本を飛び越えて仮に米国に向かう場合は、集団的自衛権の行使にあたるとして迎撃は見送られることになり、アメリカの対日感情を考えると、余り好ましい状況ではありません。まったく傍迷惑な状況に日本は置かれたものです。
こんな砲艦外交が、いまだに日本の周囲に存在する現実を憂えざるを得ません。
一方で、一連の報道を見ていると、1998年のテポドン1号の頃から比べて、随分、法律と迎撃手段の整備が進んだものだと感心し心強く思います。今回の対応は、勿論、北朝鮮と交戦状態にあるわけではないので、有事の防衛出動ではなく、4年前に自衛隊法に新設された、平時における(弾道ミサイル等に対する)破壊措置として規定されているそうです。
これは基本的にはミサイルの不具合によって日本領内に落下する事態を想定した緊急避難的なものと言えます。韓国では、イージス駆逐艦「世宗大王」を日本海に派遣する(但し迎撃能力はなく追尾のみ)一方、日本国民が安全を侵される立場に理解を示しつつも、日本の迎撃に対して自制を促しました。確かに、迎撃という事態に至らないことを私も祈りますが、誰も弾道ミサイルが日本を狙ったものとは考えておらず、事故への対応というに過ぎません。そういう意味で、北朝鮮が、日・米が迎撃すれば報復的軍事攻撃を行うと表明したのは、的外れな答弁であるとともに、許されざる恫喝です。在韓米軍司令官は、先般の米下院軍事委員会公聴会で、北朝鮮が攻撃を仕掛けてきた場合には、米国と韓国の連合軍が朝鮮半島有事を想定した「作戦計画5027」を発動することが出来ると証言しました。万が一の事態にならないことを、切に祈ります。
実際、ロシアも言っているように、弾道ミサイル発射はあくまで北朝鮮と米国との間の二国間問題であるというのが実態でしょう。日本に火の粉が降りかかるとすればとんだ災難です。日本の領土や領海に飛来すると判明すれば、自衛隊が迎撃するわけですが、もし日本を飛び越えて仮に米国に向かう場合は、集団的自衛権の行使にあたるとして迎撃は見送られることになり、アメリカの対日感情を考えると、余り好ましい状況ではありません。まったく傍迷惑な状況に日本は置かれたものです。
こんな砲艦外交が、いまだに日本の周囲に存在する現実を憂えざるを得ません。