シリコンバレーで綴る弁理士日記

創英特許事務所の米国オフィスに駐在する弁理士が日常の出来事や発見を書き綴ります。

(25) 海外駐在員と英語

2005年11月29日 | 英語
今日のランチは、日本で名の通った某X社知財部のアメリカ駐在員Aさん,Bさんのお二人とご一緒させて頂きました。Aさんとは、私がワシントンDC地区の法律事務所に駐在していた頃に出会ったのですが、今月末をもって彼の任務は終了することに。シリコンバレーにあるX社の米国法人に寄って帰国するということで、久々にお会いしました。BさんとはAさんからのご紹介で初めてお会いしたのですが、その米国法人の知財部で勤務されています。

少しは知財の話にもなりましたが、お互いに社内事情を話すわけにはいきませんので、どちらかと言えばアメリカ生活の話題が中心になりました。その一つが、「英語力」。

アメリカに駐在すれば自然と英語ができるようになるわけではなく、努力しないと向上しないのが実情です。多くの駐在員が、赴任前の予想とは裏腹に、現地で相当の積極的努力をしないと英語力が向上しないことに気付かされます。

そして、いくつかある学習ツールの一つが「英字新聞」。3人の英字新聞への取り組みは、以下の通りでした。

Aさん:ワシントンポスト等の一般紙を毎日完読するのは時間的に困難と判断したので、無料配布のコンパクトな新聞を毎日読んだ。
Bさん:地元紙を定期購読している。週に3,4日、すでに決めてある2つのジャンルは読むようにしている。
Toyo:以前は全国紙を購読していたが現在は中止し、気が向いたときに地元紙を購入して読む。メールでは無料の新聞を毎日受信しているが、最近は忙しさにかまけてたまに読むだけ。

こうやって並べると、私が一番「根性無し」かと・・・。

語学というのは、弁理士試験等と違って明確なゴールを設けるのが難しいので、継続の意思が強くないとナカナカ向上しない。TOEICの点数を比べても、毎日英字新聞を読み続けたAさんに負けている。ちなみに、Aさんはアメリカに駐在する随分と前からTOEICは軽々と900点を超えているし、私から見て日本人としてはかなり英語ができる部類。

ところで、特許事務所の米国オフィスで勤務しているためか、私は相当英語ができると勘違い(!?)されることがあります。ですが、実はまだまだ発展途上段階でありまして、たいしたこと無いのです。過去に海外生活の経験も無いですし、知財業界に入る前の英語の勉強といえば、大学受験で人並みの勉強をして、大学院の輪講で人並みの英語論文を読んだくらい。業界人になってからは外国業務を通じて英語に関わり、書面レベルの知財英語や技術英語であれば仕事で使えるというレベルでした。ちなみに、今から4,5年程前に受けたTOEICでは800点前半で、当時この点数を取れたときは満足だったのですが、実際には、リスニングはろくに出来ないし、喋りもスムーズにいかないという日本人に典型的なパターンでした

昨年1年間のDC生活でそれ相応には英語力は向上しましたが、現地のテレビを見ていても、まだまだ聞き取れないことが多いです。米国オフィス開設のためにDCからカリフォルニアへ引っ越す直前に受けたTOEICでは、ケジメとして定めていた900点をちょい超えていたものの、アメリカ人をお客様とする業務を現地で行うとなると、もっともっと英語力を向上させなければならないのは間違いありません。

またそのうち、英語の面でのトラブルや努力は、恥を捨ててこのブログで綴りたいと思います
(こう書いてしまえば、ネタ探しのために何かしら努力するだろうと思い、自分にプレッシャーをかけるのでした)

とりあえず、Aさんを見習って「明日からまた毎日、英字新聞を読んでみようかなぁ」とぼんやり考えている私ですが、どうなることやら・・・。

ちなみに、今日のランチのお店は、Bさんに選んで頂いた「リンガーハット」。懐かしの長崎ちゃんぽんを味わえて、至福のひとときでした。

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1 コメント

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進歩がスゴイ! (銀座のS英の所長H)
2005-11-29 22:04:19
正直に(本気で)言って、Toyoさんの英会話力の進歩には驚いています。



最初にお会いしたとき(8年前?)、まあ「私と同程度」でした…ちなみに私はTOEIC256???

やがて、欧州で短期研修を受けたいと言い出した頃に進歩が始まった。

私は「どうせ、モノにならない英会話だろうけど、諦めるためにも挑戦すれば良いさ…」と“斜め方向”から眺めていました。



その後、アメリカの事務所に駐在したいと言い出してから更に進歩し、TOEICスコアーもドンドン上がっていきました。

そして、今年の夏…

シリコンバレーでToyoさんがネイティブと会話するのを間近に聞いて、見違えるほど進歩していることを知りました。



人間にとって最も大事なのは、その時に何ができるかではなく、日々がんばって進歩している姿であると思います。

その点で、Toyoさんはサスガですよ!

…もちろん、銀座のS英には、「サスガな人」がウジャウジャいますから、別にToyoさんが珍しいわけではないですけど…。

ともかく、頑張ってください!

ヽ(´ー`)ノ
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