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戸内外探遊ライフ

ルアーカラーを解析する 6 【ルアー研究室】

2013-05-25 22:29:13 | 釣り文庫

ACT-6:グアニンの効果に気付いた経緯...


さて今回は、前回予告的にお伝えした「グアニン」の圧倒的な「効果」に気付いた経緯についてお伝えしたいと思います...

そこには過去のある「実験」による意外な「真実」が隠されていました



その、「真実」とは...



ボクがこの真実を知るキッカケとなったのは、遥か昔の「ナチュラルカラー」ブームまで遡らなければならない...

当時ナチュラルカラー全盛でボクも好んで買っていた


で、そのナチュラルカラーとは...



こんな感じのナチュラルプリントタイプのカラーでした

でも全然釣れないモノが多かった

確かに視覚的にはボクも含めて多くの「人」が釣れましたが、魚にはリアルと受け取られなかったようですね...

魚が感じるリアルはもっと「他」のところにある...



それに気づかされたのが、新たに出てきた日本のハンドメイド・リアルミノーブーム

当時見よう見まねで作りましたが周りを後目に野池最強でしたね(笑)

笑いが止まらないとは正にこの事でした

そしてまた新たに気づいた

魚はディテールよりこのアルミの輝きに引かれているんではないかと


そこで実験です

当時コレに気がついて早速実験

釣れないナチュラルカラーのルアーでもこの「小魚」の「輝き」を再現すれば釣れるのでは...


結果は大成功!



釣れないナチュラルカラーのルアー軍も



グアニン的に輝くメッキタイプに変えたら非常によく釣れました!

コレが魚の目と人間の目のギャップですね

レーベルのこの安っぽいメッキ仕上げは、当時の「ナチュラルカラー・ブーム」の陰で埃をかぶってましたが、いち早く気づき非常に美味しい思いをしたのを覚えてます(笑)

「ルアーの本質は見た目では無く、アクションとカラーにある...」

それこそが、当時衝撃を受けた、ホントの「自然界」からの「回答」でした...


以後、サスペンドRやミノーを中心としたメッキカラーはボクのフェイバリットとなりました

日本のルアーメーカーがコレに気づいたのは実はワリと最近の事で、ずっと後でした

そして今では日本もメッキカラー全盛ですね...








そして当時更に気づいた

リアルミノーもディテールでなく、この輝きが最も重要なのではないかと

それを確かめる為に早速実験!



その、当時の実験を再現すると...



まず当時高校時代、野池で最強だった自作リアルミノーを使用



エラやウロコも再現したタイプ


そしてコレを真っ黒に塗ってテスト



予想通り全く釣れなくなった...


そして、この黒の上から普通にアルミを貼っただけのモノでテスト



これまた予想通り元通り良く釣れました!


つまり、最も重要なのはディテールでは無くアルミによるグアニンの再現だったと言う事でした

ここからグアニンの再現がカラーに於いて最も重要なファクターの一つと考えるようになったワケです


こういった、「実戦」での「検証」って、今でもルアー開発に限らず大事だなって思います

頭の中にある、自分の理論の答え合わせのような...



しかし誤解して欲しくないのはディテールもやっぱり重要なんですね

良く釣れて、見た目にもリアルなルアーはやっぱりいいんですね

ディテールは各メーカーや製作者のデザイン力の主張及び個性の主張でもあるからです

なので、ボク自身も現在リアリティにも拘った新作を開発中なワケです


そして勿論カラーで言うと、管釣り等ではペレットカラーが有効だったり、その他の釣りでも非常に有効なカラーがあるのも事実なんですよね

つまりは、ルアーと言う世界に於いても、それぞれ「適材適所」と言うワケなんですね...




さて今回はルアーカラーやグアニンカラーの効果について、当時の実験の再現フィルムも交えながら、色々考えてみました

いや~... それにしてもルアーって色々奥が深いモノですね...








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