イサカ(Ithaca)de新婚生活!!

08年9月~09年5月までの9か月間を過ごしたNY州の田舎町、Ithacaで過ごした日々を綴ったブログです。

結婚式5 ~披露宴1 余興&ケーキカット~

2008年06月21日 01時27分37秒 | 結婚式(08年5月5日)
さあ、いよいよ披露宴会場に向かいます
男性の会場責任者の方に先導され、ゲストハウスの玄関ホールを通り、
私達は会場の扉の前にスタンバイ。



中からの「さあ、それでは新郎新婦のご入場です」という司会の
有山さんの澄んだ声と共に、目の前の扉がバっと開き、
拍手喝采が聞こえてきました。

腰を屈めて歩く現場責任者の方に誘導され、私達は前に歩み出ます。
3、4歩歩いたところで、
「では、ここで一旦止まって、ゲストの方達に顔を見せてあげて下さい。」と
囁かれ、しばらくその場で会場内を見渡します。



みんな、ニコニコ笑って拍手をし、カメラを構えてくれています
う~ん、いい気分

足もとから「はい、いいですよ」と声が聞こえ、私達は再び歩き始め、
ゲストテーブルの方に向います。
こ~んなに注目されて歩くのって、きっと、人生でこれっきりなんだろうなぁ
本当に、芸能人になた気分です



さて、無事に席に着くと、新郎新婦からのウェルカムスピーチ。



旦那さんは、カンペも無く、予定通りの完璧なスピーチをしていました。
ゲストの方へのお礼に始まり、式でのチューは、全く予定外だったこと(笑)、
そして、式を挙げて下さった牧師先生は、実は私の両親の式にも仲人として
も参列し、親子二代に渡って見守り続けて下さっている方だということ。



それに引き替え、私はと言えば、しゃべる予定ではなかったので、
何も言葉を用意しておらず、
「ぜひ、緊張せずに、和気藹々としたひと時を過ごしたいと思います。」の
「和気藹々」という言葉が出てこず、「ニコニコと楽しいひと時を」
なんて、幼稚な言葉しか出て来ず・・

次は、主賓の挨拶。
新郎側は、会社の上司の方。
私の方は、会社を辞める関係で、会社の人は仲の良い同期を除き
一人も招待していなかったので、小さい頃からピアノを習っていた先生に、
恩師としてスピーチしていただきました。

新郎の上司の方は非常にユーモアなスピーチで、かなり長めではありましたが、
「新郎は、プライベートでは褒めるところが何もない」などと
面白い内容だったので、退屈さを感じさせませんでした。

私のピアノの先生は、今まで私が出会った中で
最も頭の回転が速い方の一人と言え、素晴らしい方です。
心から尊敬しています。
そして、さすが先生、スピーチは見事に5分でまとまり、
恐れ多いくらいに褒め称えていただきました
素晴らしいスピーチをいただいて、
先生にお願いして本当によかったです

それから、乾杯のご発声。
これは、旦那の会社の日本支社の社長さんから、英語でいただきました(笑)

一応通訳の方もいらっしゃいましたが、かなりゆっくりと話していただいたので、
会場の中のほとんどの方が理解できていたと思います。
前半は、旦那の仕事振りについて言及し、
「彼の分析能力においては右に出る者はいない」と称賛していました

そして、締めの言葉。
「人生の先輩として、僕のワンダフルなワイフと十数年寄り添ってきた私から、
 一つアドバイスをしておこう。
 これさえ覚えておけば、例えぶつかり合う時があっても、必ず解決できる。
 それはすなわち、

 “Lui is always right.(Luiはいつも正しい。→正しいのは嫁だ!)”

  I repeat(繰り返します。).

