食べることこそ生き甲斐ブログ 職業 農家

畑の中や外で起こったことを、とりとめなく書き込みます

農業に問われる体質強化

2015-10-06 12:56:54 | 日記
TPP絡みでまずこういった言葉が出てくる。

だいたいこういう言葉を使う場合、農地集約化と大規模化の話になる。

果たしてそれは正しいのか考えたいところだ。

大規模化すれば確かに作物を大量に作るためコストとしては下がるだろう。

問題はそこではない。

継続できる方法で作っていけるかが問題なのである。

作物を作るには、土地、肥料、水分、種は最低限必要である。農薬については

色々な人がいるのでスルーする。

土地はある。肥料もある。種もある。でも雨が降らなくて困っている。

この対処は基本井戸掘って対処する。農業用水を引っ張ってくる(出来る場所ではね)だ。

問題はここだと思われる。アメリカ、中国、オーストラリアなどの大規模化された農地を

見たことある方は、日本じゃ絶対太刀打ち出来ないスケールだとすぐ理解出来るはずだ。

その広大な土地が干ばつによって作物が収穫出来なさそうとなれば、大規模に投資して失敗は出来ないので

出来る限りの灌水をするだろう。

すぐにではないが、徐々に地下水はなくなる。そして一度枯れた地下水は地上で降った雨で補充されることはないそうだ。

行き着く先は、この綺麗な日本の土地の砂漠化。これは言い過ぎだと言われたことがあるが、米中豪の砂漠化の

原因はなんだというのだろう。自分できちんと調べていないので、不確かであるのは間違いないが。

これが大規模化に対する心配のひとつ。



そしてもうひとつ、外国の農業への補助金は日本より更に入ってますよ。

理由は当然戦略物質ですから。そして農業大国フランスではリッチな生活してる一般市民は少なく、

逆に農家は尊敬される職業と考えられリッチな人が多いようだ。



色々な考え方があるので一概に良し悪しの判断出来ないのですが、

私の持っている情報から判断すると体質強化という言葉で簡単に日本の農業を語るなといいたくなります。

日本という国は度重なる飢饉で苦しみ、大自然の脅威に畏れ、身の丈にあった農業を独自に歩んでいるの

だとおもいます。

単純な合理主義なだけでは理解出来ないだろうけど。

自然との共存を破壊しかねない農地の集約化、大規模化は危険を感じてしまいます。








TPPまさかの合意

2015-10-06 07:11:07 | 日記
今回のTPP合意は予想外でした。

目的がわからないのに、関税撤廃に向けて枠組みを組むとは意味不明にも程がある。

かつては関税自主権を求めて戦った歴史があるのに、考え方がグローバルになるってことは

全ての障壁は邪魔っていう考えに到達するようだ。

畜産に打撃があったら最悪ですよ。もろに野菜方面にも影響がくるし、自給率の高い米農家が

廃業に追い込まれてもまた最悪です。

食料とは、世界では戦略物資なのです。


それにしてもアホなことしたなぁとしか思えない。

水は高いところから下に落ちていく。

メディアを見ても、食料を戦略物質としてとらえていないアホコメントばかりだし

世界での飽食の裏にある飢餓の恐怖をちっともわかっていない。

政治家の接する日本人とは、違う生活水準の日本人も増えているんだよ。

50代以上と、若者の生活水準を考えて見ると先に行けば行くほど

それほどの産業革命はなく、日本全体に金はなくなってくるのは目に見えている。

その時近くの強国と食料争奪戦をして、いまより更に莫大な金を払って食料を輸入出来るのか?

はぁ。アメリカのように民事訴訟も増えるようなことも言っていたなぁ。

と書き込みをしたけど、見方を変えるとこんな良いことがいっぱいあるよ

という部分を聞いてみたい。理解出来る言葉でね。