５月にヨーロッパから帰国した時のこと。
成田でターンテーブルから降ろしたら・・・壊れていました、スーツケースが！！
もういつ壊れてもおかしくない年代物だし仕方ないなとは思ったのですが、ドイツの空港で預けた時は壊れてなかったし、成田からはバスでうちの近くの駅まで行き、そこからタクシーで帰るのですが、バスを降りてタクシー乗り場までの５０メートル・・・３０㌔超のスーツケースを運ぶのに（キャスターが壊れていました）とってもとっても大変な思いをしたので、一応、航空会社に電話しました。
そうしたら、修理してくれるというので、頼みました。
３週間ほどで修理できます、とのことだったのに、２ヶ月近く経っても音沙汰がありません。
問い合わせたら、「申し訳ございません。お調べして、すぐにご連絡致します」ときれいな女性の声・・・。
１０分後、電話が鳴ったので、その女性からだと思ったら、、、
「あー、もしもし、私ね○○のカバンの修理会社のモンですが、奥さん、遅うなってえらいすんません」といきなり、コテコテの大阪弁のオジサンの声が聞こえてきました。
以下、そのオジチャンの会話です。（ ）内は私の心の中のツッコミ～！
「奥さん、（何で奥さんだとわかるのかな？）あのカバンのメーカーね、とうの昔に倒産してましたわ」
「それでね、部品だけあつこうてるとこがないかと、私ね、世界中を探してたんで今になりましたんです（ホント～～？）」
「けど、やっぱりなかったんで、今からそこらへんにあるこましな部品で何とかしますさかい、もうちょっと待っててください（はぁ～～？）」
そんなのあり？と思ったけれど、オンボロは認めるし、電話を切る時のオジチャンの次の言葉で、笑うしかなく・・・
「奥さん、どうか勘弁してくださいね～～。頼んます～」・・・プププ!!!
夕方、また電話が。
「あー、奥さん、私ですけどね、（あのう、その独特の大阪弁でわかりますが、一応、名乗ってくださいね）」
「あれから私ね、一日中頑張ったんですけどね（って、３時間ほどしか経ってませんが）、あれね、あきまへんわ～～」
「直してもまたすぐ壊れまっせ～。それでね、ものは相談ですけど、航空会社には直したってことにして、うちにある新品と交換するっていうのはどないでっしゃろ（え！いいの～＼(◎o◎)／！）」
「奥さんにぴったりの（会ったことないのにどうしてわかるの？）ゴールデンブラウンっていうええ色があるんですわ（どんな色？）」
「奥さん、遅れたのに怒らんとええ人そうやし、特別ですわ」
と言って送られてきたのがこれ↓
う～～ん、ビミョーな色です・・・・
好きな色かと聞かれれば・・・Yesとは言い難い・・・
でも、買ったら結構高いし、これって
大ラッキ～～！！
じゃないですか～！？
最後にオジチャンは叫びました・・・
「奥さん、奥さん、航空会社にはくれぐれも内緒でっせ～～！！」
はーい！！もちろん内緒にしまーす(*^^)v
にぶ～く光る”いぶし金”のスーツケースを眺めながら、オジチャンとのやりとりを思い出して、ひとしきり思い出し笑いをした私・・・。
降り続く雨の毎日・・・大阪のオジチャンに和ませてもらいました。
オジチャン、ありがと