“Lui is always right.(Luiはいつも正しい。)”」

会場から笑いが起こり、緊張が解けたところで、乾杯~



ああ
なんて楽しい場なんだろう
会場のゲストを見渡して、みんなの笑顔を見た時、
自分達を祝うために集まっていただいた方々が、楽しそうに笑っていることが、
本当に嬉しくて、必死でその光景を目に焼き付けました。

その時、後ろからカメラマンさんに声をかけられて、パシャリ



料理が運ばれてくる間は、新郎新婦がお互いに紹介し合う、「他己紹介」。
本来はここまで終えてから乾杯ですが、ゲストの方をあまりお待たせしたく
ないので、私達の意思で、乾杯後に持ってくることにしました。

みなさんの元に一皿目の料理が運ばれて来たのを見計らい、
まずは私から、夫の生い立ちから育った環境、昔はどんな子供で、
どんな経歴を歩み、現在に至るかを紹介しました。

台本は、寄せ書き用の絵本のような本に、お互い自分で書き、
それを当日ぶっつけ本番で読んだので、旦那の字が読みにくくて
つっかえながら読むことに

旦那が呼んだ私のプロフィールに「プリティーな赤ちゃん誕生
と書いておいたら、
「プリティーなって、自分で書いてます(笑)。僕が書いたんじゃありません。」
ってわざわざ・・・シドい



しばしの歓談。
みんながメインテーブルに集まってきてくれ、
予想していた通り、食べる暇も無いほど、みんなと話し、写真を撮り、
抱き合い、幸せな時間を過ごしました


そして、余興。
まずトップバッターは、私の母方の伯母です。
伯母は音大の声楽家を卒業し、親戚の結婚式では、
かならずその歌声を披露してきました。
この日は、伴奏を私のピアノの先生にお願いし、
「新妻に捧げる歌」を披露してくれました。



椎間板ヘルニアで式直前の二週間前まで寝込んでたという伯母。
しかし、全然練習できなかったという割にはやはり美しい歌声は顕在で、
「悲しみを支え、喜びを分かち合い…」と、
新妻に向けたメッセージが心に沁みました。

また、私が伴奏の楽譜をパラパラと見た時には、和音しか無いような
つまらない伴奏だったのに、菊地先生のアレンジで見違えるような
素敵な曲になっていたことも驚きました。
さすが先生…

次は、旦那の同僚による余興。
会場内に突然、「congratulations
というモー娘。の声が響き渡り、ハッピーサマーウェディングが
流れ始めます。
そして、扉からは怪しい2人組が…



メインテーブルの横まで来ると、紅一点の女性ヴォーカルが歌い始めます。
「父さん、母さん、ありがとう
 大切な人がでっきったっの、でっす

最初はボー然としていた会場内の人達も、段々と乗ってきてくれ、
手拍子をし始めます



女装しているのは男性陣
みんなアメリカの一流大学の修士まで出ているエリートあるにも
関わらず、こういう場ではそんなこともおくびにもださないような
こんな振る舞いができ、改めて素敵な人達だな~と思いました

で。そのうち旦那も引っ張り出され、案外上手に踊っていたり・・・(笑)

ぢつは、この日の朝、オフィスで振付の練習をしていたらしいのです
そんな新郎、前代未聞じゃ~

ついには新婦まで引っ張り出され…

“紹介します。コンサル(証券)会社に勤めてる、○○さん。
 ちょっと変わってるけど(背はちょっと低めだけど)、優しい人。
 お父さんみたいに電車の写真を撮ったりしないの。
 (お父さんと一緒で、釣りが趣味なの。)
 だって、お母さん(お父さん)が、
 「これ以上うちに鉄道オタクが増えたら困る」って言ってたし…
 (「釣りをする人に悪い奴はいない」って言ってたし…)
 ねぇ?お母さん(お父さん)?”

