【OIKORATAと書いてある線が新線:YLE全国版ニュースより】
久々に記事を書く。
昨日(2006年9月3日)のことであるが、ヘルシンキ(HELSINKI)とラハティ(LAHTI)を結ぶ新鉄道線が開通した。
正確には、ヘルシンキの北にある在来線のケラヴァ(KERAVA)という駅から分岐して新線を通ってラハティに向かう線である。
従来はヘルシンキからラハティやフィンランド東部へ向かう場合、まず北上してリーヒマキ(RIIHIMÄKI)という駅でフィンランド第二の都市タンペレ(Tampere)や北部フィンランドへ続く線と分岐して東に向かうというルートをとっていた。
そのため、ヘルシンキとラハティは直線距離では100kmくらいなのに、鉄道距離ではちょっと遠回りになり130kmとなっていた。
新線開通により、ヘルシンキ-ラハティは最大48分の短縮となり、ラハティ以東のカレリア地方などへは1時間ほど短縮されるそうである。
なぜこれを久々の記事にしたのかというと、始めてのフィンランド旅行(2001年)のメインが、ラハティで開催されたノルディックスキーの世界選手権の観戦だった。
その時ラハティのホテルが満室状態で、1泊4万円!でも難しいということで、ヘルシンキのホテルに滞在して会場まで通うことにした。10日間の会期のうち6日間、ヘルシンキから通勤?をしたのだ。電車だと片道約1時間半。往復で3時間の旅を繰り返した。ちょっと大変だったけど、楽しかったな。
新線の詳細については、VR(フィンランド国鉄)やYLE(フィンランド公共放送)などの報道機関で取り扱われている。
映像については、9月4日限り(毎日更新されてしまうため)であるがYLE24で報道されている。参考ながら、リンクを貼っておくことにする。フィンランドの地図を広げながら、辿ってみるのもいいだろう。
注:9月10日まで有効
YLE24全国版ニュース http://www.yle.fi/yle24/videosali/index.php?a=1&t=4&q=8
注:9月4日のみ有効
YLE24首都圏ニュース http://www.yle.fi/yle24/videosali/index.php?a=7&t=4&q=1
YLE24ハメ地方版(ラハティ)http://www.yle.fi/yle24/videosali/index.php?a=7&t=4&q=4
YLE24東フィンランド版 http://www.yle.fi/yle24/videosali/index.php?a=7&t=4&q=6
追記:2013年のノルディックスキー世界選手権でラハティが立候補しており、開催が決まれば是非見に行きたい。
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フィンランドの日の出、日の入り
※改定:2006年9月4日各地の緯度をより正確な値に変更。
2006年9月04日(月)
場 所 | 日の出 | 日の入り | 日の長さ | 前日比 |
UTSJOKI ウツヨキ フィンランド北端部 北緯69度45分 | 05時40分 | 20時40分 | 15時間00分 | -8分 |
SAARISELKÄ サーリセルカ ラップランドのリゾート地 北緯68度20分 | 05時46分 | 20時31分 | 14時間45分 | -9分 |
SODANKYLÄ ソダンキュラ ラップランド 北緯67度22分 | 05時54分 | 20時31分 | 14時間37分 | -8分 |
ROVANIEMI ロヴァニエミ 北極圏の南8Kmラップランド最大の都市 北緯66度33分 | 06時01分 | 20時31分 | 14時間30分 | -8分 |
OULU オウル フィンランド北部の大都市 北緯65度00分 | 06時07分 | 20時26分 | 14時間19分 | -7分 |
HELSINKI ヘルシンキ フィンランド南端部 北緯60度10分 | 06時22分 | 20時16分 | 13時間54分 | -5分 |
東京 日本 北緯35度40分 | 05時15分 | 18時05分 | 12時間50分 | -2分 |
※上記の時間は、FINNISH METEOROGICAL INSTITUTE のデータを基に作成致しました。
比較対照用に東京の日の出、日の入りを追加。(国立天文台天文情報センター暦計算室より)
※表の上から下に行くに連れて緯度が低くなっています。薄い黄色地の都市はラップランド(北極圏)の地域です。
やはり、急激に秋へとシフトするのでしょうか?
観光客にとっては鉄道がより便利になったけど、地もピーにはあんまり関係ないんですかね。
使うのは老人が主体でしょうか?
そういえば、この新線の開通でタンペレを経由してくる線を利用して東フィンランドへ行く場合は乗り換えの都合等で、前より時間が掛かるとか書いてありましたね。
こちらのニュースでは、電車、バス、飛行機、自家用車のどの方法が一番良いか・・・という比較がありました。(ヘルシンキ~クオピオ間で)
時間は、待ち時間を含めても飛行機が有利。
費用的には、自家用車らしいです。
ただし、自家用車の場合は、ガソリン代だけが計算されているので、自家用車購入代金を加えれば電車もバスも十分競合できるというコメント。
自家用車の利用者をできるだけ減らしたいというのが公共交通機関の目論見のようですよ。ヘルシンキとクオピオの間を移動している人の70%は、自家用車で移動しているとのことですから。