ジュネーブに着いた翌々日から南仏へ旅行に出かけました。一昨年のクロアチアと同じ、3夫婦での旅です。
朝、うちを出て、お昼前にA夫婦をリヨンでピックアップし、4人で最初のランチとなりました。
いつだったか、京料理の板前さんから、「フランスでおススメのレストランは、パリのラ・ミジャンとリヨン郊外のPIC」と聞いたことがあり、ちょうど通り道なので、PICを予約しました。
PICは3代続いて3つ星で、今のシェフは女性です。女性シェフでは唯一の3つ星とのことで、期待に胸は高鳴ります!
ちなみに、ラ・ミジャンはビストロで初めて☆を獲得した店だそうで、後で行った2夫婦によると、リーズナブルで格別に美味しかったそうです。
さて、PICですが、何てことない田舎町にかなりの存在感を示していました!
非常に洗練され、かつフレンドリーなスタッフが席に案内してくれました。近くの席にはどこかで拝見したお顔が・・・。料理評論家の山本益博さんでした。お金持ちそうな年配の方々とご一緒でした。思わず自分の服を・・・こんなんでよかったかしらん。
メニューを見て、男性陣が唸っています。女性のメニューには値段が書いていないのです。当然、安いほうのコースにしました。
まずアミューズです。非常に繊細で可愛らしい感じです。もう前のことなので、内容は忘れてしまいましたが、左端がフォアグラのムース、右端はアンチョビーの何とか・・・でした。
最初の前菜です。たしか、トリュフのムースに下はフォアグラのクリームブリュレでした。言葉を絶する美味しさです。
次の前菜。旬のホワイトアスパラガスです。ホワイトアスパラガスは家でも茹でてパクパク食べましたが、ここではあくまでも上品に一本のアスパラガスをいただきます。ソースが絶妙で、こんなに美味しいアスパラガスは初めてでした。
次はマッシュルームの下にはラビオリが隠れていて、これは何と表現したらいい味なんでしょう・・・。
何故か写真が小さくなりましたが、オマール海老です。ここまでのお料理、どれも小ぶりで、決しておちょぼ口とは言えない私なら一口でもOKなんですが、さすがにちょっと気取って、三口くらいで食べました~。
白身魚のソテーです。ソースが凝っていて、例えば右上のグリーンはズッキーニを使ったソースです。
この後、お口直しのシャーベットがでました。とってもさっぱりしたまさにお口直しができたシャーベットでしたが、残念ながら、写真が大ボケだったので削除しました。
お肉料理は・・・これは何だと思いますか?・・・鳩です!中華料理で鳩のミンチは食べたことがありますが、塊は初めて。しかも、レアです。ぎょぎょっ!恐る恐る食べたら、臭みが全くなく、おいし~い!上のつけ合わせはルバーブの中にフォアグラが詰まっているという凝りようです。
チーズワゴンです。女性陣はお腹がいっぱいだったので断ったら、とてもシンプルなドレッシングのグリーンサラダを持ってきてくれました。
デザート前の小菓子です。左のマカロンは下がストロベリーチョコがけで、上に小さなラズベリーがのっかっています。今までで一番美味しいマカロンでした。
一番目のデザートです。何だったか・・・忘れました~!何かのアイスの上に何かの泡がかかっていた、と思います。
二番目のデザートです。赤い筒のような部分は飴細工みたいな食感です。中はマスカルポーネを使ったクリームです。
ここで、例の女性シェフが各テーブルを廻って挨拶にきました。
とても気さくで腰が低く、好感の持てる方でした。快く写真撮影にも応じてくださいました。
その後、庭でお茶とまたチョコレートをいただいていたら、今度はキッチンまで案内してくれました。
「美味しかったね~!感じのいいところだね~!」と賞賛の嵐の中にいた私達。チェックを見て、唖然、呆然、愕然・・・。高~~っ!!
どれだけ高かったかは、その夜泊まったホテル(安宿ですが)の宿泊代とホテルで食べた夕食代、モチロン、ワイン込み、朝食代、全て4人分とこのランチ一人分がほぼ同じ値段、と言えばおわかりいただけるかと思います。
ランチだから、ワインもそんなに飲まなかったし、というか、値段が怖くて飲めなかったというのが本音。
お料理はそれは素晴らしかったです。京料理に通じるような繊細さと季節感がありました。サービスも大満足でした。
でも、でも、あまりにも高すぎます、私達には。
もう二度と行けないと思うけど、素敵な思い出にはなりました。
その後はランチもディナーもなるべく安くを心掛けたのは言うまでもありません。