有卯です。
金星が太陽面を通過する様子はテレビやネットで楽しみました。
美と愛情の星と言われますが、輝く太陽の上にポチッと見える姿は、
マリリン・モンローのほくろのようでとてもチャーミングでした。
天体望遠鏡が作られてからの人類の記録ではまだ７～８回しか見られて
いないそうな。いや～まったく貴重なものを見せてもらったわ。
この現象と人類や世界の出来事を絡めて語るむきもあるようです。
前回は明治維新後の西南戦争のあたり、その前は産業革命の頃だそうで
実に詳しくご存知の方がいるもんですね。ネットはありがたいなあ。
どちらも大きな変革期だったけど、金星の意味するお金でみると、産業
革命でイギリスには、ニューリッチと言える富裕層が登場したでしょ。
リッチがあればプアも生まれるわけですから、下支えする貧困層も大勢
できてしまって。
明治維新では、富国強兵で国としては栄えても民衆の多くは貧しい労働
者階級のまま。
太陽の強い光が後光となって、富める人はより富み、笑う人はより笑う。
逆に太陽の激しい熱で焼きゴテのようにお金の烙印を押されてしまう人。
お金や財産についてはそう読める時代だったと思いませんか。
巡り合わせというかこの６月は日本では消費税増税法案が、ギリシアでは
再選挙ということで、またまたお金がらみの、これからの世に大きな光か
影を落としそうな事案が待ち構えています。
ただの紙である紙幣は太陽の熱で燃え尽きるので、お札の流通はたしかに
生活上便利ではあるけれど、紙幣としての残高が１００％安全で安心とは
思わない方がいいかも。熱で溶けだす金銀も同様です。
じゃあどうすればいいかですが、時代の変革期というならば、たぶん現在の
経済機構に依存しすぎないのがいいかもしれません。
投資すれば経済は右肩上がりに上昇するだろうとか、お金にお金を生んでも
らうような投機的な思想とかを、ちょっとあらためた方がいいとか思うんで
すけどね、えらそうだけど。
それから今回の太陽面通過を個人的な愛情やお財布に変換して、恋愛成就や
おこづかいアップを語る人がいますが、さあどうでしょう。
私は太陽も金星もそこまで欲深い人の相手をやってくれないと思いますけど。
それよりも金星の愛情面で思う事は、産業革命の時代は女・子供も労働力で、
特に体の小さい子供らは炭坑の先端、狭い坑道で働かされていました。それを
憂えた人々の間に児童福祉の概念が生まれ、また環境破壊を憂えた篤志家によ
ってナショナルトラストの活動が始まったと本で読んだ事があります。
(そういうお金の出どころが、先のニューリッチの人々でもあったらしいですが。）
ショッピングやグルメでお金を使うとうれしいし、楽しいし、幸せな気分に
なれるでしょ。そんな風にお金を使って誰かの笑顔を受け取るような理想を
私は語るべき時代かと思うんですけどね。
もちろんそれは家族でも友達でもいいんですよ。一緒にいてくれる人を大切に
しなくちゃね。
今日も訪れて下さってありがとうございます。
