
霜月らしく急に寒さを感じる朝夕となり、薄くなってしまったカレンダーが早かった一年を寒々しく示しています。今年は零余子(むかご)の付きが少ないようです。天候のせいでしょうか。それでも2回は零余子ご飯が炊けそうです。
銀杏も一緒に炊き込みにするのが我が家流の伝統です。これは彩りでも秋を味わえるのですが、本当は零余子単独で、酒を加えた昆布だしで炊くのがいいと私はひそかに思っています。
ともあれ、姑譲りのあるじの好物ご飯です。山の幸への感謝をこめてその雫をいただくとします。
子規の句 ほろほろとぬかごこぼるる垣根かな
