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美術館・ギャラリー・撮った写真や好きな絵、そしてひとりごと

特別展覧会 狩野永徳

2007-11-25 | 【アート】美術館・ギャラリー・レビュー
秋の京都で1ヶ月間、狩野永徳の企画展が行われました。充実した作品数は、今後しばらく実現が不可能だと言われるほど。

わたしも最終日、一時間くらい並んで観てきました。
行列して、ありがたがって何となく満足してしまうのは悪い癖だとは思うんですが、やはり、これだけの人が興味をもって足を運ぶ企画なのだとあらためて実感しました。


狩野永徳というと、荒々しい画がイメージ。迫力があって派手なイメージ。

ですが、むしろ緻密な画の方にため息が漏れました。
永徳23歳のころの作品「洛中洛外図屏風」なんて、なんと細かい作業!!
だいたい、雲の上から見下ろすなんて感覚が天下人らしいというか、何というか。


植物なのにエネルギッシュで、画面いっぱいに動く花鳥図襖。
キンキラリンの図屏風。

この人はアーティストではなく、依頼人のイメージを作り上げるデザイン事務所のリーダー。そんな感想をもちました。
この人は本当に絵を描くことが好きだったのかなぁ……

狩野永徳@京都国立博物館

2007-11-19 | 【アート】美術館・ギャラリー・レビュー
京都旅行の合間に、京都国立博物館へ行きました。

お目当ては狩野永徳。
(記事は別にします)

お庭の、ロダン 考える人とお揃いで写真を撮ってきました。
…すこし恥ずかしかった。。


ずっしりと威圧感のある、レトロな博物館でした。

イリヤ・カバコフ 『世界図鑑』 絵本と原画

2007-11-13 | 【アート】美術館・ギャラリー・レビュー
逗子にある神奈川県立近代美術館 葉山へ、イリヤ・カバコフの絵本展を見に行きました。

イリヤ・カバコフは旧ソ連のアーティスト。

以前、東京国立近代美術館で企画展「連続と侵犯」の中で、作品を見たことがありました。
そのときの作品は、入り口左側の中庭に背の高い柵があり、覗くと中に天使が墜ちてる、というもの。
「見てみたいんでしょ、ほら見てごらんよ」とでも言いたげに、柵の横には踏み台が設置されてました。

その作品のインパクトがすごく残っていたアーティスト。絵本になったらどんなものを描くんだろう、と期待


まず飛び込んでくるのは、明るく軽やかな色使い。
絵本らしい、シンプルな線とカラフルな絵でした。

展示室には絵本のテーマに従って作品が並びます。

乗り物や動物だけでなく、文章をおさめるためのテキストボックスもかわいいデザインで、見ていると楽しい気分になりました

カバコフの違う一面を見られた企画展でした。


☆☆☆  イリヤ・カバコフ 『世界図鑑』絵本と原画 @神奈川県立近代美術館 葉山