特別なRB10

昭和の東武バス野田の思い出や東京北東部周辺の乗りバスの記録等。小学生時代に野田市内バス全線走破。東武系・京成系を特に好む

茨急に乗って松伏溜入下に15年ぶりに行ってみた

2016年09月01日 16時52分46秒 | 旅行


 2016年8月22日、台風9号が関東に上陸したその日、わたしは悪天候を犯して15年ぶりに、埼玉県北葛飾郡松伏町にあった松伏溜入下の転回・折返場を訪れるべく旅立ちました。
 現在はせんげん台駅~松伏町役場と北越谷駅~まつぶし緑の丘公園の2路線が走っているようですのでまずは北越谷駅に向かいました。

 
 15年前東武バスの松伏溜入下行きが出ていた1番のりばからは今はエローラ方面行きしか出ていないようです。

             
 野田・溜入下方面は3番のりばでした。見てるだけで腹が減りそうな「松伏給食センター」表示のエルガミオが発待ちしてましたが台風の大風で右に左にゆさゆさ揺れておりました。

        
 そばに4番乗り場もあり茨急の吉川駅北口行きのりばとなってましたが、時刻表を見たところなんと平日朝の6時台に一本出たらもう終わりという、とんでもないレア路線でした。
 わざわざ独立したポールとシェルター屋根を設けながら発着はこの一便しかない、というところに日本人のわびさびが強く感じられます。

        
 北越谷駅~まつぶし緑の丘公園に乗るには1時間以上待たされるので北越谷の見聞はここまでとし、せんげん台駅から松伏溜入下へ向かうことにしました。せんげん台でも台風が相変わらず猛威を振るっております。

        
1、2番のりばにはこのような屋根がついていて多少の雨は防げますが、

        
   肝心の溜入下方面へ行く3番のりばだけ屋根がないっ!!

         
   溜入下の文字を見ると15年前を思い出しちょっと暴風雨を忘れます。

        
   14時57分発松伏町役場行きのポンチョのロング車が定刻2分前ほどに到着。ナンバーが悪魔の数字「666」。台風のさなか見ると怖いものがあります。

         
   発車までの間、ボディに雨粒の当たる轟音が車内に響き渡ります。

         
   乗客は4人。若奥さん一人と黄色い雨合羽かぶったまま乗ってきた子供を連れたお母さんとわたし。「赤沼」あたりで皆降りてしまい、溜入下まではわたし一人。
  茨急は松伏溜入下のことを「溜入下」と呼んでいるのかと思いきや、しっかり「松伏溜入下」でした。
  昭和の昔、愛宕駅から茨急の「岩井警察」行きに乗ったことがありますが、そのときも終点をしっかり「岩井警察署前」と、また「いばきゅう」ではなく「いばらききゅうこう」とアナウンスしてたのを思い出しました。当時の茨急はやたらと千円札両替機が不調だった記憶がありますがICカード時代を迎え安心です。

           
   いよいよ溜入下に降り立つ。ポールには「溜入下」のみ。三笠鮨はまだあるし転回スペースも残っていました。

         
 平成13年当時は背後から転回場を望めましたが、現在はご覧のとおり切り立ったところに盛り土をして戸建て住宅を建てておりました。

         
ポールの下にふと目をやれば大風に揺れる一輪の花。これは15年前東武バスの折返場だったときもオレンジ色ポールの下に同じように花が添えてありました。
たとえバス会社が変わろうとも、たとえ折返しするバスがなくなろうとも、人の心に変わりはないのですね。



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