ACT-6:グアニンの効果に気付いた経緯...
さて今回は、前回予告的にお伝えした「グアニン」の圧倒的な「効果」に気付いた経緯についてお伝えしたいと思います...
そこには過去のある「実験」による意外な「真実」が隠されていました
その、「真実」とは...
ボクがこの真実を知るキッカケとなったのは、遥か昔の「ナチュラルカラー」ブームまで遡らなければならない...
当時ナチュラルカラー全盛でボクも好んで買っていた
で、そのナチュラルカラーとは...
こんな感じのナチュラルプリントタイプのカラーでした
でも全然釣れないモノが多かった
確かに視覚的にはボクも含めて多くの「人」が釣れましたが、魚にはリアルと受け取られなかったようですね...
魚が感じるリアルはもっと「他」のところにある...
それに気づかされたのが、新たに出てきた日本のハンドメイド・リアルミノーブーム
当時見よう見まねで作りましたが周りを後目に野池最強でしたね(笑)
笑いが止まらないとは正にこの事でした
そしてまた新たに気づいた
魚はディテールよりこのアルミの輝きに引かれているんではないかと
そこで実験です
当時コレに気がついて早速実験
釣れないナチュラルカラーのルアーでもこの「小魚」の「輝き」を再現すれば釣れるのでは...
結果は大成功!
釣れないナチュラルカラーのルアー軍も
グアニン的に輝くメッキタイプに変えたら非常によく釣れました!
コレが魚の目と人間の目のギャップですね
レーベルのこの安っぽいメッキ仕上げは、当時の「ナチュラルカラー・ブーム」の陰で埃をかぶってましたが、いち早く気づき非常に美味しい思いをしたのを覚えてます(笑)
「ルアーの本質は見た目では無く、アクションとカラーにある...」
それこそが、当時衝撃を受けた、ホントの「自然界」からの「回答」でした...
以後、サスペンドRやミノーを中心としたメッキカラーはボクのフェイバリットとなりました
日本のルアーメーカーがコレに気づいたのは実はワリと最近の事で、ずっと後でした
そして今では日本もメッキカラー全盛ですね...
そして当時更に気づいた
リアルミノーもディテールでなく、この輝きが最も重要なのではないかと
それを確かめる為に早速実験!
その、当時の実験を再現すると...
まず当時高校時代、野池で最強だった自作リアルミノーを使用
エラやウロコも再現したタイプ
そしてコレを真っ黒に塗ってテスト
予想通り全く釣れなくなった...
そして、この黒の上から普通にアルミを貼っただけのモノでテスト
これまた予想通り元通り良く釣れました!
つまり、最も重要なのはディテールでは無くアルミによるグアニンの再現だったと言う事でした
ここからグアニンの再現がカラーに於いて最も重要なファクターの一つと考えるようになったワケです
こういった、「実戦」での「検証」って、今でもルアー開発に限らず大事だなって思います
頭の中にある、自分の理論の答え合わせのような...
しかし誤解して欲しくないのはディテールもやっぱり重要なんですね
良く釣れて、見た目にもリアルなルアーはやっぱりいいんですね
ディテールは各メーカーや製作者のデザイン力の主張及び個性の主張でもあるからです
なので、ボク自身も現在リアリティにも拘った新作を開発中なワケです
そして勿論カラーで言うと、管釣り等ではペレットカラーが有効だったり、その他の釣りでも非常に有効なカラーがあるのも事実なんですよね
つまりは、ルアーと言う世界に於いても、それぞれ「適材適所」と言うワケなんですね...
さて今回はルアーカラーやグアニンカラーの効果について、当時の実験の再現フィルムも交えながら、色々考えてみました
いや~... それにしてもルアーって色々奥が深いモノですね...
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