 ※()内はモー娘のオリジナルのセリフ。

その後は、私がヴォーカルを引き継ぎ、
「あ~ワガママ娘~あ~これからも娘~

なんて、会場は、もうメチャクチャ(笑)。
(式後、新郎新婦まで登場することを予想もしていなかった
 ウェディングプランナーの方に、「度肝を抜かれました。」
 と言われました

まあ、お飾りみたいに座ったままの新郎新婦なんて、私達らしくないし、
いいんじゃないっすかね

さて、また盛り上がってきたところで、最後の余興。
そう。
Luiから旦那さまへの、愛の贈り物

ピアノ演奏です。
リストの「愛の夢 第3番」。
昔から、自分の結婚式で絶対に弾こうと決めていた曲。

とはいえ、大変難易度の高い曲で、
高校以来、まともにピアノに触っていなかった私は、
正直この日までに指が回復する自信はありませんでした。
しかも、会社に通いながらだと、練習できるのは土日だけ。
母にも「アンタ本当に弾くつもり」と止められました。

でも、とうしても弾きたい。間違えてもいい。止まってもいい。
幸か不幸か、挙式一か月前に、会社での激務と式の準備のモーレツな
忙しさに自律神経がおかしくなり、休職を余議なくされたため、
一か月は毎日練習する時間が取れました。

とにかくリハビリが大変
指が全く言うことを聞いてくれません。
それでも何とか、式の前日に家で弾いた時には最高の演奏ができたのです

でも、披露宴会場のピアノは、家のピアノとは全然鍵盤の固さも違うし、
音の響き方も違う。
ましてボリューミーなウェディングドレスを着ての演奏なので、
最初から完璧な演奏は期待していませんでした。



「愛の夢」は、3部構成。

第1部は、低いメロディーがゆったりと流れます。
左手の親指と右手の親指で交互に音を繋げてメロディーを奏で、
他の4本の指でそれぞれ伴奏を弾くという、3声?合奏。

第2部は、2オクターブ高くなり、調も速さも変わり、
一番のサビへと駆け上がっていきます。
この駆け上がる部分が一番好き
全身がカーッと熱くなり、もう、「愛の世界」っていうのでしょうか、
突っ走る気持ちで、力を込めて和音を叩いていきます

第3部は、夢から覚めたような、また落ち着いた、
そして静かで優しい、子守歌のような旋律。

まるで、情熱的の愛の一時を生きた二人が、愛の境地にたどり着き、
忙しい子育ての時期を通り越して再び二人だけの時間に戻り、
人生最期の時を迎えるまでの時を、ひっそりと過ごす…
そんなドラマが目に見えるようです。

と。まあ、それは最高のコンディションで弾けた場合で、
この日は案の定指先が冷え切って動かず、
案の定ミスッて顔がニヤける場目も…



でもなんとか無事に弾き終えると、会場からは温かい拍手が…
ありがとうございました

さてさて、お待ちかねのケーキカット
こんな感じの、ハートのいちごのケーキです



みんなの「せーのっ」という掛け声でケーキに切り込みを入れます



ここで現場責任者の方が
「はい、ではそこで少し止まってシャッターチャンスをあげて下さい。」
というので、ニッコリスマイル

その後はファーストバイト。
お互いにケーキを食べさせ合います。
新婦用のスプーンは上品に食べられるように、とても小さいものが
用意してあってにも関わらず、わざわざ旦那はスプーンの容量の
3倍くらいをどっちゃりと掬い…



司会の有山さんが
「ご新郎、随分と大きな一口を掬い上げましたが、
 ご新婦様それを一口で食べられますか
と聞いて下さり、私はフルフルと首を振りました

で、少し量を減らして、
「それでは皆様、ご一緒に『あ~ん』という掛け声をお願いします♪」

ア~ン・・・・

パクッ☆



次は、新婦が新郎に食べさせる番
新郎用のスプーンは、かなりのビッグサイズ(笑)↓


ごっそり取ってこの分量↓(笑)。


アーン{139/}


アッハッハ
がんばれがんばれ

案の定、愛する旦那サマの口の周りは生クリームだらけになってしまいましたが、
それを優しく拭ってあげました


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