ひさびさに美術館へ行きました。
六本木・森美術館へ企画展「万華鏡の視覚」を。
いろんなところに特集や広告があったので、とても楽しみに行きました!

開いた目を細くしてしまうほどまぶしい作品、暗い部屋にひっそりと置かれ音を発する作品、外の明るさと景色をバックに可愛らしくきらめく作品…
いろんな種類の作品で感覚が刺激される企画展でした。
まず印象に残ったのはJanet Cardiff 「To Touch」。

薄暗い部屋の真ん中には、かなり使い込まれた木の作業台。
それをさわると、部屋の壁に等間隔に設置されたスピーカーから物音や声や旋律がごちゃ混ぜに聞こえてきます。
まるで机から音がしているような気がして、悪い夢を見ているような、魔法の世界(●リーポッターみたいな)に迷い込んでしまったような感覚になりました。
でも、古い机のさわり心地はやさしくて気持ちよかったなぁ…
机のたくさんの傷に触れて、過去にこれを使った人をイメージする。
聞こえてくる音や声に、この机を介してつながる人の過去・時間の流れを感じる。
夢中になりやすい作品でした。
美しさにうっとりする作品もあります。
以前原美術館で企画展を見たOlafur Eliasson。

天井からつるされた丸いパネルにライトが当てられ、
パネルが回ることによって部屋の壁にいろいろな模様が現れます。
その場にいる人が手を差し出したり、立ち位置を変えて見たりすれば、
まったく同じ模様はめったに現れない作品。
美術館に足を運んで初めて、その瞬間を味わえるようです。
そしてパンフレットの表にもなっていたCarsten Höller「Y」
ぱっと見だとへんてこなセットに見えるこの作品、中を歩いて顔を上げれば誰も経験したことのない万華鏡の世界!!
電球の点滅はスピードが変化していて、動いていても立ち止まっていても目がクラクラします。
私が行ったときは中学生の集団がいて、同じ制服を着た子たちがきゃーきゃー歩いてました。鏡の中には中学生だらけ(笑
美術館やギャラリーに行くといつも思うのは、中高生のころの感覚はどこに行ったんだろう ということ。
気付かない間にだんだん変化していて、振り返るとすっかり変化してしまっているような…
思春期独特の繊細さはもう要らないけど、もう少し感覚を働かせて、自分の世界を色濃くしたいと思います。
話がそれました…
変わった(!?)作品ではこんなものも。Jeppe Hein。

床は、3色のテープを貼ってひたすらストライプ。床に転がっている球体が曲者で、どういう仕組みになっているのかわからないけど、勝手に動く!!
あまり近寄ってみていると、突然突進してきた銀の玉がぶつかってきます。
生きてるみたいだ・・・なんだか怖い。
球体には床の模様とのぞきこむ観客が映っていて、
もしこの球体がほんとに生きていたら、相当うんざりしているだろうなぁと思いました。
最後に、Los Carpinteros。
時間が、この展示室の中では止まっている!
決定的瞬間が切り取ったように保存されている!!
こんな風にバコーーンとぶち壊せたら・・・
何を?
日常を?ルールを?思い込みを?
絶妙のインパクトで、企画展は〆られました。
また現代美術とか見にに行きたいな~、と思わせる面白い企画展でした。
☆☆☆ 万華鏡の視覚 ティッセン・ボルミネッサ現代美術財団コレクションより @森美術館 会期終了
六本木・森美術館へ企画展「万華鏡の視覚」を。
いろんなところに特集や広告があったので、とても楽しみに行きました!

開いた目を細くしてしまうほどまぶしい作品、暗い部屋にひっそりと置かれ音を発する作品、外の明るさと景色をバックに可愛らしくきらめく作品…
いろんな種類の作品で感覚が刺激される企画展でした。
まず印象に残ったのはJanet Cardiff 「To Touch」。

薄暗い部屋の真ん中には、かなり使い込まれた木の作業台。
それをさわると、部屋の壁に等間隔に設置されたスピーカーから物音や声や旋律がごちゃ混ぜに聞こえてきます。
まるで机から音がしているような気がして、悪い夢を見ているような、魔法の世界(●リーポッターみたいな)に迷い込んでしまったような感覚になりました。
でも、古い机のさわり心地はやさしくて気持ちよかったなぁ…
机のたくさんの傷に触れて、過去にこれを使った人をイメージする。
聞こえてくる音や声に、この机を介してつながる人の過去・時間の流れを感じる。
夢中になりやすい作品でした。
美しさにうっとりする作品もあります。
以前原美術館で企画展を見たOlafur Eliasson。

天井からつるされた丸いパネルにライトが当てられ、
パネルが回ることによって部屋の壁にいろいろな模様が現れます。
その場にいる人が手を差し出したり、立ち位置を変えて見たりすれば、
まったく同じ模様はめったに現れない作品。
美術館に足を運んで初めて、その瞬間を味わえるようです。
そしてパンフレットの表にもなっていたCarsten Höller「Y」

ぱっと見だとへんてこなセットに見えるこの作品、中を歩いて顔を上げれば誰も経験したことのない万華鏡の世界!!
電球の点滅はスピードが変化していて、動いていても立ち止まっていても目がクラクラします。
私が行ったときは中学生の集団がいて、同じ制服を着た子たちがきゃーきゃー歩いてました。鏡の中には中学生だらけ(笑
美術館やギャラリーに行くといつも思うのは、中高生のころの感覚はどこに行ったんだろう ということ。
気付かない間にだんだん変化していて、振り返るとすっかり変化してしまっているような…
思春期独特の繊細さはもう要らないけど、もう少し感覚を働かせて、自分の世界を色濃くしたいと思います。
話がそれました…
変わった(!?)作品ではこんなものも。Jeppe Hein。

床は、3色のテープを貼ってひたすらストライプ。床に転がっている球体が曲者で、どういう仕組みになっているのかわからないけど、勝手に動く!!
あまり近寄ってみていると、突然突進してきた銀の玉がぶつかってきます。
生きてるみたいだ・・・なんだか怖い。
球体には床の模様とのぞきこむ観客が映っていて、
もしこの球体がほんとに生きていたら、相当うんざりしているだろうなぁと思いました。
最後に、Los Carpinteros。

時間が、この展示室の中では止まっている!
決定的瞬間が切り取ったように保存されている!!
こんな風にバコーーンとぶち壊せたら・・・
何を?
日常を?ルールを?思い込みを?
絶妙のインパクトで、企画展は〆られました。
また現代美術とか見にに行きたいな~、と思わせる面白い企画展でした。
☆☆☆ 万華鏡の視覚 ティッセン・ボルミネッサ現代美術財団コレクションより @森美術館 会期終了