有卯です。
NHKの朝ドラ『おちょやん』。
最初の数回で出演者の懐かしい大阪弁に嫉妬して見なくなった。
私が小さい頃に聞いていた大人たちの単語やイントネーションだから
懐かしすぎて胸が痛い。
住んでいた大阪市内は船場言葉(せんばことば)メインなので、ドラマの
言葉より品はあったけど。
私も学校へ上がる前は自分を「うち」ありがとうを「おおきに」とか
「かんにん」「ええしの子ぉ」なんて言ってたけど、小学校に入って
教科書を標準語で習うにつれて話さなくなった。
言葉って筋肉と一緒で使わないと力が弱っていく。
主人公の杉咲花さんの大阪弁が完璧なのに驚いた。
方言指導されたにしても大阪出身でない人がここまでしゃべれるとは。
杉咲花さんは子役からスタートされてて、子役からお芝居している人
って言葉を覚えるのが上手だと思う。
吉永小百合さんも中村メイコさんも京・大阪の言葉がとてもうまい。
夫の母が終戦後のいっとき住んでいた家の向かいに浪花千栄子さんが
おいでやったそう。
よく話をしたし、すごくキレイな人だったと言ってた。
義母も夫で苦労したらしい。
(義父は私が夫と知り合う前に亡くなっている)
二人とも教師で、特に向学心の強い義母は結婚後も好きな勉強をして
いいと言ってくれたから夫と結婚したのに、全く嘘ばっかりだったと
恨んでいた。
4人の子供を産み育て、生活や家計の算段をし、夫は出世したけれど
自分には何の感謝も愛情も向けてくれなかったと、会うたびに愚痴を
聞かされた。
私は若かったのでこんな愚痴ばかりの人生はイヤだなと思ってたけど
今ならよくわかる。自分の意のままに人生を生き通すって難しいのだ。
義母も今の時代ならエグゼクティブな女性として活躍できただろうに、
信念や生きがいを求める女性には生きにくい時代だったんだろうな。 今日も訪れてくださってありがとうございます。